【2024】画像処理エンジニア検定 ベーシックとは?合格率・難易度やおすすめ書籍を紹介

【2024】画像処理エンジニア検定 ベーシックとは?合格率・難易度やおすすめ書籍を紹介

AIやデジタルコンテンツ制作、機械学習の発展に伴い、画像処理・認識分野の需要や人気の高騰も止まりません。

そんな中、その分野でキャリアを築こうとする人々から注目を集めている資格として「画像処理エンジニア検定 ベーシック」があることをご存知でしょうか。

画像処理エンジニア検定 ベーシックは基本的な画像処理技術や理論に関する知識が問われる資格であり、本記事では概要や合格率や難易度、そして勉強に役立つおすすめ書籍などをくわしくご紹介します。合格するための重要な情報となるので、ぜひ参考にしてください。

画像処理エンジニア検定 ベーシックとは?

画像処理エンジニア検定 ベーシックとは?

画像処理技術の基礎知識とスキルを証明する資格試験です。主に画像処理の基本的な理論やアルゴリズムから、パターン検出やフィルタといった分野が問われます。

取得することで画像処理に長けていることの証明となるので、画像処理エンジニアおよびAIやデータサイエンス分野への転職が容易になるでしょう。

また「ベーシック」というのはレベルの区分けのことを指し、もうひとつのレベルとして「エキスパート」があります。それぞれの違いを一覧にしたものがこちらです。

ベーシック エキスパート
日程 年2回(7月上旬・11月下旬)
合格率 60~65% 30~40%
試験時間 60分 80分
出題数 10問
受験費用 5,600円(税込) 6,700円(税込)
試験形式 マークシート
受験資格 なし(どなたでも受験可)
主な出題内容
  • デジタルカメラモデル
  • フィルタリング
  • 画像解析
  • パターン検出・認識
  • その他関連知識

ほか

  • 画像生成・復元
  • 濃淡の変換
  • 幾何学変換
  • ディープラーニング

ほか

見てのとおりベーシックは初心者向け、一方のエキスパートはどちらかというと経験者向けといった内容です。

画像処理エンジニア検定 ベーシックの難易度・合格率

画像処理エンジニア検定 ベーシックの難易度・合格率

合格率は60%後半から70%前半です。一般的な難関IT国家資格の合格率は20%弱、また中級レベルの資格で40%前後なので、比較的高い合格率であることがわかります。

画像処理エンジニア検定 ベーシックの例年の合格率をまとめると、以下のとおりです。

合格率
2023年後期 68.5%
2023年前期 69.4%
2022年後期 66.4%
2022年前期 62.3%
2021年後期 68.3%
2021年前期 66.5%
2020年後期 69.0%
2020年前期 67.9%

ただ受験者はすべて初心者とは限らない点に注意が必要です。有識者や実務経験者も混ざっており、そのような方々の存在が合格率を底上げしていることも否めません。

数字だけで「自分なら大丈夫」と判断せず、入念に対策を行う姿勢が大切です。なお、本記事で紹介しているベーシックよりも高難易度の「エキスパート」について興味のある方は、以下の記事が参考になるのでぜひご一読ください。

【2024】画像処理エンジニア検定 エキスパートとは?勉強時間や合格率、勉強法を解説!

画像処理エンジニア検定 ベーシックに挑戦するメリット

メリットは大きく以下が挙げられます。

  1. 画像処理に関するスキルや知識を深堀りできる
  2. 転職や年収アップが成功しやすくなる

それぞれ、順を追って見ていきましょう。

メリット①画像処理に関するスキルや知識を深堀りできる

画像処理に関するスキルや知識を深堀りできるというメリットがあります。たとえば画像のフィルタリング技術やエッジ検出、領域分割など実務で役立つ具体的なスキルを幅広く学ぶことができるため、ゼロから体系的に学ぶ方にはうってつけといえるでしょう。

体系的な学習に役立つだけではなく、もちろん合格すればその知識を技術の揺るがぬ証明になります。

メリット②転職や年収アップが成功しやすくなる

転職や年収アップが成功しやすくなることも、大きなメリットとして挙げられるでしょう。本資格は、実務に役立つ実践的な知識や技能を持ち合わせていることの裏付けになるからです。

たとえば画像処理エンジニアおよびAI関連のエンジニアを目指す際、本資格の保有をアピールすることで、担当者の方から「即戦力になるかもしれない」と思ってもらえるようになります。

また本資格に合格し、そのスキルを存分に活かすことをアピールすることで、年収や待遇アップの交渉も通りやすくなるでしょう。

このように画像処理エンジニア検定 ベーシックの取得は転職やキャリアアップにおいて大きなアドバンテージになる点も魅力のひとつです。

画像処理エンジニアに将来性はある?

