【2025】AIで文章・画像を思い通りに生成するやり方を解説!プロンプト入力のコツとポイントも伝授

【2025】AIで文章・画像を思い通りに生成するやり方を解説!プロンプト入力のコツとポイントも伝授

ChatGPTを筆頭に、生成AI急速にが進化する中、ニュースでも「生成AI」という名を耳にすることが増えてきました。しかし、生成AIが広く知られるようになった現在でも、まだ実際にその機能を体験したことがないという方もいるでしょう。

この記事では、AIで文章や画像を生成する手順を準備段階から丁寧に解説します。プロンプトの書き方やツールの選び方など、役立つ情報が満載なので、ぜひ参考にして、AIを使ったクリエイティブな作品作りに取り組んでみてください。

生成AIとは

生成AIとは

生成AIは、学習した膨大なデータを基に新しいコンテンツを創作するAIのことです。

例えば、「猫が宇宙を旅する話」と指示すると、AIはそのテーマに沿った物語や画像を創り出します。これは、AIが学習した絵本や宇宙に関する情報を抽出して組み合わせ、独自の作品を生み出しているからです。

AIについては以下の記事で解説しています。生成AIとの違いを知りたい方もぜひご一読ください。

【2025】AI(人工知能)とは簡単にいうと何?わかりやすい活用事例もご紹介!

生成AIの種類

生成AIはテキストや画像生成以外にも様々な種類があります。

ここでは、生成AIの種類を一覧表にまとめました。生成AIの活用方法を学ぶ前に、どのような種類があるかを知っておくと、より理解が深まるでしょう。

生成AIの種類 生成するコンテンツ 主な用途
テキスト生成AI 文章、詩、小説、脚本、コード チャットボット、記事作成、翻訳、プログラミング
画像生成AI 写真、イラスト、絵画、デザイン 音楽制作、音声アシスタント、ゲーム制作
動画生成AI 動画、アニメーション、映像編集 映画、広告、ゲーム、映像コンテンツ制作
漫画生成AI コマ割り、ストーリー作成、キャラクターデザイン 漫画制作
3Dモデル生成AI 3Dモデル、3Dデザイン 建築、デザイン、仮想空間構築

生成AIを活用することで、これまで以上に多様なコンテンツを効率的に作成することが可能になります。生成AIへの理解を深めたい方、実践スキルを身につけたい方は、以下の生成AIセミナーの利用もおすすめです。

生成AIセミナーの詳細はこちら

AIコンテンツを生成するやり方|事前準備

AIコンテンツを生成するやり方|事前準備

AIコンテンツを生成するやり方を解説する前に、まず事前準備から紹介しましょう。

ステップ①ツール選択

はじめに、コンテンツ制作に適したツールを選択します。

以下の表は、画像、文章生成AIツールそれぞれ3選ピックアップしました。各ツールの、「アプリ対応」「商用利用」「無料回数」「有料プラン」を一覧にまとめたので、ぜひ参考にしてください。

文章生成ツール

ツール名 アプリ対応 商用利用 無料回数 有料プラン
ChatGPT 3時間/約25回 約3,000円/月
Gemini 無制限 2,900円/月
Claude 不可 約5時間/10回 約3,000円/月

画像生成ツール

ツール名 アプリ対応 商用利用 無料回数 有料プラン
Canva 31回 プロ:11,800円
チーム:15,000円
Microsoft Designer 無制限 なし
Adobe Firefly 不可 25回/月 680円/月

ステップ②インストール・設定

ツールを選んだら、次は利用したいツールをインストール・設定しましょう。ここでは、ChatGPTのウェブ版とアプリ版を使うやり方を詳しく解説します。

ウェブ版の設定方法

ウェブ版は、クラウドサービスなので、インスト―ル不要で利用できます。

  1. ブラウザからChatGPTの公式サイトにアクセス
  2. メールアドレスと電話番号を登録してアカウントを作成
  3. 登録完了後にChatGPTへログイン

