就職や転職でも役に立つ、おすすめのIT資格を紹介

就職や転職でも役に立つ、おすすめのIT資格を紹介

IT資格には様々な種類があり、既にIT業界で働いていてキャリアアップをしたい人向けのものやこれからIT業界への就職・転職を希望している人向けのものなどがあるので、どの資格が自分に合っているのかわからないという人も多いでしょう。そこでここでは、IT業界を志望するにあたっておすすめの資格をピックアップして紹介します。

国家資格ならどこでも通用する!

IT業界を目指したい人におすすめの資格ITパスポート

国家資格はどんな場所でも通用するというメリットが大きいでしょう。そこで国家資格として唯一認められているIT資格が情報処理推進機構が運営する資格です。その中でも最も難易度が低く、これからIT業界を目指したい人におすすめの資格がITパスポートでしょう。ITパスポートでは、IT業界で働くにあたって必要な、ソフトウェア・ハードウェアの仕組みに関する問題や開発現場で用いられる開発手法に加え、法律や経理など様々な分野が出題されます。広く浅い試験で毎日受験することができるので、手軽に取得でき、これからIT業界で働きたいけれどもどんな仕事をするかあまりイメージが湧かないなどといった人にはITパスポートがおすすめです。

基本情報技術者試験・応用情報技術者試験

情報処理推進機構が運営しているIT関連の国家資格はITパスポート以外にも存在します。中でも既にIT業界で働いている人や、ITに関して既にある程度知識がある人がメインの試験が基本情報技術者試験・応用情報技術者試験です。内容に関してはITパスポートの内容をより深く掘り下げ、実務を重視したものとなっています。そのためITパスポートに合格してさらに難しい資格に挑戦してみたいという人におすすめです。ただし、ITパスポートの範囲に加えて基本情報技術者試験ではプログラミング言語やアルゴリズムに関する問題が出題されるので難易度が一気に上がります。したがって、ITパスポートと同じ感覚で受験するのはあまりおすすめしません。

ネットワークスペシャリスト試験やデータベーススペシャリスト試験

そして、より専門的な分野に派生したネットワークスペシャリスト試験やデータベーススペシャリスト試験などが挙げられます。IT業界では資格よりも経歴が重視される傾向がありますが、これらの資格は超難関資格として知られており、持っているだけで仕事の幅がかなり広がります。大幅な給与アップも期待することができ、データベースエンジニアなどの仕事をしており、キャリアアップを考えているならこれらのスペシャリスト向けの資格を受験してみると良いでしょう。

AI関連資格で最先端技術を学ぼう!

ここ数年で世界中で高い注目を浴びているのがAI(人工知能)技術です。日本でもAI技術を取り入れた製品が多数販売され、世間一般にもAIという言葉が浸透しました。そのため、AI技術を事業に取り入れたい、AI関連の開発に携わりたいと考えている人は多いです。そこでAI関連の仕事に携わるにあたっておすすめのAI関連資格も見ていきましょう。

AI検定

まずAI関連資格でも高い人気を誇っているのがJDLA(日本ディープラーニング協会:Japan Deep Learning Asocciation)のAI検定です。G検定とE資格の2種類があり、G検定はAIに関する知識を身に着け、事業に活用できるジェネラリストの育成、E資格は実際にAIを実装できるエンジニアの育成を目的とした資格となっています。難易度はG検定が入門、E資格が実践となっており、この順に受験する人が多いです。

G検定ではディープラーニング・機械学習に加えて、AI開発に必要な数学・統計学に関する問題が出題されます。AIのトレンドなどがメインなので、基本的には公式テキストやJDLA推薦図書を読んで過去問・予想問題集を解いておけば合格できる内容です。ただし、4択問題で出題されるとは言え問題数がかなり多く、入念に対策をしてすぐに問題に答えられるように準備しておく必要があります。AI入門向けの資格ですが、ITパスポートと比べると難易度は遥かに高く専門的な知識も求められるので、一切IT業界に関する知識がないならITパスポートを受験した後に受験するのがおすすめです。

E検定では先ほど解説したようにAIの実装に関して出題されます。G検定の内容を掘り下げた基礎知識に関する問題に加えて、Pythonを使ったプログラミングも出題されることから、プログラミング経験が無い人は特に学習時間を確保したうえで受験することが大切です。

Pythonエンジニア認定データ分析試験

そしてPythonエンジニア認定データ分析試験はAI検定と比べて、Pythonプログラミングに特化した試験となっています。難易度はG検定とE資格の中間程度と思っておくと良いでしょう。試験名の通り、Pythonを用いたプログラミングスキルが必要な試験であり、数学や統計学などAIエンジニアとして必要な基礎知識に加えてNumpyなど定番のライブラリを網羅したうえで受験するのがおすすめです。

IT資格を取得してスキルアップ・キャリアチェンジ!

IT業界は拡大傾向にあり、IT関連資格も年々種類が増えてきています。IT資格は自分のエンジニアとしての実力をアピールする手段の1つとして役にたつので、スキルアップやエンジニアへのキャリアチェンジを考えているならぜひ取得しておきたいと言えるでしょう。ただし、難関資格が多く、ベンダー資格がメインで受験料も高額なので、入念に対策をしたうえで受験してください。