AI資格のG検定を徹底解説!

AI資格のG検定を徹底解説!

近年何かと話題になることが多いAIにも資格があり、その中の1つがG検定と呼ばれているものです。このG検定とは一体どのような資格なのか、基本的な情報を中心に、資格取得の難易度やどのような問題が出題されるのかなど、資格試験についても解説していきます。AI資格を取得したいという人は是非参考にしてみてください。

G検定とは?

そもそもG検定って何なのかよくわからないという人もいるでしょう。G検定とはジェネラリスト検定とも呼ばれているAIに関する資格で、一般社団法人日本ディープラーニング協会が実施している試験です。G検定は2017年の12月に第1回の試験が実施されたので、かなり新しい検定と言うことができるでしょう。G検定のGはジェネラリスト(generalist)の頭文字を取っています。ジェネラリストというと、広範囲の知識を持ったオールマイティーな人を指すことが多いですが、G検定におけるジェネラリストは日本ディープラーニング協会の定義では「ディープラーニングの基礎知識を有し、適切な活用方針を決定して事業応用する能力を持つ人材」となっています。

つまり、G検定はエンジニアを対象にした検定ではなく、ディープラーニングを事業に応用するために必要な知識を持っているかどうかを試されるというものになります。逆にエンジニア向けにはE資格(エンジニア資格)というものが同じく一般社団法人日本ディープラーニング協会が設けており、G検定ではあまりない複雑な数式などが問われます。

G検定の受験概要

G検定は、2017年の12月に第1回の試験が行われましたが2018年以降は年に2回から3回程度の開催となっています。2020年の開催日程は第1回が3月14日(土)、第2回が7月4日(土)、第3回が11月7日(土)です。申し込みは試験が行われる1ヶ月前あたりから行われる予定となっています。受検資格は特になく、試験時間は120分でオンラインにより実施されるため自宅で受検することが可能です。したがって、インターネットやテキストなどを見ながら受験することが可能となっています。受検料は一般が12,000円+税、学生が5,000円+税ですが、賛助会員企業による団体受検の場合ランクに応じて割り引きがあります。

G検定に合格するもらえるロゴって何?

G検定に合格すると、合格証・合格認証ロゴが結果発表の2週間後を目処に発行されます。ただし、ディープラーニングというのは日進月歩の技術であることから、実施年号が付いています。つまり、2020年に実施された検定に合格した場合は、G検定2020といったように年号が付いたロゴになるということです。名刺などに表記する場合も2020年の1回目の検定に合格した場合であれば「JDLA G検定 2020 #1 合格者」などと表記する必要があります。

難易度や合格ラインは?

G検定を受けてみようと思っている人であれば、G検定の合格難易度や合格ラインなどが気になるところでしょう。しかし、G検定は合格ラインを公表していません。合格者数は公表されており実施回によって多少の前後はありますが、おおむね6割程度が合格しています。6割程度が合格しているということは、しっかりと準備していれば合格すること自体はそれほど難しいわけではないということが言えるのではないでしょうか。日本ディープラーニング協会のウェブサイト上に回答は公開されていませんが、例題が掲載されています。出題形式や難度に関しては、例題によって判断することができます。

G検定の勉強方法

勉強法
G検定に合格するためにはしっかりと勉強をしなければなりません。G検定を実施している一般社団法人日本ディープラーニング協会はシラバスがあり、問題はシラバスより出題となっています。日本ディープラーニング協会のウェブサイト上においてシラバスと同時に、G検定公式のテキストを筆頭に日本ディープラーニング協会が監修した書籍や推薦書籍が掲載されています。G検定公式テキストはG検定受検者には欠かせないものですが、公式テキストだけではなく監修書籍などを使って学ぶ必要があります。逆に言えば、日本ディープラーニング協会の推薦図書、少なくとも監修書籍を完璧に理解することができればG検定は問題なく合格することができるでしょう。

ちなみに、日本ディープラーニング協会のウェブサイト上には、「G検定合格者が選ぶディープラーニングおすすめ書籍ランキング」というものも公表されています。実際に検定に合格している人がおすすめしている書籍なので、検定合格に大きく近づくことができるでしょう。合格に必要な勉強時間ですが、元々の基礎知識の有無によってかなり異なるでしょう。文系の人などは2ヶ月から3ヶ月程度かけて40時間以上は勉強時間を取っている人が多いです。

AI事業に活かそう

紹介してきたように、G検定はAIを事業活用する人材を育成するための資格です。AIは今やエンジニアや研究者だけのものではなくなっており、今後AIの需要はさらに増加することが想定されます。AIを事業で活用したいという人やAIに関する仕事に就きたいという人にとって、このG検定を取得することは大きなアドバンテージとなるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。