E資格の難易度は高いと評判ですが、どのような対策を心掛ければ合格できるのでしょうか?
また、100時間以上の試験勉強を続けるためには、どのようにモチベーションを維持すればよいのでしょうか?
今回は、E資格に合格するための勉強方法、意欲の高め方について解説します。
E資格の合格率・難易度
E資格に合格するための対策について知る前に、どのような試験であるかを理解しておきましょう。
ここでは、E資格の概要や難易度について簡単に解説します。
E資格とは
E資格とは、ディープラーニングの理論を理解して実装できる能力を証明する資格をいいます。
一般社団法人ディープラーニング協会(JDLA)が主催しているエンジニア資格試験です。
E資格の試験概要
受験資格者 | 試験日の過去2年以内にJDLA認定プログラムを修了していること
※試験予約時に「修了No.」と「認定プログラム修了日」の入力が必要 |
試験時間 | 120分 |
試験問題 | 多肢選択式(100問程度) |
試験会場 | 指定の試験会場にて受験 |
出題範囲 | シラバスを参照(※) |
試験日程 | 年2回(2月・8月) |
受験費用(税込) | 一般:33,000円
学生:22,000円 会員:27,500円 |
E資格のシラバス(試験出題範囲)
応用数学 | 確率・統計
情報理論 |
深層学習 | 順伝播型ネットワーク
深層モデルのための正則化 深層モデルのための最適化 畳み込みネットワーク 回帰結合型ニューラルネットワークと再帰的ネットワーク 生成モデル 深層強化学習 グラフニューラルネットワーク 深層学習の適用方法 距離学習 メタ学習 深層学習の説明性 |
機械学習 | 機械学習の基礎
実用的な方法論 強化学習 |
開発・運用環境 | ミドルウェア
エッジコンピューティング 分散処理 アクセラレータ 環境構築 |
E資格の合格率
E資格の合格率は、約70%です。
E資格の合格率
開催回 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2021#1 | 1,723 | 1,688 | 1,324 | 78.44% |
2021#2 | 1,193 | 1,170 | 872 | 74,53% |
2022#1 | 1,357 | 1,327 | 982 | 74.00% |
2022#2 | 917 | 897 | 644 | 71.79% |
2023#1 | 1,131 | 1,112 | 807 | 72.57% |
2023#2 | 1,089 | 1,065 | 729 | 68.45% |
E資格の難易度
E資格の合格率は約70%ですが、AI関連のエンジニアや研究者が受験して合格しています。
AI関連業務が未経験の人の合格率は、10%以下となっています。そのため、E資格の難易度は高いと認識しておくようにしましょう。
一般的に未経験者がE資格に合格するためには、100時間以上の勉強時間が必要になります。
職種別のE資格の合格率
職種 | 合格者数 | 合格者の割合 |
営業・販売 | 12 | 1.65% |
企画・調査・マーケティング | 39 | 5.35% |
経営全般 | 6 | 0.82% |
経営企画 | 13 | 1.78% |
研究・開発 | 290 | 39.78% |
情報システム・システム企画 | 200 | 27.43% |
生産・製造 | 31 | 4.25% |
総務・経理・人事 | 6 | 0.82% |
学生 | 49 | 6.72% |
その他 | 83 | 11.39% |
E資格に合格するための対策方法
E資格の難易度は高いですが、未経験者でも対策すれば合格できます。
ここでは、E資格に合格するための対策方法をご紹介します。
学習時間をしっかり確保する
E資格に合格するためには、学習時間を確保しましょう。
東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が共同で行った調査結果では、学習時間と成績は比例することが判明しています。
また、E資格で不合格になる主な原因が、学習時間を取れないことです。
出典元:『Study-AI株式会社』
Study-AI株式会社『E資格受験者(2021#1)を対象にE資格の難易度についてアンケート調査』によると、E資格に合格するための勉強時間は、「100 時間~200 時間」が 45.59 %と多く、次に「200 時間〜300 時間」が約 42.65 %という結果になっています。
