【2024】データサイエンティストの試験の種類は?DS検定の概要や勉強法を解説

【2024】データサイエンティストの試験の種類は?DS検定の概要や勉強法を解説

データサイエンティストは、データ分析とインサイトの提供を通じてビジネスの意思決定をサポートする重要な役割を担っています。そのスキルを証明するための試験にはさまざまな種類がありますが、どの試験を受けるべきかを選ぶのは初心者にとって難しいでしょう。

この記事ではデータサイエンティスト試験の種類やDS検定の概要、効率的な勉強法について詳しく解説していきます。試験に合格するために知っておきたい情報が満載なので、ぜひご一読のうえ参考にしてください。

データサイエンティストの試験の種類

データサイエンティストの資格の種類は多岐にわたりますが、代表的なものを挙げると以下のようなものがあります。

試験名 試験概要 主な対象者 難易度
G検定 AIやデータサイエンスの基本的な知識を問う データサイエンスやAIに興味がある方 初級
DS検定 リテラシーレベル データサイエンスの基本的な知識とスキルを問う 初心者やリテラシーを高めたい人 初級
Python3エンジニア認定基礎試験 Pythonプログラミングの基礎的なスキルを評価 Python初心者や基礎を固めたい人 中級
統計検定データサイエンスエキスパート 統計学とデータサイエンスの応用的なスキルを評価 統計学やデータサイエンスの専門家 上級
E資格 データサイエンスと機械学習の実践的なスキルを評価 データサイエンティストやAIエンジニア 上級

それぞれ、順を追って解説します。

データサイエンティストの試験①G検定

データサイエンティストにとって重要な資格の一つが「G検定」です。これはデータサイエンスや人工知能(AI)の基礎知識を幅広く評価する試験で、入門者や経験の浅いビジネスパーソンに適している内容となっています。

主にAIの基礎理論、機械学習、データ分析の方法論、ビジネスでの活用事例などが範囲として含まれており、実務に役立つ知識を体系的に身につけることができます。合格することでそのジャンルの理解度やスキルを証明することができ、キャリアのステップアップに大きく貢献します。

なお以下の記事では、G検定の対策として、おすすめのテキストや動画サイトなどを紹介しています。これから合格を目指す方にとって参考になるので、ぜひご一読ください。

G検定の対策方法!おすすめのテキスト教材・動画学習サイト・講座を紹介

データサイエンティストの試験②DS検定 リテラシーレベル

DS検定 リテラシーレベルはデータサイエンティストの入門的な位置づけの資格試験で、基本的な知識とスキルを証明するものです。

基礎概念をはじめデータの取り扱い方、基本的な統計分析手法などの理解度を測る内容となっており、データ分析の初心者もしくは関心があるビジネスパーソンなど技術職を除く方に最適で、データを活用した意思決定や業務効率化を目指す人にとって有用な人気資格となっています。

データサイエンティストの試験③Python3エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験は、Pythonプログラミングの基礎知識を証明する資格試験です。Pythonの基本的な文法、データ構造、制御構文、標準ライブラリの使い方などを網羅した内容で、データサイエンティストを目指す人にとっても重要なステップとなります。

試験に合格することでPythonの基本スキルを証明できるだけでなく、データ分析や機械学習に必要なプログラミング能力の基盤を築くこともできるようになります。

データサイエンティストの試験④統計検定データサイエンスエキスパート

エキスパートとあるとおり、統計に関する高度な知識とスキルを証明する資格試験です。データ分析や統計的手法の高度な理解が求められ、とくに機械学習やビッグデータの解析技術など、実践的かつ専門的な能力が評価されます。

データサイエンスにおけるさらなる専門的なキャリアを目指す人、統計学を活用して複雑なデータ問題を解決する能力をもっている人にとって有力な資格です。

データサイエンティストの試験⑤E資格

「E資格」は、データサイエンスやAI技術の専門性をより深めたい、現役エンジニア向けの試験です。G検定と比較するとより高度な知識と実践的なスキルが必要とされ、AI技術の実装やデータ解析の高度な技術が出題されます。

具体的な内容としては主に機械学習アルゴリズム、深層学習、ビッグデータ処理、統計学の応用などが含まれており、実務での技術的な課題に対する対応能力を測ります。取得することでデータサイエンス分野の専門家としての信頼性を高め、より複雑なプロジェクトや役割に挑戦するための準備が整うでしょう。

なお以下の記事ではE資格の例題、およびそれを公開しているサイトを紹介しています。すこし難易度の高いE資格に挑戦する方にとって参考になる内容なので、ぜひ併せてお読みください。

E資格の例題はある?問題が公開されている問題集や学習サイトを紹介!

データサイエンティスト試験を選ぶ際のポイント

データサイエンティスト試験を選ぶ際のポイント

データサイエンティスト試験を選ぶ際のポイントには、以下のようなものがあります。

  1. 目的・ゴールに合ったものを選ぶ
  2. レベル・難易度から選ぶ

それぞれ解説します。

試験を選ぶポイント①目的・ゴールに合ったものを選ぶ

まず自分の目的やゴールに合った試験を選ぶことが大切になります。データサイエンスには統計分析、機械学習、データエンジニアリングなどさまざまな分野があるからです。

たとえば基礎的なデータ分析力を身につけたいなら「統計検定」や「DS検定 リテラシーレベル」が選択肢になるでしょう。一方、Pythonスキルを証明したいなら「Python3エンジニア認定基礎試験」が狙い目になります。

ゴールがあやふやになっていると、目指す資格選びに時間がかかるうえ、合格への道も遠くなってしまいます。

試験を選ぶポイント②レベル・難易度から選ぶ

データサイエンティスト試験を選ぶ際は、試験のレベルや難易度を考慮することも重要です。自分のスキルや経験に合った試験を選ぶことで、合格の可能性が高くなるからです。

いきなり難しい資格に挑戦すると落ちる可能性が高く、その後のモチベーション維持が難しくなります。一方でかんたんな資格からはじめて合格を勝ち取れば、より難易度の高い資格に挑戦するモチベーションになります。

初心者であれば、基礎レベルの試験やリテラシー向けの試験から始めるのがおすすめです。経験を積んだ上級者は、より難易度の高い試験や実務に直結する試験に挑戦すると良いでしょう。

DS検定とは?