これで、ChatGPTが利用できます。

アプリ版のインストール方法

アプリ版は、iOSおよびAndroid向けに提供されており、スマホやタブレットで手軽に利用できます。

  1. iPhone・iPadの場合:App Storeで「ChatGPT」と検索
  2. Androidの場合:Google Play Storeで「ChatGPT」と検索
  3. ChatGPT公式アプリを選択
  4. 「インストール」をタップ
  5. アプリをインストール
  6. インストール完了後、アプリを開く
  7. 登録済みのアカウントでログイン

これで、アプリ版のChatGPTが利用できます。

事前準備のポイント

生成AIツールを準備する際、アプリ版があるツールは、スマホやタブレットにインストールしておくと、場所を選ばずに作業できます。

なお、アプリには偽アプリもあるため、インストールの際は慎重に行いましょう。特に、ChatGPTには多くの偽アプリが存在するので、必ず公式ロゴ、公式ストア、公式提供元を確認してください。

Web版しかないツールは、ブックマークしておくと便利です。登録時のアカウントは、マイクロソフトアカウントやGoogleアカウントなど、普段使っているものと連携させると、スムーズに使いはじめられます。

そして、意外と見落としがちなのが、料金体系の確認です。無料プランがあるツールでも、生成回数や機能に制限がある場合があります。有料プランに加入すれば、より多くの機能が使えるようになるので、必要に応じて検討しましょう。

AIで文章を生成するやり方

AIで文章を生成するやり方

では、生成AIで文章を生成するやり方をご紹介しましょう。ここでは、先ほどに引き続きChatGPTを使った文章生成のやり方をお伝えします。

ChatGPTの文章生成のやり方

  1. ChatGPTにアクセス
  2. 赤線部分に指示文(プロンプト)を入力ChatGPTの文章生成のやり方
  3. プロンプト入力の右横にある矢印をクリックChatGPTの文章生成のやり方
  4. 数秒で指示に合った内容の文を生成ChatGPTの文章生成のやり方

これで、AIを使った文章生成の方法は完了です。生成文字数は354文字でした。

今回使ったプロンプト・生成結果

今回使ったプロンプトは以下の通りです。

テーマ:猫のミュウが宇宙を旅する話
文字数:300字
対象読者:6歳
望むトーン:夢のある内容
主人公の性格:好奇心旺盛
登場キャラ:宇宙人
ストーリー概要:様々な星での出会いを経験し、精神的に成長して地球に戻ってくる

生成結果は以下のようになりました。

宇宙ねこのミュウ

ねこのミュウは、夜空を見上げるのが大好き。ある日、光る流れ星に「宇宙に行きたい!」と願うと、ふわりと体が浮かび、宇宙船に乗っていました!

ミュウはワクワクしながら旅を続け、ふしぎな星々を訪れました。ゼリーのようにプルプルした星では、にこにこ笑う宇宙人とピョンピョンジャンプ! 次の星では、キラキラ光る羽を持つ宇宙人が「心で話せるんだよ」と教えてくれました。ミュウも心の声を使って、おしゃべり大成功!

いろんな出会いを通じて、ミュウは「知らない世界ってワクワクする!」と気づきました。そして、星の王さまがそっと言いました。「そろそろ帰る時間だね」

気づけば、いつもの庭。だけど、ミュウの心は前よりもっと広く、大きくなっていました。夜空を見上げ、ミュウはそっとつぶやきます。「また会えるよね!」

生成結果から考察

生成された物語は、プロンプトで指定した要素を網羅し、6歳の子どもが楽しめる夢のある内容に仕上がっています。

特に、宇宙人と心の声で会話する場面、様々な星での出会いを通してミュウが成長する様子は、夢と勇気、未来への希望を与えてくれる秀逸な出来栄えです。

この検証結果から、生成AIのプロンプトのやり方次第で、人間の想像力をはるかに超えた物語を生成することが実証されました。

文章生成のやり方のポイント

AIで文章を生成するやり方のポイントは、具体的かつ簡潔な指示を出すことです。先程の例文のように、ストーリー展開やキャラクター設定を具体的かつ簡潔に指定することで、AIに意図が伝わりやすくなり、イメージに近いリアルで詳細な文章が生成されます。

