E資格を取得する難易度は実際どれくらい高いのか。
- E資格の試験難易度はどれくらい高いの?
- E資格受験者の合格率はどれくらい低いの?
- E資格を合格するための対策はあるの?
以上の疑問をお持ちの方に向けて、E資格の難易度と実際の合格率を参考に試験対策と攻略のポイントについて紹介します。
まず結論としては、E資格は試験時間に対して問題数が多いが、合格率については受験者6割以上を出しており、試験対策は参考書がおすすめと言えます。
ちなみに、E資格の試験合格にはディープラーニングへの理解が必須になります。
このディープラーニングが何か分からない方は、以下の記事を合わせてご覧ください。
ここからはE資格の概要について難易度を一般的な試験と比較して、攻略していくポイントについて具体的に説明していきます。
E資格の難易度と合格率を分析:受講者の傾向
E資格を受験した受講者の傾向や特徴から難易度と合格率について分析しました。
1.E資格受講者の合格率は63%以上
申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2022年#2 | 917 | 897 | 644 | 71.79% |
2023年#1 | 1,131 | 1,112 | 807 | 72.57% |
2023年#2 | 1,089 | 1,065 | 729 | 68.45% |
情報引用元は公式サイトですが合格率については63%以上を維持している傾向にあります。
E資格の受講者数が増加しているのは、近年IT職への期待が高まり、AIエンジニアを目指す方が増えていることと、AIに関する資格においてE資格の認知が広がっていることが読み取れます。
あくまで推測ですが申込者数が今後増加していき、AIエンジニアとして差別化も必要となりますので、それなりの難易度ですが早めに受講してE資格を取得しておくことをおすすめします。
2. E資格受験者の多い年代は30代
年代 | 合格者数 | 合格率 |
10 代 | 3 | 0.41% |
20 代 | 291 | 39.92% |
30 代 | 247 | 33.88% |
40 代 | 121 | 16.60% |
50 代 | 54 | 7.41% |
60 代 | 10 | 1.37% |
不明 | 3 | 0.41% |
- 年代:10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代
- 受験者数:0人、222人、232人、159人、49人、7人、0人
- 割合:0%、33.13%、34.63%、23.73%、7.31%、1.04%、0%
合格者の割合は20代が最も多く、次いで30代となっています。
背景としてAIエンジニアとして高いレベルの業務で知識の拡大が必要になった、もしくは管理職になりAIエンジニアとしての知識を忘れないようにするための学習というケースも考えられます。
では、20代の合格者が多いし10代や30代には難易度が高い。ということは全くありません。
10代からAIエンジニアを目指す方も増加していくことが想定されるので10代や40代でも取得する価値が十分にあります。
3. E資格受験者は会社員が多いけど学生の合格率が高い
合格者 | 合格率 | |
一般職員級 | 442 | 60.63% |
学生 | 49 | 6.72% |
受験者の多くはIT業界の会社員ですが、学生でも合格者が6%以上出ていることから、実務経験が無くても合格することは可能ということが明らかです。
E資格の難易度を攻略するポイント
E資格試験は、年に2回しか試験機会がないので、シラバスの攻略がポイントとなります。
JDLA認定講座の受講
E資格を受験するためには、JDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会)認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していなければいけませんので以下講座を受講しておくのがおすすめです。
・現場で使えるディープラーニング基礎講座
・機械学習オンライン/ディープラーニングオンライン
・AI_STANDARD AIエンジニア育成講座/AI_STANDARD E資格試験対策講座
・E資格対策短期集中ディープラーニングプログラム講座/ProSkilll
JDLA認定講座は、自分の学習スタイルに合わせて選ぶことができるのできちんと情報を調べて、合格へのステップを踏みましょう。
E資格の過去問は非公開なので参考書がおすすめ
E資格では過去問が非公開なので、試験勉強にオススメする参考書を紹介します。
特に「ゼロから作るDeep Learning1、2」はE資格受験対策に必須の本とも言えるほど解説が分かりやすく文系の方でも理解できるように数学を基礎の段階から学習できます。
ゼロから作るDeep Learning1、2
自然言語処理や時系列データ処理に焦点を当て、ディープラーニングを使った問題集です。ディープラーニングを支えるこれら最先端の技術を実装レベルでマスター出来ます。
分かりやすい言葉で解説していて、技術の裏側をじっくり説明して実際に作ることで理解を深められます。pythonの基礎知識は必要なので、この後紹介する参考書を利用しましょう。
人工知能プログラミングのための数学がわかる本