DS検定とは?

前述の資格はいずれもこの先高い需要が見込まれますが、中でもとくに需要が高くなる資格というものは存在します。たとえばPython3エンジニア認定基礎試験や統計検定が代表的な例となります。

そしてデータサイエンティストの知識とノウハウに特化した「DS検定」も例外ではなく、データが重要視される現代において今後需要が伸びていくことは間違いありません。こちらの資格は主にデータサイエンスに関する知識とスキルを評価する試験です。

日本データサイエンス協会が主催しており、データ分析や統計学の基礎から実務での活用まで、幅広い範囲をカバーしています。リテラシーレベル(基礎)からエキスパートレベル(上級)までの試験があり、自分のスキルやキャリアに応じたレベルを選ぶことができます。

データサイエンティストとしての知識を証明できるため、就職やキャリアアップに欠かせない資格です。

DS検定はG検定やE資格とどう違う?

一覧表にまとめると、以下のようになります。

DS検定 G検定 E資格
主催 一般社団法人データサイエンス協会 JDLA JDLA
対象者 基礎から応用まで学びたい方 AIやディープラーニングの基礎知識を学びたい方 ディープラーニングの技術を実装したいエンジニア
レベル 初級~上級者 初級者向け 上級者向け
試験範囲
  • データサイエンス
  • 統計
  • データ分析
  • AI全般
  • ディープラーニング基礎
  • ディープラーニング理論
  • 実装
受験資格 なし なし JDLA認定プログラム修了者
試験形式 CBT(コンピュータベーステスト) CBT(コンピュータベーステスト) CBT(コンピュータベーステスト)
試験時間 100分 120分 120分
費用
  • 一般10,000円
  • 学生5,000円
13,200円 33,000円

大きく違うのは受験資格の有無でしょう。E資格はJDLA認定プログラムに合格した方でない限り、受験することができません。

DS検定合格のための勉強法

DS検定に合格するための勉強法には、以下のようなものがあります。

  1. ITセミナーを活用する
  2. インターネットや動画で独学する
  3. 書籍やテキストで独学する

それぞれ解説します。

勉強法①ITセミナーを活用する

勉強法①ITセミナーを活用する

DS検定合格を目指すためには、ITセミナーの活用がもっとも効果的です。難解なデータサイエンスに関する基礎知識や実践的なスキルは、短期集中でに学ぶほうがモチベーションの維持が容易だからです。

Bizroadが運営するデータサイエンティストセミナーは、未経験者でも2日間でデータサイエンスの基礎から応用までを習得できる短期集中講座です。会場受講、ライブウェビナー、eラーニングの3つの形式から選べ、実務で即活用できるスキルを確実に身につけられます。

Pythonによるプログラミングやデータ分析、ビッグデータの解析、プロジェクトマネジメントなど、データサイエンティストとして必要な知識と技術を包括的に学べる内容となっていますので、ぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。

データサイエンティストセミナーのスケジュール/お申し込みはこちらから

勉強法②インターネットや動画で独学する

インターネットや動画を活用して独学する方法は、コストを抑えつつ自分のペースで学べるのが特徴です。

たとえばYouTubeやオンライン講座サイトでデータサイエンスやPythonの講座を視聴することで、基本から応用まで幅広く学習できます。

また実際のコードを見ながら学べることから、実践的なスキルを習得しやすくなります。

勉強法③書籍やテキストで独学する

書籍およびテキストは自分のペースで読み進められ、加えて重要な部分を何度も自由に復習できるため、確実な知識の定着が期待できます。さらに2,000~5,000円程度と安価で、ひととおり学習ができることも大きなメリットです。

とはいえ不明点に直面した際、周りに質問する人などいない限り、モチベーションを保つのが難しいという点がネックとなります。

データサイエンティスト試験についてよくある質問

この章では、データサイエンティスト試験に関するよくある質問を紹介します。

DS検定は意味がないと言われるのはなぜ?

DS検定はまれに「意味がない」などと言われます。その理由はさまざまですが、大きく以下が挙げられます。

  • データサイエンティストという役割や重要性が浸透しきってないから
  • 取得の難易度が高いから

いまや目まぐるしく進化するIT界隈ですが、あまりデータサイエンス分野はまだまだメジャーではありません。その割に取得の難易度が高いことが、意味ないと言われる理由になります。

DS検定は国家資格?

DS検定は国家資格ではありません。一般社団法人データサイエンティスト協会が運営する民間資格です。

データサイエンティスト試験まとめ

データサイエンティスト試験にはさまざまな種類がありますが、代表的なものには「データサイエンティスト検定(DS検定)」があります。この試験はデータ解析の基礎から応用まで幅広い知識を測るもので、実務に即したスキルがとくに評価される内容となっています。

試験は基本的にデータ処理、統計分析、機械学習の理解度が問われ、勉強法としては過去問題や模擬試験を利用することで、試験の形式や内容に慣れることができます。

公式テキストやオンラインコースを活用することで、より効率的に学習を進められます。これらの試験を通じて得られる資格やスキルは、データサイエンス分野でのキャリアを大きく後押しすることは間違いありません。

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