【2025】セキュリティの資格おすすめ15選!取得メリット・選び方・難易度を紹介

【2025】セキュリティの資格おすすめ15選!取得メリット・選び方・難易度を紹介

現代のデジタル社会において、情報セキュリティの重要性はますます高まっています。そんな中、セキュリティに関する専門知識やスキルを証明する資格の取得が注目されています。

本記事では、おすすめのセキュリティ資格15選を紹介し、それぞれの取得メリットや選び方、難易度について詳しく解説します。これからセキュリティ分野でのキャリアアップを目指す方や、スキル向上を図りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

セキュリティ資格とは何か

セキュリティ資格とは、情報セキュリティに関する知識や技術を有することを証明する資格の総称です。セキュリティ資格は、国家資格、公的資格、民間資格(ベンダー資格)など、主催団体や目的に応じてさまざまな種類があります。

現代のデジタル社会において、セキュリティ資格の重要性はますます高まっていると言えるでしょう。

セキュリティ資格を取得するメリット

セキュリティ資格を取得するメリット

セキュリティ資格を取得することで、以下のような多くのメリットが得られます。

  • スキルを客観的に証明できる
  • 現場での信頼と評価が向上する
  • 組織全体のセキュリティ意識向上につながる
  • キャリアアップや転職の可能性を広げる

以下では、4つのメリットについて詳しく見ていきましょう。

スキルを客観的に証明できる

セキュリティ資格は、情報セキュリティに関する知識や技術を客観的に証明する手段となります。セキュリティ資格を取得すれば、自身の専門性を明確に示すことができ、信頼性の向上につながるのです。

また、資格を持つことで自身の能力を裏付けられるため、スキルの幅を広げ、セキュリティ分野でのさらなる成長が期待できるでしょう。

現場での信頼と評価が向上する

セキュリティ資格を取得することで、現場での信頼性が高まり、関係者からの評価の向上が期待できます。資格保有者は、最新のセキュリティ知識や技術を習得していると認識されるため、チーム内外からの信頼が増し、重要な役割を任される機会も増えるでしょう。

これにより、プロジェクト全体の成果向上にもつながり、組織内での地位をさらに高めることが可能です。

組織全体のセキュリティ意識向上につながる

セキュリティ資格取得者がいる組織では、関係者全員のセキュリティ意識が高まります。資格保有者が中心となり、セキュリティ対策の推進や教育を行うことで、組織全体のセキュリティレベルの向上が期待できます。

有資格者が主導となって継続的に教育の重要性を周知することで、情報漏洩やサイバー攻撃のリスクをより一層低減できるようになるでしょう。

キャリアアップや転職の可能性を広げる

セキュリティ資格を取得することで、キャリアアップや転職の際に有利に働きます。セキュリティ資格を持つことは専門性の証明となり、より高いポジションや新たな業務への挑戦を後押してくれます。

また、セキュリティ分野は需要が高いため、資格を持つことで多様なキャリアパスが開けるでしょう。

注目のセキュリティ資格15選

注目のセキュリティ資格15選

ここでは、おすすめのセキュリティ資格を15個紹介します。以下に、各資格ごとの難易度や概要をまとめた表も掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

資格名 種別(国家・公的・民間) 難易度(合格率) 資格概要
情報処理安全確保支援士(RISS) 国家資格 難易度高(約20%) 高度なセキュリティ知識を証明し、IT分野での信頼性を高める資格
情報セキュリティマネジメント試験 国家資格 中難易度(約50%) 情報セキュリティの管理・運用に必要な基本知識を評価する資格
基本情報技術者試験(セキュリティ分野) 国家資格 中難易度(約40%) IT技術の基本を問う資格で、セキュリティも重要な範囲として含む
SPREAD情報セキュリティサポーター 公的資格 易しい(正答率70%) 基礎的なセキュリティ知識を学び、地域や企業のIT支援で活用
SPREAD情報セキュリティマイスター 公的資格 中難易(正答率70%) 情報セキュリティの高度な知識を評価し、専門性を高める資格
情報セキュリティ管理士認定試験 公的資格 中難易度(約50%) 企業内セキュリティの管理・運用に必要な知識を問う資格
個人情報保護士認定試験 公的資格 中難易度(約40%) 個人情報の保護と管理に関する基礎的な知識を評価する資格
公認情報セキュリティマネージャー(CISM) 公的資格 難易度高

(450点/800点)

セキュリティマネジメントに特化した国際資格で、専門性を証明
CompTIA Security+ 民間資格 中難易度

(750スコア以上)

セキュリティの基礎知識を問う国際的なIT資格
CompTIA PenTest+ 民間資格 中難易度

(750スコア以上)

ペネトレーションテストに関するスキルを評価する資格
Cisco Certified CyberOps Associate 民間資格 中難易度

(800~900点/1000点)

セキュリティオペレーションに特化した技術的なスキルを証明
CISSP(Certified Information Systems Security Professional) 民間資格 難易度高

