E資格に合格すれば、就職活動や転職活動が有利になるのだろうかと気になっていませんか?今回はE資格の活用方法をご紹介します。この記事では、合格者が、どのようにE資格を活用しているかをご紹介します。E資格を取得すべきなのか判断する際に役立つため、ぜひ参考にしてみてください。
E資格とは

E資格とは、一般社団法人ディープラーニング協会(JDLA協会)が主催しているAI関連資格です。E資格に合格すれば、ディープラーニングの理論を理解しており、適切な手法で実装する能力を保有していることを証明できます。
受験資格 | JDLA認定プログラムの修了者(過去2年以内) |
試験時間 | 120分 |
試験問題数 | 100問程度 |
試験会場 | 各地の指定試験会場 |
出題範囲 |
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受験費用 |
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試験日 | 年2回(2月・8月) |
仕事がAIに代替されてきており、AI関連資格の取得を目指す方が増えてきた関係で、E資格の受験者も増えています。
E資格について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
E資格の活用用途
E資格に合格すると、どのようなことに活用できるのでしょうか?ここでは、E資格の活用用途をご紹介します。
AIプロジェクト
E資格に合格すれば、社内のAIプロジェクトに参加できるようになります。なぜなら、社内でAIプロジェクトを開始する際には、ディープラーニングの知識や実装能力を持った人材を集めなければいけないためです。
近頃は、さまざまな会社がDX推進に取り組んでおり、AI関連職の求人を出しても採用できなくなりつつあります。そのため、社内の従業員にリスキリングを実施して、AIに関する知識を身につけてもらう動きが出てきているのです。
E資格を取得すれば、社内のAIプロジェクトに参加させてもらえるでしょう。
就職・転職活動
E資格に合格すれば、就職活動や転職活動が有利に進みます。なぜなら、AI実装能力を保有していることを客観的に証明できて、書類選考や面接が通過しやすくなるためです。
近年、E資格の知名度が上がってきており、合格者は書類選考をパスするなどの企業も出てきました。そのため、AI関連の仕事に就きたい方はE資格の取得を目指しましょう。
AIエンジニアの仕事内容について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
資格手当の受給
会社で異なりますが、E資格に合格したら企業から資格手当が支給されることがあります。例えば、E資格に合格すると10,000円~20,000円の資格手当が支給されるケースが多いです。
年単位にすると120,000円~240,000円の収入アップにつながります。
資格手当に関しては就業規則を見たり、総務部に聞いたりすることで確認できます。ぜひ、資格手当に興味がある方はチェックしてみてください。
合格者のE資格の活用事例
E資格の合格者は、資格取得後にどのような活躍をしているのでしょうか?ここでは、E資格の合格者のキャリアをご紹介します。
髙塚 靖彦さん
髙塚 靖彦さんは北九州市役所に務めており、中学生と小学生の子供がプログラムを学んでいることから、AIに興味を持ちました。
会社で資格取得助成制度が始まり、ダメ元でE資格を申請したら通ったため、E資格を受験することに決めました。500時間ほど勉強した結果、E資格に合格することができました。
そして、AIを活用したいという想いから、デジタル市役所推進室に(デジラボ)異動することにしたのです。デジラボでは、AIによる議事録作成支援サービスやAI-OCRサービス、RPA集約処理サービスを活用して、5,500時間の業務削減に成功しました。
この取り組みは、日経 自治体DXアワードの3つの部門賞を受賞しています。
進藤 孝司さん
進藤 孝司さんは、E資格を取得した上でSky株式会社に転職をしました。アプリ開発をしていた進藤さんですが、AIの需要が伸びることを予想してキャリアップのために転職したのです。
Sky株式会社では営業支援名刺管理サービス「SKYPCE(スカイピース)」の開発に携わっています。SKYPCE(スカイピース)は、AI-OCRで名刺情報をデータベースに取り込む機能が搭載されています。進藤さんは、念願のAIエンジニアになることができました。
企業のE資格の活用事例
企業ではDX推進に取り組むために、従業員のリスキリングとしてE資格を取得させています。ここでは、企業がどのような活動をしているかご紹介します。
中外製薬

