E資格の合格率を超えるには?勉強法を解説!

E資格の合格率を超えるには?勉強法を解説!

E資格は、一般社団法人日本ディープラーニング協会(以下JDLA)が、「ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力を持つ人材」の育成を目的に立ち上げた資格です。E資格を取得することで、AI(人工知能)に関わるディープラーニングエンジニアとして一定の水準にあることの証明となります。ここではE資格について、資格試験の合格率をあげる方法について解説します。

自分に合った認定プログラムを受講する

E資格を取得する際の基本事項ですが、資格試験を受ける前提条件としてJDLAが認定するプログラム(講座)を受講し、修了しておく必要があります。認定プログラムを受講し、そこで一定以上の成績をおさめないと、試験を受けること自体できないのです。

JDLAの認定プログラムには、講座内容や受講費用の異なった、11種類のプログラムが存在します(2019年12月時点)。ここで気を付けておきたいのが、認定プログラムに申し込む際は事前によく内容を確認し、自分に合ったプログラムを受講することです。

認定プログラムに申し込む際、してしまいがちなのが費用面だけでプログラムの選択をすること。プログラムの申し込み費用は決して安くないため「少しでも負担の少ないものを」と思う人はとても多いです。しかしそうした安いプログラムは、ただ聴講するだけのものだったり、ひたすら問題を解いていくだけのものだったりすることが多く、本当に自分に必要な勉強ができないこともあります。

ディープラーニングへの理解がすでに十分あり、E資格試験の受験資格を得るためだけにプログラムを受けるなら、費用面を重視してプログラムを選択しても良いかもしれません。しかし、機械学習・ディープラーニングへの理解が浅かったり、プログラムを受けることでディープラーニングについて勉強したいと思っているのなら、講義内容を良く吟味した上でプログラム選択するのが良いでしょう。

特に、まったくのディープラーニング初心者からE資格取得を目指す場合は、オンライン講座よりも対面講義形式や個別に相談ができるのプログラムを選ぶのがおすすめです。受講費用は少し高めのケースが多いですが、わからないことはすぐ講師に質問できるため、学習が捗ります。

特に株式会社VOSTが開催している【E資格対策短期集中ディープラーニングプログラム講座】では専属の講師が個別質問にも答えてくれる体制が整っているためおすすめです。E資格合格後の転職活動のサポートや、実務でAIを活用される際の無料相談もあるので安心して受講ができます。

認定プログラムで出された課題は徹底的に理解しておく

JDLAは、E資格試験の過去問題などを公開していないため、資格勉強の王道である、過去問題での学習ができません。またE資格自体、2018年に始まった、まだまだ新しい資格であるため、試験の出題傾向を分析できるほどの問題データもありません。

これは一見すると、資格勉強をするに、非常に厳しい環境にも見えます。しかし、それで過去問を利用した勉強がまったくできないかというと、そういうわけでもありません。というのも、認定プログラムで出される課題や例題は、プログラムを実施する各社が独自に入手した、過去問や出題傾向の分析を元に作成されているためです。そのため認定プログラムで出題される内容をしっかりと理解できていれば、実際の試験で出題される問題への対策は十分できます。課題や例題の反復練習を行い、テキストを参照しないで解けるようにまでしておくと、合格率はかなり高まります。

またE資格の試験内容は、毎年公開されるシラバスに準拠します。シラバスをしっかり読み込み、学習する内容に抜けがないよう、きちんと確認し出題範囲の対策をしておけば、E資格試験の合格率は格段に上昇することでしょう。シラバスの確認ですが、認定プログラムの申し込み前に行っておくのがおすすめです。そうすることで、試験を受けるにあたり自分に足りない分野が事前にわかるため、それに応じたプログラムに申し込むことができます。

シラバスを参照する際、ひとつ注意しておきたいのが、シラバスは必ず最新のものを確認するということです。機械学習・ディープラーニングは日進月歩の勢いで進歩している技術であり、1年前の情報がすぐ陳腐化するということも珍しくありません。E資格のシラバスは毎年新しいものが出されています。間違って別の年のシラバスを参照しないよう気を付けましょう。

受験前にJDLAの「推薦図書」で知識を補完する

認定プログラムで出題される課題や例題を繰り返し解いていくことで、自分の苦手分野や、理解が薄い部分が見えてくるはずです。解く問題によっては、何度取り組んでみても、なかなか解法が見えてこないことがあるかもしれません。そういった時は問題の反復練習だけに熱中するのではなく、ディープラーニングの関連図書を参照してみるのもおすすめです。

E資格を主宰しているJDLAは、ディープラーニングエンジニア向けの「推薦図書」を、何冊か紹介しています。種類が多すぎて、何を読んだら良いのかわからないという場合は、それを参考に本を探すと良いでしょう。G検定を受ける際にも役に立つ本がたくさんありますので、本屋さんなどでチェックしてみましょう。
JDLAの推薦図書には様々な分野のものがあるため、自分に足りないと思われる分野をピックアップして読み込んでいくのがおすすめです。

深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 公式テキスト

AI白書

E資格の取得には地道な努力が必要

E資格を取得するため必要な知識は、ディープラーニングへの理解を高める上で、またエンジニアとしてのスキルアップのために、非常に有益なものとなっています。試験に合格するのは簡単ではなく、日頃からの地道な努力が必要となりますが、AI(人工知能)のエンジニアとしてより一層の活躍を望むなら、ディープラーニングを学習し挑戦する価値のある資格といえるでしょう。