E資格というエンジニア向けの資格をご存知ですか。今後、より需要が増すと考えられる人工知能、AIに関連したディープラーニングという分野についての知識やプログラミング技能を問うE資格の試験では、どのような準備が合格のために必要なのでしょうか。また、資格取得のために役立つ情報はどのように取得するのがいいのでしょうか。E資格の取得に向けて取り組もうとしている方に向けて説明します。
E資格取得のための知識やコツを得る方法
E資格は人工知能、つまりAIのプログラミングに関する知識や技能を証明する資格です。人工知能に関する基礎的な内容を問うG検定のレベルアップ版、という立ち位置だとされており、そのため応用数学や機械学習、Pythonという言語でのプログラミング実技などより実践的な分野が試験範囲として指定されています。これらの範囲は独学によっても習得することが可能であり、教本を購入したりインターネット上の情報を検索するなどして理解を深める、という取り組みでE資格の試験に挑む方も少なくはありません。しかし、誰かに指導して貰わなければ不安、という方はインターネット上で提供されているE資格受験者に向けた講座を受講することも出来ます。自分にあっている勉強法を選びましょう。
E資格合格に向けては、Pythonなどの規定言語の使用を求められたり、ディープラーニングに代表されるAIの学習に関するプログラムを学んでいく必要があります。これらの知識を身に着ける最も手早い手段は、既にこれらを学習している人からコツを聞いたり、分からないポイントや上手くいかないところを相談できる環境を整備することでしょう。Qiitaなどのプログラマーが運営するコミュニティサイトではE資格に限らず、プログラミングの知識を共有することが出来ます。プログラムの豆知識などがプログラマーの目線で共有されているため、勉強し始めて壁にぶつかった時、現状を打破する一歩を踏み出せるきっかけに出会えるのかもしれません。
Qiitaにある情報とは？
Qiitaには実際にE資格を受験した人の声や、JDLA認定プログラムの受講について、ディープラーニングを学習する上で役に立つ情報が並んでいます。一通り、E資格の記事を読んでみるだけでも十分に勉強できます。
例えば、応用数学など、自分が自信のない学習分野のキーワードで検索すると応用数学に関する幅広い知識が手に入ります。
pythonに関しても、初級から上級者向けの記事が書かれているため、E資格だけでなく、自分のスキル向上にも役立てることができます。ディープラーニングや機械学習を習得し、AIエンジニアになりたい人はQiitaを上手に活用しましょう。
E資格の受験までに習得しておきたいこと
E資格はディープラーニングなど、人工知能に関するプログラム技能を問う資格ではありますが、プログラムや人工知能の基礎となる知識も問われる試験です。G検定がジェネラリストを育成する目的で運営されている試験であるのに対して、E資格はより専門的で実践的な能力を評価する試験であると言えます。そのため、ただプログラミングの基礎が身についている、プログラムを書くことが出来る、というだけでなく実践的にAIを書いたプログラムによって働かせるスキルがなくてはなりません。
具体的にどのようなプログラムが書けるといい、という目標は無いのがE資格です。なぜなら、E資格の問題は受験後は他言無用で過去問もなく、そのため傾向と対策を立てることが難しいからです。応用数学、機械学習などの基礎的な学問分野についてはG検定以上に深く学習しておくべきです。そして、プログラミングもPythonという言語に慣れ、しっかりと使いこなせる実力を身に着けておく必要があります。ここで言う実力とは、Python独特のifやループを用いたコードに慣れる、ということではなく、実際の業務を想定したどんな要求にも応えられるよう、様々な処理を自在に実行できるようなプログラムを書けるようになる、ということです。こうした技能を試験では求められるので、E資格は優秀なプログラマーの証左になるのです。
E資格はエンジニア人生でどのように役立つか
E資格はそれほど合格率の低い試験ではありません。受験者の半数以上は合格している資格なので、いわゆる難関試験と言われている別の職種の資格試験に比べれば合格率が高いと言えます。しかし、勉強をしてみれば決して難易度の易しい試験ではないと分かるでしょう。そのような知識を高いレベルで身に着けたい、と考えているプログラマーが多く受験している資格がE資格であり、E資格の取得はしっかりプログラミングを学習して、自在にディープラーニングの理論を機械に実装できる即戦力であることを証明するものなのです。
ではプログラマーとしてE資格を取得することにより、どのようなメリットがあるのでしょうか。まず、E資格はAIに関する知識や技能を証明するものですので、取得しているとAIブームが去らない限りは引く手数多のプログラマーでいられるという点です。具体的には転職や昇進に際して、有利に働いてくれる要素になる、と考えられます。AIの分野は2000年代に入ってから発展が目覚ましく、もうしばらくはAIブームが続くと考えられ、その間に条件の良いところへ転職する際にE資格は役立つと言えるのです。
また、より高いレベルのプログラミング能力を身に着けたい、という意思表示のような役割もE資格の取得は学習意欲の高いプログラマーたちの集まるコミュニティに参加するチケットの役割も果たします。第一線で活躍する他のプログラマーとの交流を経て、視野を広げたり今後取り組んでおくといい事柄などについて情報を集められるようになるのです。プログラマーとして活躍し続けたいと考えるのであれば、こういったコミュニティに参加することも重要ではないでしょうか。
E資格を取得して第一線で戦えるプログラマーに
E資格はAIに関する実践的な運用技能が評価される資格であり、取得しておくとプログラミング業務で活躍できることを周囲に対してアピールすることが出来ます。自身のステップアップが見込める、ということだけがE資格取得のメリットではなく、転職や昇進でも有利にはたらく可能性があるため、もし取得の意欲があって第一線で活躍し続けるプログラマーでありたいと思うのであればE資格取得を考えてもいいのではないでしょうか。