中外製薬は2021年に経営戦略「TOPI2030」を発表し、デジタル技術を活用したビジネスに舵を切り始めました。デジタルバイオマーカーやリアルワールドデータを利活用した臨床開発、治験のデジタル化、がんゲノム医療の推進を行っています。
デジタル技術を活用した新薬創出を目指すために、従業員にG検定、E資格の取得を促しています。
野村ビジネスサービス

野村証券グループのバックオフィス部門会社である野村ビジネスサービスは、業務量が多い口座開設や相続業務の効率化に取り組んでいます。また、グループ全体の給与計算などの効率化などにも取り組んでいます。
このような業務効率化には、社内の従業員の育成が不可欠です。そのため、役員がG検定を取得して重要性を述べた上で、従業員にG検定、E資格の取得を促しています。
従業員が資格取得に挑戦できるように、受験料の全額補助と教材費の一部補助をして、受験希望者を増やすなど工夫をしています。
キャノンマーケティングジャパン

キヤノンマーケティングジャパンは、2021年に長期経営構想を策定して、持続的な成長に向けてITソリューション事業を中核とした事業ポートフォリオへと転換すると発表しました。長期経営構想を実現するために、デジタル人材の育成に注力しています。
同社がITソリューション事業に舵を切ったということが社員に浸透してきており、自らスキルアップする従業員が増えました。
その結果、ソリューションスペシャリストという職種で、大手製造業のお客さま向けのICTの提案できるようになってきました。
E資格の活用方法に関してよくある質問
最後にE資格の活用方法に関してよくある質問をご紹介します。
Q.E資格を取得すれば未経験でも転職できますか?
結論から説明すると、未経験者でもE資格を取得すれば転職できます。なぜなら、E資格はコーディングの問題も出題されて、AI実装能力がないと合格できないためです。
AIエンジニアの方も現場レベルの問題が出題されたと述べています。E資格の認知度も上がってきているため、合格証を見せれば「現場で役立つ実装能力を持っている人だ」と思ってもらえるでしょう。
また、AI人材は不足しているため未経験者でも転職することが可能です。しかし、未経験者が転職するためには、ポートフォリオなどの準備が必要になるでしょう。転職の準備方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
Q.E資格を取得したいのですが、難易度は高いですか?
E資格の合格率は約65%です。しかし、AI関連のエンジニアや研究者が合格率を上げており、AI初心者の方の合格率は約10%となります。つまり、AI初心者がE資格に合格するのは相当難しいです。専門用語を覚えたり、コードを書いたりしなければいけないため、挫折してしまう方も多く見受けられます。
E資格の受験者がYouTube動画をアップしていますが「試験勉強に時間をかけた」「E資格の難易度は高かった」という声が多いです。そのため、E資格は難易度が高いと覚悟した上で勉強するようにしましょう。
AI初心者がE資格に合格する方法を詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
Q.E資格の合格を目指すためにはどうすればいいですか?
E資格に合格したい方は、JDLA認定事業者のE資格対策講座を受講しましょう。E資格対策講座であれば、専門用語をわかりやすく教えてもらえたり、コードをレビューしてもらえたりします。E資格対策講座に興味がある方は、下記の記事を読んでみてください。
また、ProSkilllでは最短でE資格合格を目指す講座を開催しています。ProSkilll「実践的に学べるE資格対策講座」は最短でE資格の合格を目指す講座です。
オリジナルテキストを活用した効率的な学習方法で、E資格の合格を目指していきます。合格率83.3%と高い実績を保有する講座です。
ProSkilll「実践的に学べるE資格対策講座」に興味がある方は、下記サイトをご覧ください。
E資格の活用まとめ
E資格に合格すると、社内のAIプロジェクトに参加できたり、就職活動や転職活動を
有利に進められたりします。この記事では、E資格に合格してキャリアップした事例を紹介しました。E資格は難易度が高いですが、合格すればキャリアップできる資格です。
今後、さまざまな仕事がAIに代替されるとも言われており、E資格を取得すれば自信を付けることもできるでしょう。ぜひ、この記事を読んでE資格に興味を持った方は、これを機会に受験に挑戦してみてください。
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