大いにあるでしょう。医療、自動運転、製造などあらゆる分野で広く活用されていることから、画像処理の需要はますます高まると言われているからです。

さらにAIや機械学習の発展が、画像処理技術の進化と需要拡大を大きく後押ししています。たとえばデジタルマーケティングやゲーム開発などの分野でも用いられることがあるなど、幅広いキャリアチャンスがあるでしょう。

将来的にはAIやIoTとの組み合わせによる新たな価値創造の分野でも活躍が期待されています。

画像処理エンジニア検定 ベーシック対策におすすめの書籍

CG-ARTS が公式で推奨しているおすすめ書籍は以下のとおりです。

  1. ディジタル画像処理
  2. ビジュアル情報処理 CG・画像処理入門
  3. 画像処理エンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集

それぞれ、順を追ってご紹介します。

書籍①ディジタル画像処理

書籍①ディジタル画像処理

引用:CG-ARTS公式サイト

こちらの書籍の「ディジタル画像処理 改訂新版」では、画像処理の基礎はもちろん、手法やアルゴリズムといった応用的な分野までを凝縮した、CG-ARTS 公認の一冊となっています。

サンプル画像や図解が豊富に用いられている事が特徴で、あらゆる種類の画像処理について理解を深めることが可能です。理解のしやすさと網羅性が特徴で、独学を行う方からさまざまな喜びの口コミを得ています。

画像処理エンジニア検定 ベーシックの合格を狙うなら、まずは手に取っておきたい書籍です。

書籍②ビジュアル情報処理 CG・画像処理入門

引用:CG-ARTS公式サイト

こちらはCG-ARTSによる公式テキスト「ビジュアル情報処理 CG・画像処理入門」です。「画像処理」と「CG」に関する基礎を一冊にまとめた書籍です。初心者向けに図解やイラストを多用しているなど、随所に工夫とこだわりが見える内容です。

試験対策としてうってつけの内容であること、知識ゼロでもスムーズな理解が得られることから、必須の一冊として人気を博しています。

書籍③画像処理エンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集

引用:CG-ARTS公式サイト

こちらの「画像処理エンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集」も運営会社のCG-ARTSが公認しているもので、その名のとおり教材ではなく過去問題集です。

これまでの試験で実際に出題された内容をそのまま網羅したものとなっており、ベーシックが5回分収録されているだけでなくエキスパートについても3回分収録されているなど、内容が充実しています。

回答および解説が別冊としてついているので、答え合わせやチェックも効率よく行うことが可能。試験前の総仕上げとして、手に取っておきたい一冊です。

画像処理エンジニア検定取得後のキャリアパス

画像処理エンジニア検定に合格すると、以下のようなキャリアパスがあります。

  1. 画像処理エンジニア
  2. データサイエンティスト

それぞれ見ていきましょう。

キャリアパス①画像処理エンジニア

「画像処理エンジニア検定」というだけあって、画像処理エンジニアを目指すためにはこれ以上ない資格といえます。

試験では画像処理エンジニアに求められる基礎概念から技術要素、高度なノウハウなどが凝縮されています。取得によって転職の確率は飛躍的に上がることは間違いありません。

キャリアパス②データサイエンティスト

データサイエンティストは画像の取り扱う機会が多いため、その点でアピールが可能でしょう。

とはいえデータサイエンティストは高度な数学知識やプログラミング技術も問われる職業なので、本記事で紹介しているベーシックレベルでは難しく、せめてエキスパートレベルを取得しておきたいところです。

なお、データサイエンス分野に特化した資格として「DS検定(データサイエンティスト検定)」が存在します。データサイエンティストへの転職を目指している方なら挑戦する価値のあるものなので、以下の記事もぜひ参考にしてください。

データサイエンティスト検定(DS検定)とは?難易度や合格率、勉強法を解説

画像処理エンジニア検定 ベーシックの勉強方法

画像処理エンジニア検定 ベーシックの代表的な勉強方法は、以下になるでしょう。

  1. ひたすら過去問題を解く
  2. AIセミナー・講座を活用する

それぞれ解説します。

勉強方法①ひたすら過去問題を解く

画像処理エンジニア検定 ベーシックに限った話ではありませんが、独学であれば過去問題集をひたすら解きつつ分析と学習を繰り返すことが、もっとも効率のいい手段です。

前述で紹介した「画像処理エンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集」を用いるものいいですが、運営のCG-ARTSは過去4回分の過去問題を無料で公開しているので、使わない手はありません。過去問は以下からダウンロードできます。

参考:CG-ARTS公式サイト

勉強方法②AIセミナー・講座を活用する

勉強方法②AIセミナー・講座を活用する

とにかく学習効率を求めるなら、AIセミナーや講座を活用するのがいいでしょう。

AI研究所が運営している「AIプロフェッショナル人材育成コース」では根本的なAIの基礎概念から画像処理のアルゴリズムまで、一貫した内容を短期集中の3日間で学べます

未経験でも理解できるよう作られたカリキュラム、慶応大学教授を迎えた講義などもあり、受講者は1万人を突破、満足度は98.8%以上となっています。

画像処理エンジニア検定対策としても有益な内容となっているので、ぜひご検討ください。

AIプロフェッショナル人材育成コースのスケジュール/お申し込みはこちら

画像処理エンジニア検定 ベーシックまとめ

画像処理エンジニア検定ベーシックは、画像処理の基礎知識と実践的スキルを評価する試験です。

幅広いスキルが求められるものの問題数は少なく、合格率は比較的高いので初心者にも挑戦しやすい難易度といえるでしょう。公認のテキストや過去問題集、また画像処理関連のセミナーを活用することで、十分に合格圏内に入れます。

興味のある方はぜひ、画像処理エンジニア検定 ベーシックに挑戦してみてはいかがでしょうか。

AIプロフェッショナル人材育成コースの詳細はこちら