さらに、文字数や口調の指定に加えて、ターゲット読者層や文章のトーン(シリアス調、ユーモラス風など)を指定するのも効果的です。また、参考資料やキーワードを提供することで、AIはより意図に沿った文章を生成してくれます。

AIで画像を生成するやり方

AIで画像を生成するやり方

続いて、AIで画像生成するやり方をお伝えします。ここでは、Canvaを使ってAI画像を生成するやり方を解説しましょう。なお、Canvaは画像編集ツールとして知られていますが、「マジック生成」機能を使うとAI画像を生成できます。

Canvaの画像生成のやり方

  1. Canvaにアクセス
  2. 画面左上の「+デザインを作成」をクリックCanvaの画像生成のやり方
  3. 画面左下の「カスタムサイズ」をクリックCanvaの画像生成のやり方
  4. 画像のサイズを選択
  5. 画面左バーの下部にある「マジック生成」上にマウスを移動Canvaの画像生成のやり方
  6. プロンプトを入力
  7. 「イメージを生成」をクリックCanvaの画像生成のやり方
  8. 20秒ほどで4枚のイメージ画像を生成Canvaの画像生成のやり方
  9. 使いたい画像上にマウスを移動してクリック
  10. 画像サイズを調整
  11. 画面左上の「ファイル」をクリックCanvaの画像生成のやり方
  12. 「ダウンロード」をクリック

これで生成した画像をダウンロードできました。

ツールによって操作方法は多少異なりますが、基本的にはプロンプトを入力して画像を生成し、生成された画像をダウンロードして完了するという流れになります。

今回使ったプロンプト・生成結果

今回は「猫 宇宙 旅 アニメ風 ポップ」というプロンプトを入力しました。Canvaは5つ以上のキーワード入力を推奨していますが、「猫 宇宙 旅」などの3キーワード程度あれば生成可能です。

「猫 宇宙 旅 アニメ風 ポップ」の生成結果は以下の画像です。

猫 宇宙 旅 アニメ風 ポップ

ちなみに、「猫 宇宙 旅」という3つのキーワードでの生成結果の画像はこのようになりました。

猫 宇宙 旅

生成結果から考察

1枚目の画像は、「アニメ風 ポップ」というキーワードを入れたことにより、鮮やかな色使いと可愛らしいデフォルメが施された猫のキャラクターが表現されています。

一方、2枚目の「猫 宇宙 旅」のみのシンプルなプロンプトでは、より写実的な宇宙服を着た猫が描かれ、SF映画を彷彿とさせるリアリティある画像が表現されました。

このように、同じ「猫の宇宙旅行」というテーマであっても、追加するキーワードによって表現のスタイルやトーンが劇的に変化することが分かります。

画像生成のやり方のポイント

画像生成AIで画像を生成する際のポイントは、文章生成と同様に、具体的かつ簡潔に記述することです。基本的には、キーワードを羅列する形式で入力しますが、この際、画像内で特に強調したい要素から順に記述することが重要です。

例えば、人物を描写する場合、性別、年齢、ビジュアル、構図、画風といった順に、画像の主軸となる部分から記述します。

画像生成AIは、プロンプトの先頭に近いキーワードほど強く反映する傾向があるため、後続のキーワードは影響が薄れがちです。例えば、画像生成AI「Stable Diffusion」は75トークン(キーワード)以降は反映されません。

ツールによっては、画像に含めたくない要素「ネガティブプロンプト」を指定することができます。ネガティブプロンプト入力欄がないツールの場合、「○○は入れないでください」とプロンプト欄に入力しましょう。

AI画像生成はCanvaがおすすめ

今回紹介したCanvaはAI画像を生成するだけではなく、そのAI画像を元にさらにクリエイティブな作品作りを実現します。Webデザインや画像編集をしたい方に最適なツールです。