人工知能プログラミングに必要な数学を、基礎知識ゼロから体系的に学ぶことができ、後半ではPythonのコードを動かしてさらに理解を深められます。
主に数学を復習したいエンジニアにおすすめしたい本です。さらに専門的な参考書を読むための数学基礎力をつけられます。人工知能のアルゴリズムを理解し数式の意味を理解できるようなるのが目標です。
Python 機械学習プログラミング
機械学習本の中でも幅広く記載されています。
内容としては機械学習の各コンセプト、理論や数学的背景、Pythonコーディングの実際を解説しています。初期の機械学習アルゴリズムから、ニューラルネットワークまで取り上げています。
機械学習を本格的に理解・実践するのに不可欠なので、将来的にAIエンジニアとして活躍し続けるなら早い段階で購入しても無駄にならない参考書です。
深層学習
深層学習の解説として世界的に評価されている本です。この一冊を読み込むことで、ディープラーニングの歴史から実用について学習できるため、とにかく深層学習について基礎から理論までしっかり学習て全体を掴みたい方にお勧めします。
E資格に合格するためにおすすめなJDLA認定のE資格対策講座
E資格の受験資格を得るために必要なJDLA認定プログラムは多くの業者が実施しています。
そのなかでもおすすめの講座は、E資格対策ディープラーニング短期集中講座です。
オススメの理由は、
- 圧倒的に価格が安い
- AIの実務経験豊富な講師がどんな質問にも答えてくれる
- 短期集中セミナーなのでポイントを絞った解説をしてくれる
他の講座と比較すると、特に上記の点が優れています。
圧倒的に価格が安い
他のJDLA認定プログラムの値段を調べていると、価格が30万円前後というところが多いです。
講座によっては60万円近くするところも。
ですが、ProSkilllはなるべく多くの人にE資格を目指して勉強してほしいという思いから費用をグッと抑えてチャレンジしやすい価格にしました。
料金が54,780円からというのは、業界でも破格の設定だと思います。
AIの実務経験豊富な講師がどんな質問にも答えてくれる
ProSkilllの講座は、価格は安くともきちんと質を担保しています。
実務経験が豊富で、何よりも「わかりやすく教える能力」に長けた講師が揃っていますよ。
誰にでも理解できるように、わかりやすく丁寧に教えてもらえるため、専門用語などがわからない方でも全く心配はありません。
E資格に合格するためには、機械学習や応用数学などの専門的で難易度の高い分野の学習が必要です。
セミナーの内容でわからないことがあったら、講師が個別に質問に答えてくれるのでアフターフォローもバッチリです。
短期集中セミナーなのでポイントを絞った解説をしてくれる
実務で使えるE資格対策ディープラーニング短期集中講座は一ヶ月の集中講座。
ダラダラと長く時間をかけるわけではありません。
一ヶ月という期間は、メリハリがついて集中力が持続します。
その分講座の内容も常に最新のE資格に完全対応で、E資格に合格できる知識を習得できます。
短時間でのセミナーですが、日本ディープラーニング協会にて規定されている出題範囲をすべてカバーしています。
本講座の内容は、ディープラーニングを実装できるエンジニアのスキル獲得という側面もあるので実務で使う環境構築なども身につけることができます。
ITエンジニアからAIエンジニアへの転職にも役立つことは間違いありません。
この機会に是非、受講されてみてはいかがでしょうか?
E資格対策講座のプログラム内容例①応用数学
それではE資格を受けるために必要な認定プログラムはどのような内容なのでしょうか?
ここで簡単にご紹介していきたいと思います。
E資格では応用数学の知識が主に用いられます。
- 線形代数、確率、統計、情報理論
E資格の認定プログラム内容例②機械学習
E資格を受けるにあたり機械学習の知識についても必要となります。
- 実用的な方法論
E資格の認定プログラム内容例③深層学習
深層学習については下記のようなプログラム内容になっています。
- 順伝播型ネットワーク/CNN
- 深層モデルのための正則化/最適化
- 回帰結合型ニューラルネットワーク
- 生成モデル
- 強化学習
などの知識をJDLA認定のプログラムで受講する必要があります。
聞き慣れない言葉がありましたか?JDLAが認定したプログラムを受講するには、線形代数、微分、確率・統計の基本的な知識は必須です。他にも、PythonのPandas、NumpyなどのPythonライブラリの基本的な使い方を身に付けている必要があります。
試験の内容は口外禁止されているため、E資格の過去問題集の情報を持っている企業も限られています。ただAI研究所のディープラーニング講座では、過去問の大体の傾向は抑えているのでオススメのセミナーです。
E資格の難易度 まとめ
ここまでご覧になっていただければ、E資格の合格はそれほど難しくないことはお分かりいただけたかと思います。
AIエンジニアを目指すには他にもAIに関する資格が多数ありますし、別の資格を検討する方もいます。ですがAIエンジニアとして差別化を図るにはE資格はうってつけかと思います。不安な方は、先にG検定を受けるのもいいと思います。
転職に活用したい方は、E資格合格後もAIエンジニアのさらなるステップアップとして新たな資格を取得するのもおすすめです。