E資格とG資格の試験日と受験費用について

E資格とG資格の試験日と受験費用について

2020年のE資格とG資格の試験日について

#試験日程

一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する2つの資格試験の2020年度における試験日程は以下の通りとなっています。

G(ジェネラリスト)検定

  • 2020#1:2020年3月14日(土):申込みは2020年 2月3日 (月) 申込開始予定(2020年1月7日現在)
  • 2020#2:2020年7月4日(土):申込み開始日未定(2020年1月7日現在)
  • 2020#3:2020年11月7日(土):申込み開始日未定(2020年1月7日現在)

E(エンジニア)検定

  • 2020#1:2020年2月21日(金)・2020年2月22日(土)のいずれか1日を選択:申込み受付は2020年2月10日(月)まで
  • 2020#2:2020年8月29日(土):申込み開始日未定(2020年1月7日現在)

#G検定申し込み手続き

試験までに必要な事としては、手続き上のことと、受験勉強が挙げられます。まず手続きを見てみましょう。G検定の受験手続きは比較的簡単です。受験資格に制限がないため、特に証明書を準備する必要もありません。受験料支払いのためのクレジットカードを用意して、申し込みサイトがオープンするのを待つだけです。支払いにはクレジットカードの他、コンビニ支払いも受け付けられています。J-Debitは使えませんが、国際ブランドデビットが使えるかどうかは不明です。受験料は一般税別12,000円、学生税別5,000円となっています。申し込みサイトが開いたら必要事項を入力して申し込めばOKです。あとは受験当日を待って下さい。

#E検定申し込み手続き

E検定には受験資格として「JDLA認定プログラムの修了」が求められています。この修了証明として、認定プログラムの実施業者から受験申込コードをメールで受領しておかなくてはなりません。これがないと受験申し込み自体ができないのです。もし認定プログラムが終わったのに受験申込コードが送られてこない場合は、早めに実施業者に確認しておきましょう。その際、自分の情報がJDLA事務局に連携されているかを尋ねて下さい。そしてまだの場合、いつ頃連携されるかの確認も必要です。すでに連携されていると言う回答があった場合は、JDLA事務局へ問い合わせを行います。

受験申込コードをすでに受領している場合は、申込期間に入ったらE検定申し込みサイトにアクセスしてアカウントを作成します。その上で必要事情を入力して申し込みを行って下さい。受験料の支払いはG検定と同じでクレジットカード支払いまたはコンビニ支払いが選択可能です。E検定については団体で申し込むことで割引が受けられる制度もあります。この場合、受験料は銀行振込で支払い、受験用のバウチャーを受け取ります。さらにJDLAの会員の場合も会員バウチャーを受け取って割引価格で受験可能です。受験料は一般税別30,000円、会員税別25,000円、学生税別20,000円となっています。団体割引は個別に案内されます。

#G検定に必要な受験勉強

G検定は受験者がディープラーニングを事業に活かすためのスキルとして、十分な知識を持っているかどうかのテストです。したがって必ずしも理系出身であったり、情報系エンジニアとしてのスキルを持っていたりする必要はありません。実際にビジネスにおいてのIT経験がない文系出身の人でも合格者はいます。また、合格率も70%を超えていますから難関というわけではなさそうです。ただし、事前に十分な受験勉強をしておかないと合格の見込みはないでしょう。

受験勉強は市販の参考書や公式テキスト、公式ページなどの例題、ある程度の数学の学び直しを中心に取り組むといいでしょう。研修会なども行われていますから、そうしたものの利用もおすすめです。数学については高校レベルの数学の中から、AI関連の数学に特化した参考書などで学ぶと言う方法が効率的といえます。あとはスピーディに問題を解く練習です。G検定は120分で220問以上の問題を解かなくてはいけません。練習は必須でしょう。

おおまかなシラバスは次のようなものになります。AIの定義や近年のAI関係の動向、AI分野が抱える問題、機械学習に関する具体的内容、ディープラーニングに関しての概要・手法・研究分野・応用などです。

#E検定に必要な受験勉強

E検定はエンジニアとしての検定ですので、かなりの専門知識が必要です。E検定の場合、120分で100問以上の多肢選択式の問題を解くことになります。内容はかなり深い知識を問われるものです。おおまかなシラバスは線形代数や統計・情報などの応用数学、機械学習の基礎と方法論、深層学習に関する各種知識、開発や運用に関する知識などになります。傾向は公式サイトで見られるようになっているので利用するといいでしょう。

また、受験に必要な資格であるJDLA認定プログラムを受講することで、かなりの部分の受験勉強になります。一方、プログラムによっては個別の講座が専門的になっているため、複数の講座を受講しないと全域をカバーできないかもしれません。個々の講座は40時間から80時間くらいで、受講料も25万円から50万円ぐらいまで幅があります。中心的なものは50時間で30万円くらいでしょう。対面講座は高めの設定ですし、オンライン講座はやや安めとなっています。

いずれにせよ、これらの講座を理解できる程度の基礎知識がないと合格は難しいでしょう。情報系の単位を取得して理系の大学を卒業した人や、すでにG検定に合格している人なら、受講して勉強すればかなり役に立つと考えられます。