(700点/1000点)

情報セキュリティ分野での最高水準の国際資格
CCNA(Cisco Certified Network Associate) 民間資格 中難易度

(800~900点/1000点)

ネットワーク基礎から応用を学び、専門性を高める資格
AWS認定セキュリティ 民間資格 中難易度

(750点/1,000点)

AWS環境におけるセキュリティ対策を学ぶ資格
Microsoft Certified:Azure Security Engineer Associate 民間資格 中難易度

(700点/1000点)

 

Azure環境でのセキュリティ管理を評価する資格

国家資格のおすすめ

セキュリティ分野の国家資格を取得することで、専門的な知識と技術を公式に認められ、キャリアの発展に役立ちます。以下に代表的な資格とその概要を紹介します。

情報処理安全確保支援士(RISS)

情報処理安全確保支援士は、サイバーセキュリティの専門家として、組織の情報システムの安全性を確保する役割を担います。試験は年2回実施され、合格後は所定の登録手続きを経て資格を取得します。

この資格を持つことで、セキュリティエンジニアやコンサルタントとしての信頼性が高まり、キャリアアップに有利に働くでしょう。 情報処理安全確保支援士について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【2024】情報処理安全確保支援士試験とは?メリットや合格のポイントを紹介

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、情報システムの利用部門におけるセキュリティリーダーを対象とした国家試験です。CBT方式で随時実施され、情報セキュリティ対策や組織内規程の理解を評価します。

この資格を取得することで、組織内でのセキュリティ意識向上やリーダーシップの発揮に役立つでしょう。情報セキュリティマネジメント試験について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

情報セキュリティマネジメント試験とは?難易度や合格する攻略法を解説

基本情報技術者試験(セキュリティ分野)

基本情報技術者試験は、IT全般の基礎知識を評価する国家試験で、セキュリティ分野も含まれます。CBT方式で随時実施され、情報セキュリティの基本的な概念や対策についての理解が求められます。

この資格を取得することで、IT業界での基礎的なセキュリティ知識を証明でき、キャリアの土台を築けるでしょう。基本情報技術者試験について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

【2024】基本情報技術者試験とは?難易度や合格点・申し込み方法を解説

公的資格のおすすめ

公的資格は、政府機関や公益法人が認定する資格で信頼性が高く、業務における専門性を証明するのに有効です。ここでは、代表的な公的資格を紹介します。

SPREAD情報セキュリティサポーター

一般財団法人草の根サイバーセキュリティ推進協議会(Grafsec)が実施する資格で、情報セキュリティや情報モラルに関する基礎的な知識を有し、インターネットの安全利用を支援できる人材を認定します。受験料は3,300円(税込)で、年2回実施されています。

SPREAD情報セキュリティマイスター

SPREAD情報セキュリティサポーターの上位資格で、より高度なセキュリティ知識と実践力を持つ人材を対象としています。

受験資格として、SPREADサポーター資格の保有とGrafsec一般会員であることが必要です。受験料は5,500円(税込)で、年2回実施されています。

情報セキュリティ管理士認定試験

情報セキュリティに関する専門知識と管理能力を評価する資格で、企業や組織のセキュリティ対策を推進する人材育成を目的としています。受験料は6,600円〜11,000円(受験資格による)です。

個人情報保護士認定試験

個人情報の適切な取り扱いと保護に関する知識を有することを証明する資格で、個人情報の管理責任者や担当者に求められます。試験は年数回実施され、受験料は11,000円(学割価格は8,800円)です。

公認情報セキュリティマネージャー(CISM)

情報システム監査およびセキュリティの国際的な資格で、情報セキュリティ管理の専門知識と実務経験を有することを証明します。受験料は約80,000円( ISACA会員 $575 、非会員$760) で、英語での試験となります。

これらの公的資格を取得することで、情報セキュリティに関する専門性を高め、キャリアの幅を広げることが期待できるでしょう。

民間資格(ベンダー資格)のおすすめ

民間資格(ベンダー資格)は、特定の企業や団体が提供する資格で、特定の製品や技術に関する専門知識を証明するものです。これらの資格を取得することで、特定の技術領域での専門性を高め、キャリアの幅を広げることができます。

CompTIA Security+

CompTIAが提供するベンダーニュートラルなセキュリティ資格で、ネットワークセキュリティ、脅威管理、暗号化などの基本的なセキュリティ知識とスキルを評価します。

ITセキュリティ分野でのキャリアをスタートする際に有効で、セキュリティの基礎を体系的に学ぶことができます。

CompTIA PenTest+

CompTIAが提供するペネトレーションテスト(侵入テスト)に特化した資格で、ネットワークの脆弱性評価やエクスプロイト手法、報告書作成能力などを評価します。

セキュリティエンジニアやペネトレーションテスターとしてのスキルを証明するのに適しています。CompTIAの資格については、下記にて詳しく解説しています。

【2024】CompTIAのAI資格は?概要や特徴、メリットなどをご紹介

Cisco Certified CyberOps Associate

シスコシステムズが提供するサイバーオペレーションに関する資格で、セキュリティオペレーションセンター(SOC)での業務に必要な知識とスキルを評価します。サイバーセキュリティアナリストとしてのキャリアを目指す方に適しています。

