G検定の対策本を上手に活用する方法

G検定の対策本を上手に活用する方法

G検定はAI技術の一部であるディープラーニングを事業に活かす知識があるかを問う試験です。その為、多くのエンジニアが受験をしていますが、それ以外にもセールスマーケティング職や企画職などの仕事に携わる人も受験しています。また、G検定はAI技術に関する知識を持っていると証明できる貴重な試験でもあります。ここでは、そんなG検定合格のために必須となる書籍とその活用方法、併せて勉強方法について解説していきます。

押さえておきたい参考書と問題集

G検定を受験するにあたりどの参考書が良いのか悩むところです。ですが、まだ新しい資格ということもありそれほど多くの参考書が発行されているわけではありません。その中でも特に押さえておきたい参考書を3冊ご紹介します。

試験の前に参考となる本の内容を理解しましょう

G検定を受けるときにおすすめできる勉強方法は、まずAIについての概要を把握することです。AIについての知識が全くないと、試験勉強をしても理解するスピードが遅いです。そのため、勉強を始める前に分かりやすくまとめられた本や漫画などから概要を把握しておきます。概要を知るための勉強ですので、できるだけ分かりやすい本を選ぶことも大事です。基本的な部分を理解したらディープラーニングG検定公式テキストで試験対策をしていきます。公式テキストは他のどんな問題集よりも重要です。

知識0なら必ず押さえたい1冊

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの

「人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの」は基本となる用語からしっかりと解説されているため、ディープラーニングに触れたことが無い全くの初心者が、1からディープラーニングを学ぶのにおすすめです。
ある程度知識を持っている方でも自信がないというなら、この書籍は押さえておくと良いでしょう。

シラバスを網羅した1冊

深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト

「深層学習教科書ディープラーニングG検定(ジェネラリスト)公式テキスト」はG検定を運営している一般社団法人日本ディープラーニング協会が監修している入門レベルのテキストです。公式テキストですのでシラバス(出題範囲)を網羅した一冊となっています。但し、ある程度基礎的な用語を理解している人向けの内容となっているため、初心者はまず基礎知識を備えることをおすすめします。

AIの最新情報を抑える1冊

AI白書

「AI白書」は独立行政法人情報処理推進機構AI白書編集委員会監修で、毎年発行されています。そのため、常にAI技術やディープラーニングに関する最新情報がまとめられていますので、必ず最新号を購入するようにしましょう。
G検定ではAIの知識だけでなく時事問題も出題されます。この「AI白書」の内容からも出題されていますので、しっかり内容を押さえておきましょう。

ここでご紹介した3冊以外にも、自身のレベル・知識に合わせて必要な参考書で勉強しましょう。

おすすめの勉強方法とポイント

ここからはおススメの勉強方法についてご紹介します。

初心者はAIの概要を理解することから始めましょう

ある程度知識があれば公式テキストから勉強を始めても問題はありませんが、知識がないという方は必ずAIについての概要を把握することから始めましょう。
AIの知識が全くない状態では試験勉強を進めても理解することが難しく、中々先に進むことが出来ません。その為にも初心者向けにまとめられた本や漫画などを活用してAIの概要を把握しておきましょう。

公式テキストは丸暗記しましょう

公式テキストは出題範囲を網羅していますのでどの問題集よりも重要です。そのため、何度も繰り返し読んで一冊丸ごと覚えるというのも1つの方法です。テキストに出てくる単語の意味はしっかり理解をしておく必要がありますので、分からない場合は調べておきましょう。

問題集は1冊を繰り返しましょう

過去問題も含め出題範囲をすべて網羅している問題集を1冊購入し、何度も繰り返し解くこともおすすめの勉強方法です。間違えた問題は覚えておき、時間をおいてからもう一度解きましょう。問題集は繰り返し解いてできるだけ全問解けるようにしておきます。時間がない場合は間違えた問題だけでも解いておくと試験対策として有効です。

模試を受けましょう

もう一つ試験勉強で重要になるのが模試を受けることです。知識が持てたと自信ができたら試験の前に模試を受けておきましょう。模試を受けると本番に近い試験を解くことができます。模試を受けることで足りないものが分かりますので、試験を受ける前の有益な経験になります。実際の試験に近い形で問題を解いておくと自信にもつながるのです。分からなかった点は書き出しておき、復習しておくと試験対策として役立ちます。

本番で困らないために押さえておくべきこと

試験勉強をしっかりしても当日の対策を取っておかないと失敗することもあります。

時間配分を考える

試験は220問を120分で解答しなければなりません。1問につき約30秒です。はっきり言って時間が足りません。記述式の問題ではありませんので答えが分かればすぐに解答できます。しかし、悩んでしまったり思い出せなかったりすると時間がかかってしまうでしょう。時間に制約があるというだけで思い出しにくくなることもあります。本番では時間がないということに対してしっかり対策をしておく必要があります。

当日は即答できない問題を後回しにして分かる問題から取り組んでいきましょう。問題にチェックを付けて後で見直すことが出来る機能が付いていますので、チェックさえ忘れなければ大丈夫です。

時事問題は最新情報をチェック

AIの時事問題は最新情報から出題されることが多いため、テキストに掲載されていないこともあります。当日困らないためにも普段から新聞やニュースなどをチェックして各国の動向や取組を押さえておきましょう。特に変更点は時事問題として出題される可能性が高いので、しっかりチェックしておきましょう。

自宅で受けられる強みを生かす

G検定は自宅で受けられるのが強みです。テキストを見ながら試験を受けることも可能なのです。しかし、すべての問題を、テキストを見ながら解答することは時間的に難しいでしょう。そのため、基本的にはテキストなどを見なくても解答できるようにしておく必要があります。
しかし、全てを丸暗記するということも難しいのでテキストを検索する手間を省くための対策を取っておきましょう。
例えば、テキストの特に苦手な部分に付箋を貼るとか、自分なりの単語集を作るなどです。またWeb検索をするのであれば前もって必要なページを開いておくことも大切です。但し、Webページの場合どこに何が書かれているのか覚えていなければ、答えを見つけ出すのに時間がかかる可能性があります。手間でも対策シートを作っておくことをおすすめします。

G検定の対策本活用方法のまとめ

G検定はテキストを見ながら受験できるというメリットがあります。時間を有効活用しながら解答するためにはテキストを上手く活用することが大切です。その為には試験当日に活用しやすいかどうかもテキスト選びのポイントとなります。何冊もテキストを準備するのではなく、1冊で全ての問題を網羅できるタイプのテキストは最低でも1冊必ず準備しておきましょう。