Canvaを使いこなしてデザインスキルを向上したい方は、ぜひCanva基礎セミナーをご活用ください。会場受講、オンライン受講などニーズに合わせた柔軟な受講スタイルで、Canvaの基礎からプロ仕様の高度な技術まで、わずか2日で習得できます。

Canva基礎セミナーのスケジュール/お申し込みはこちら

なお、無料で使えるAI画像生成ツールは他にもいくつかあります。他のツールのやり方も知りたい方はぜひ以下の記事をご参照ください。

【2025】無料で使えるAI画像生成ツールおすすめ12選!プロンプト文作成のコツも紹介

生成AIの効率的なやり方のコツ

最後に、生成AIをより効果的に活用するやり方のコツを5つご紹介しましょう。

  1. プロンプトを工夫する
  2. AIに役割を持たせる
  3. 条件を細かく指定する
  4. 対話を繰り返して調整する
  5. 正しい情報を学習データとして与える

①プロンプトを工夫する

生成AIのやり方のコツは、やはりプロンプトの工夫です。

例えば、「おすすめの料理を教えて」だけでは回答があいまいになりがちですが、「30分以内に作れる、子どもが喜ぶ簡単なパスタレシピを3つ教えて」と具体的に伝えれば、より希望に合った回答が返ってきます。

さらに、「初心者向けに」「カジュアルな口調で」と加えると、欲しい雰囲気の文体で記述してくれます。

②AIに役割を持たせる

生成AIのやり方に悩んだときは、ぜひAIに役割を持たせてみてください。例えば、AIに「あなたはプロの料理研究家です」と伝えると、レシピの説明や内容がプロフェッショナルに一変します。

また、「あなたはキャンプ料理の達人です」と設定すれば、同じ料理でもアウトドア向けの内容と視点になるなど、役割次第で千差万別に回答が変化します。

③条件を細かく指定する

生成AIのやり方のコツは、事前に条件を指定して回答のスタイルを決めておくことです。

例えば、「100字以内で簡潔に」「初心者向けに」「友人のように楽しく説明して」などの指定を加えると、より目的に合ったアウトプットになります。「専門用語は使わずに」「ビジネス文書的に解説して」といった細かい注文を加えるのも有効です。

④対話を繰り返して調整する

生成AIのやり方で迷ったときは、対話を繰り返して調整するのも一つの方法です。生成AIは、一回で完璧な回答を得られないケースも多いため、少しずつ修正しながら理想の答えに近づけていきましょう。

例えば、「〇〇の部分に具体例を2個追加して」「もっと簡潔にして」など、希望を伝えながら調整すると精度が上がります。「このリストを表にまとめて」「データを基に文章化して」といったやり方も効果的です。

⑤正しい情報を学習データとして与える

正しい情報を学習データとして与えることも、生成AIのやり方のコツの一つです。生成AIは時々、誤情報を生成することがあります。

例えば、「人気のパン屋さんを教えて」と聞いたとき、古い情報や閉店したお店が出ることも。その場合、「このリストの中から最新のデータをもとに教えて」と伝え、信頼できるサイトの情報を提供してみましょう。

このように、ただ生成AIのアウトプットに頼るだけではなく、こちら側から提案・アプローチするやり方も取り入れましょう。ぜひ、公式データや一次情報を組み合わせたやり方にチャレンジし、AIの出力精度を高めてみてください。

生成AIのやり方についてまとめ

生成AIのやり方はとても簡単ですが、効果的なアウトプットを期待するのであれば、やり方のコツやポイントを押さえておくことが重要です。本記事でお伝えしたコツややり方を活用すれば、AIをより便利に、スピーディに使いこなせます

ただし、生成AIのやり方は、「これ」といった明確な決まりごとがあるわけではなく、著作権侵害や誹謗中傷などに該当しなければ、自由なスタイルでプロンプトを入力してかまいません。

ぜひ、この機会に試行錯誤しながら、自分に合ったやり方を見つけてみましょう。今まで誰も知らなかった新たな裏技を発見できるかもしれません。