過去問が出ていないE資格の試験を攻略するには?最新の出題傾向を理解しよう

過去問が出ていないE資格の試験を攻略するには?最新の出題傾向を理解しよう

E資格はJDLA協会によって認定されることにより得られる資格で、ディープラーニングのプロフェッショナルとして認めてもらえるのが取得する魅力です。年に2回試験が開催されていますが協会から過去問の情報が出回っていないことから、取得の難易度も高いことが知られていますが、AI(人工知能)を活用するエンジニアやコンサルタントとしてのキャリアアップしていくためには重要な資格になります。出題傾向を知って上手に攻略できるようになりましょう。

E資格の出題範囲はシラバスで知ろう

E資格の試験は過去問が発表されていないことから出題傾向を正確に把握するのは困難です。しかし、JDLA(日本ディープラーニング協会)によってシラバスが明確に示されていて、何を学んでいれば合格できるかはわかります。勉強を進める上ではまずシラバスの概要を把握しておくこと、関連するG検定を受験してみることが肝心です。E資格のシラバスは応用数学、機械学習、深層学習、開発・運用環境の四つに分けられています。それぞれのカテゴリについて細かな項目わけが行われていて、学習のポイントを理解できるようになっているのが特徴です。

中項目と小項目を明確に捉えよう

応用数学では線形代数、確率・統計、情報理論という中項目に分けられています。確率・統計を例に取ると小項目として一般的な確率分布とベイズ則が挙げられていて、さらに一般的な確率分布については細項目としてベルヌーイの分布、マルチヌーイの分布、ガウス分布に分類されています。確率・統計というとかなり範囲は広いものの、このカリキュラムに従って限られた範囲で深く勉強をして知識を付けておけば試験に対応することができるのがE資格試験の特徴です。

機械学習では基礎と実用的な方法論、開発・運用環境ではミドルウェアと軽量化・高速化技術が中項目として取り上げられています。JDLA協会によるE資格はディープラーニングにフォーカスしたものなので深層学習の大項目にはかなり幅広い内容が含まれています。2020年版のシラバスでは8つの大項目に分かれていて、順伝搬型ネットワークや畳み込みネットワーク、生成モデルや強化学習といった内容が代表例です。細分化された内容を細かく吟味していくことで何を勉強するべきかが明確になります。

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過去問の代わりに毎年の出題傾向を確認しよう

前述のように過去問が発表されていないために出題傾向を正確に把握するのは困難ですが、どのような傾向があるのかは分析することが可能です。どの大項目についても出題されているのは確かですが、毎年シラバスの内容が書き換えられているので重点を置いているところは変化しています。

シラバスの内容を比較しよう

2019年版と2020年版のシラバスを比較してみると、例えば機械学習の基礎のうち最尤推定の最尤法の特性、深層学習の発展を促す課題の局所一様と平滑化が削除されました。また、深層学習における順伝播型ネットワークのコスト関数では条件付き統計量の学習、隠れユニットのその他の隠れユニット(RBF、ソフトプラス、Hard)、深層モデルのための正則化ではパラメータ拘束とパラメータ共有などが削除されています。

それに対して追加されている項目もあります。新たに追加されるということは今後のE資格における重要項目として取り上げられる可能性が高く、出題比重が高いと予想できるでしょう。深層学習では深層モデルのための最適化の中の最適化戦略とメタアルゴリズムに追加があり、Layer正規化とInstance正規化が増えています。また、深層学習の生成モデルではGANについてConditional GANが追加されました。このような細かな点にも注目するのは大切ですが、そもそも中項目や大項目も追加されているので注意が必要です。

深層学習では深層学習の適応方法の中項目が増え、画像認識や画像の局在化・検知・セグメンテーション、自然言語処理に関する具体的なスキルを求められるようになっています。さらに、大項目の開発・運用環境も2020年版から加えられたもので、ミドルウェアの深層学習ライブラリや軽量化・高速化技術についての習得も求められるようになりました。このように新たに加えられた分野が出題されやすいことを念頭に置いて対策するようにしましょう。

E資格試験を受験した人の感想

シラバスを網羅するにはどんな勉強方法が適しているか

E資格のシラバスや出題傾向を加味してどんな勉強方法を選ぶのが最適かと悩む場合、JDLA認定プログラムを受講しましょう。JDLA認定プログラムはE資格の取得に必要な知識やスキルを身につけられるように作り上げられている講座で、E資格の受験資格としても過去二年以内に修了していることが求められています。

ディープラーニングの全般的な内容の講座もある一方、試験で問われる知識について詳しく説明を受けられる講座もあります。最低でも一つは修了していることは必須ですが、二つ以上受けても問題はありません。出題傾向を加味した講座が毎年開かれているので、E資格の取得を目指すなら積極的にそれぞれの項目の各論を学べるJDLA認定プログラムを活用するのが賢明です。

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認定プログラムを活用して学ぼう

E資格の取得には四つの大項目に分かれている専門分野の深い知識が求められます。毎年シラバスが改訂されているので出題されやすい項目を絞り込むことは可能ですが、個々の大項目の何を学ぶべきかを見極めるのは簡単ではありません。

E資格の登竜門であるG検定の過去問を無料で公開しているサイトもあります。JDLA認定プログラムは公式の講座として出題傾向に合わせた内容が盛り込まれているので上手に活用して対策しましょう。

E資格の認定プログラムを受講できるおすすめ講座