E資格に合格するともらえるJDLAのロゴって?

E資格に合格するともらえるJDLAのロゴって?

AI(人工知能)に対する関心・需要が高まっている昨今、「E資格」の取得に人気が集まっています。

E資格を取得していることはこの時代の就職や転職に有利であろうと期待されていますが、まだまだ合格者は多くはありません。

E資格に合格すれば、その証明となる印(ロゴ)を名刺に記載することが許されているため、たいへん大きなアピールになるでしょう。

では、E資格とはいかなるものなのでしょうか。

E資格の概要について

E資格とは、2017年に設立された一般社団法人ディープラーニング協会(Japan Deep Learning Association略称JDLA)が行っている検定に合格することで得られる資格です。

JDLAでは、E(エンジニア)資格の定義として「ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力を持つ人材」と表明しています。

ディープラーニング(深層学習)とは、人間が無意識に行っている認識、予測、特定といったタスクを、大量のデータを元にコンピュータに学習させ、実行させる機械学習技術のひとつです。

実際にディープラーニングの身近な例として挙げられるのが、最強と言われた囲碁チャンピオンに勝利した囲碁AIや、現在自動車メーカー各社がこぞって開発中の自動運転技術があります。

このように将来の活躍が期待できるディープラーニングの技術。名刺にE資格合格者としてのロゴが入るのはステイタスであり、ディープラーニングの幅広い知識と技術を得ているエキスパートとして注目されますが、合格するには難易度がたいへん高いと言われています。

試験費用も万円単位と高く、そこも悩ましい点のひとつ。ただ、学生には費用が低く設定されているので、学生のうちに取得しておくのもオススメです。

E資格の受験方法を案内しておくと、まずJDLAが定めた「JDLA認定講座」を受講して一定の成績を収め修了しなければなりません。

この認定講座はコースがひとつではなく、多種多様な授業内容でいくつも講座が存在し、受講費用も各講座ごとに万円単位でピンからキリまであります。その中からどの講座を受けるか選び、勉強して、やっとE資格の受験資格ができます。

この認定講座の受講時にしっかりと授業内容を理解できていないとE資格の合格は難しいので、分からない事は教官にとことん質問する姿勢が必要です。

E資格取得の証明「名刺のロゴ」

E資格に合格すると、合格者だと認定する「合格証」とは別に、後日「合格認証ロゴ」がJDLAからメールで配布されます。

そのロゴは名刺に印刷することが許されているため、自分がディープラーニングの知識を持つエンジニアだと明確に証明できるのが大きなメリットです。

ただし、このロゴには合格した試験の年号が付記されていて、何年度の試験に合格しているかが見る人に分かるようになっています。「いつの試験に合格したか、なぜ付記されているのか。年号無しのロゴを送って欲しい」という希望もあるようですが、残念ながら年号無しのロゴは配布していません。

その理由は、E資格の核であるディープラーニングは日々進歩していく最先端技術だという点にあります。AI関連の仕事において、資格保有者も常に知識のブラッシュアップが必要です。

そのため、有益な能力を持つ人材として信頼性を表す必要性があり、資格を得た時期を明確にするのは大切なことだと考えられています。よって試験には年号を付帯し、合格者証明のロゴに用いているのです。

こうなると、せっかくE資格を取得したのに合格年号が古いと何もメリットが無いのではと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。ディープラーニングの理論と実装を勉強したことは、これからの未来において、AIを構築していく分野で必要不可欠な基本を習得しているということです。

専門用語も分かっているので、その分野の関係者同士ならコミュニケーションもスムーズでしょう。名刺のロゴに合格年号が付記されていても、日進月歩の分野では知識の積み重ねに天井が無いのはどこも同じです。

E資格所有者としての立ち位置は変わりません。あるとき技術者同士の名刺交換の場で差し出された名刺に、滅多に見ない「E資格のロゴ」が印刷されているのを見て相手の技術者が驚き、場が盛り上がったという話もあります。

実は、AI関連の仕事には、資格がなくてもエンジニアとして就業できます。資格がなくてもAIエンジニアと名乗れるのです。現状ではそれが事実でも、E資格はディープラーニングに真正面から向き合った証明として、合格者にしか配布されないロゴがあるのです。

まだまだ少ないと言われているE資格の合格者ですから、ロゴはぜひ名刺に加えてください。また、名刺には、ロゴを記載したうえ文字でも「合格者」のくだりを表記することが可能です。日本語でも英語でも、文字による表記ルールは特に設けられていないということです。

E資格所有者の「ロゴ」は財産

E資格合格の証として限定配布のロゴが入っている名刺は、ディープラーニングの分野で自分が何者であるか一目瞭然で分かるツールです。

あらゆる自己紹介の場で、その名刺が雄弁に語ってくれます。努力しないと得られないうえ、費用もかかるE資格検定をくぐり抜けて得た財産です。

誰にでも胸を張って渡せる名刺を使って、未来を築く仕事に邁進できるでしょう。