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)

(ISC)²が提供する情報セキュリティ分野で最も権威のある国際資格の一つで、セキュリティとリスク管理、資産セキュリティ、セキュリティアーキテクチャとエンジニアリングなど、8つの項目にわたる深い知識を評価します。情報セキュリティの専門家としての高い信頼性を示す資格です。

Certified Information Systems Security Professionalについては、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。

【2024】Certified Information Systems Security Professionalとは?概要や難易度を紹介

CCNA(Cisco Certified Network Associate)

シスコシステムズが提供するネットワーク技術者向けの資格で、ネットワークの基礎から応用まで幅広い知識を評価します。

セキュリティ分野においても、ネットワークの理解は重要であり、CCNAの取得はセキュリティエンジニアとしての基盤を築くのに役立ちます。

AWS認定セキュリティ

Amazon Web Services(AWS)が提供するクラウドセキュリティに特化した資格で、AWS環境におけるデータ保護、インフラセキュリティ、アイデンティティとアクセス管理などの知識を評価します。クラウド環境でのセキュリティ対策を担う方に適しています。

AWS認定試験について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

【2024】AWS認定資格試験とは?学習方法やメリットや注意点を紹介

Microsoft Certified:Azure Security Engineer Associate

マイクロソフトが提供するAzure環境のセキュリティエンジニア向け資格で、Azureにおけるセキュリティ制御の実装、保護、管理に関するスキルを評価します。Azureを利用する組織でのセキュリティ業務に従事する方に適しています。

Microsoft Certifiedに関する詳細は、以下の記事でも解説しています。

【2024】Microsoft Certified Solutions Associateとは?廃止後の後継資格を紹介

自分に合ったセキュリティ資格の選び方

自分に合ったセキュリティ資格の選び方

セキュリティ資格を選ぶ際には、実務への適用性、達成したい目的、そして自身のキャリアステップに合致しているかを考慮することが重要です。以下に、それぞれの観点から資格選びのポイントを解説します。

実務に直結する資格を選ぶ

現在の業務内容や将来目指す職種に直接関連するセキュリティ資格を選ぶことで、学んだ知識やスキルをすぐに活用できます。

たとえば、ネットワークセキュリティの業務に従事している場合、ネットワーク関連のセキュリティ資格を取得することで、日常業務の効率化や質の向上が期待できます。

また、実務に直結した資格は、職場での評価向上やキャリアアップにも有利に働きます。そのため、自身の業務内容を見直し、それに適した資格を選ぶことが重要です。

目的を達成するための資格を選ぶ

スキルアップ、キャリアチェンジ、昇進、転職など、目的に応じて適切なセキュリティ資格を選ぶことが大切です。たとえば、マネジメントスキルの向上を目指す場合は、セキュリティマネジメントに関する資格が適しています。

技術的な専門性を高めたい場合は、特定の技術領域に特化した資格を選ぶとよいでしょう。目的を明確にし、それを達成するための最適な資格を選定することで、効果的なキャリア形成が可能となります。

キャリアステップに合わせた資格を選ぶ

自身のキャリアの現段階や将来の目標に応じて、適切な資格を選ぶことが重要です。たとえば、入門者であれば基礎的な資格から始め、経験を積む中で上級資格や専門資格に挑戦するのが効果的です。

また、キャリアチェンジを考えている場合も、新たなセキュリティ資格の取得がその第一歩となります。自身のキャリアプランを明確にし、それに沿った資格を選ぶことで、長期的なキャリア形成に役立ちます。

セキュリティ資格取得の学習方法

セキュリティ資格取得の学習方法

セキュリティ資格を取得するための学習方法は多岐にわたります。独学での学習、専門学校やオンライン講座の受講、実務経験を通じたスキル習得など、自分のライフスタイルや学習スタイルに合った方法を選ぶことが重要です。

また、最新のセキュリティ情報を常にチェックし、実践的なスキルを磨くことも大切です。

なお、情報セキュリティ分野を学ぶ上で、デジタル技術全般の理解が必要となります。ProSkilllでは、DXに関する知識や技術を網羅的に習得できるDX完全攻略セミナーを開催しています。ご興味ある方は、ぜひ参加してみてください。

DX完全攻略セミナーの詳細はこちら

セキュリティ資格まとめ

セキュリティ資格は、スキルの客観的証明やキャリアアップに大きく役立つでしょう。自身の業務内容やキャリア目標に適した資格を選ぶことで、実務での信頼性向上や組織全体のセキュリティ意識の向上にもつながります。

セキュリティ資格を取得する際には、目的を明確化した上で自分に合った学習方法選び、継続的にスキルを磨くことで、セキュリティ分野での専門性を高めていきましょう。