G検定 E検定の違いとは?

G検定 E検定の違いとは?

G検定 E検定の違いとは?

AI検定はG検定とE資格の2種類があり、G検定のGはGeneralist、E資格のEはEngineerの頭文字をとっています。これらの資格の違いは、G検定はAI入門編、E資格はAI関連の開発業務を行っている中級者以上の人向けの資格と思っておくと良いでしょう。また、受験資格に関しても、G検定は特に何も必要ありませんが、E資格はJDLA認定プログラム を試験日の過去2年以内に修了していないと受験できません。

G検定とE資格の難易度と合格率はG検定の方が初心者向けということもあり、難易度が低く、合格率も6~7割程度です。ちなみにG検定の試験内容は、AIとは何か、機械学習やディープラーニングではどのような手法が用いられるかなどといった基礎的な内容が出題されます。AI検定ははっきり合格点が明示されていないものの、G検定の場合は大体6.5割程度を確実に取れるように学習を進めるのが良いでしょう。ただし、G検定は選択式で簡単に思えるかもしれませんが、制限時間が120分なのに対して出題される問題数は226問とかなり多いです。AI検定は自宅で受験できるものの、教科書を見ながら解答しても間に合わないので、最低でも問題の半分程度は即答できるように学習を進めましょう。

それに対してE資格の合格率もG検定と同じ6~7割程度です。受験者の傾向を見ると、G検定の受験者はAIに興味を持っているIT業界以外の仕事をしている人も多いですが、E検定の受験者はデータサイエンティストや開発職など実際にIT業界に携わっている人が半数以上となっています。それに、受験料も社会人は3万円、学生は2万円と高額であることから、お試し感覚で受験する人がおらず、この合格率の高さとなっていると言えるでしょう。難易度は高めで、統計学などといった応用数学、機械学習・ディープラーニングのライブラリに加えて、Pythonを使ったプログラミングに関しても出題されます。

制限時間は120分で、G検定と同じではありますが、問題数は106問とG検定の半分です。その代わりに1問ごとの問題の内容も難しくなっているので、入念な対策が必要でしょう。

検定に合格するには過去問と参考書をチェックして、入念な対策をすべきと言えるでしょう。しかし、AI検定の過去問集は存在しないので、参考書を購入して例題を解き、試験に備える必要があります。それではG検定、E資格それぞれの受験におすすめの参考書をチェックしていきましょう。

G検定おすすめ参考書

まずG検定を受験するにあたって必ずチェックしておきたい参考書が、AI検定の運営元である日本ディープラーニング協会が発行している「深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 公式テキスト」です。G検定の試験の半分はこのテキストから出題されていると言われており、G検定の学習をスムーズに進めるにあたってこのテキストは欠かせません。

一切AI開発に関わった経験が無い人などはいきなりディープラーニングについて学んでもいまいちピンとこないということも多いです。そんな人におすすめなのが松尾豊著「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」であり、こちらではAIに初めて触れる人でもわかりやすいように簡単にディープラーニングについて解説されています。いきなりG検定公式テキストを読んでみたけれどもわからなかった人はこちらから読んでみるのが良いでしょう。

もう一つG検定を受験するにあたってチェックしておきたいのが独立行政法人情報処理推進機構AI白書編集委員会が発行している「AI白書」です。こちらは毎年発行されており、その年のAIのトレンドを網羅したものとなっており、AI白書に書かれている内容もかなり出題されているのでチェックしておきましょう。

E資格おすすめ参考書

E資格は難易度が上がる分、参考書の難易度も上がります。そこでまずおすすめするのは、プログラミング関連の本を多数発行しているオライリーの「Pythonではじめる機械学習」です。こちらはプログラミングはできるものの、Pythonプログラミングは初めてという方におすすめです。この参考書を終えたら同じくオライリーから発行されている「ゼロから作るDeep Learning」を読むと良いでしょう。ディープラーニングについて論理的に解説されているだけでなく、実戦的な内容も充実しているので、機械学習エンジニアとしての実力を身に着けるためにも読んでおきたい1冊です。

そして、E資格の学習で躓きやすいのが応用数学でしょう。特に文系の人だと、高校時代に数学2Bまでしか履修しておらず、行列など数学3の範囲で挫折してしまう人は多いです。そこで、応用数学を勉強するにあたっておすすめなのが、大学受験の参考書としてお馴染みのチャート式でしょう。中でも最も難易度が高い赤チャートは内容が難しい代わりに解説も細かく、しっかり数式の仕組みを理解しながら勉強を進められます。範囲は数学A・B・3なので、この3冊を購入すると良いでしょう。