AI初学者でE資格に合格した人は、平日3時間、休日6時間勉強するのを8か月間続けたと述べています。
そのため、E資格の受験を決めたら、学習時間を確保するようにしましょう。
プログラミングのコードを写経する
E資格の試験問題(シラバス)が2022年8月に改定されました。
TensorFlowやPyTorchを利用した実装問題が追加されたため、プログラミングのコードに関する知識を身に付ける必要があります。
プログラミングのコードを覚える場合は、サンプルコードの写経をしましょう。
なぜなら、写経でプログラミングコードの書き方について理解を深められるためです。写経をする場合は、文法の意味やコードの構成、基礎文法を理解するようにしましょう。
わからない部分が出たら、その都度、調べることが大切です。写経でコードが書けるようになってきたら、自分自身でオリジナルコードを書いてみましょう。
わかりやすい講座、参考書を使用する
E資格の初学者が合格するためには、わかりやすい教材が欠かせません。なぜなら、初学者がE資格の試験問題を見ると衝撃を受けるほど難しい印象を受けるためです。
そのため、わかりやすいE資格対策の講座を選ぶようにしましょう。「講師の人が難しい内容についてわかりやすく説明してくれるか?」「大事な内容は反復して説明してくれるか?」を確認した上で講座を受講しましょう。
また、一般社団法人ディープラーニング協会の公式ホームページには、おすすめの参考書が紹介されています。E資格の合格者が愛用した参考書が紹介されているため、ぜひ参考にしてみてください。
まとめノートを作成する
E資格の試験範囲は広いため、必ずまとめノートを作成しましょう。まとめノートを作成する場合は、講座やテキストの内容を丸写しするのではなく、重要な箇所を整理しましょう。
なぜなら、重要な箇所を整理することで、内容が理解しやすくなるためです。自分の言葉でまとめることで、試験問題の出題形式が変わっても回答できるようになります。
E資格の問題集を解いてみる
E資格の勉強を終えたら問題集を解いてみましょう。
多くの問題を解くためには、E資格の問題集「徹底攻略ディープラーニング E資格エンジニア問題集 第 2 版」を使いましょう。
この問題集で満点が取れるまで繰り返すことで、試験でも高得点が取れるようになります。
E資格の勉強を長く続けるための対策
E資格に合格するためには、100時間から200時間の勉強が必要です。そのため、勉強を長く続けるための対策も押さえておきましょう。
進捗管理で学習実績を可視化する
E資格の勉強の進捗管理をして学習実績を可視化しましょう。
なぜなら、勉強の進捗状況を可視化すれば、努力を客観的に評価できるようになるためです。自分の積み上げてきた努力が自覚でき自信に繋がります。
また、どの科目を勉強したかを記載しておくことで、勉強の偏りを防ぐことができます。このような効果が見込めるため、手帳などに学習実績を書いておくようにしましょう。
仲間と励まし合える環境を作る
E資格を独学し続けるとモチベーションが低下してしまいます。勉強する上で苦手分野が出てきたら落ち込んでしまうでしょう。
このような不安がある方は、対面授業のE資格を選ぶことをおすすめします。対面授業は時間の制約を受けますが、講師と仲間と一緒に勉強することでモチベーションを維持しやすくなります。
わからない部分は質問する
E資格の勉強でわからない部分は、E資格対策講座の講師や合格者に質問するようにしましょう。
なぜなら、インターネットで調べてもわからない部分を放置してしまうと、その分野に対して苦手意識を抱いてしまい挫折してしまうためです。
そのため、わからない部分を放置するのは絶対に控えましょう。
E資格対策におすすめ「ProSkilll JDLA認定プログラム」
E資格に合格したい方はProSkilllのJDLA認定プログラムの受講を検討してみてください。
ここでは、ProSkilllのJDLA認定プログラムの魅力をご紹介します。
3種類の受講形式が選べる
ProSkilllのJDLA認定プログラムは「会場受講」「ライブウェビナー」「eラーニング」の3つの受講形式が選べます。
会場受講があるJDLA認定プログラムは少ないため、講師や仲間と励まし合いながら勉強したいと考えている方はAI研究所の講座がおすすめです。
AIコンサルタントによる動画講義
ProSkilllのJDLA認定プログラムの動画講師は、現役AIコンサルタントで活躍している講師によるものです。
ディープラーニング初学者に対してもわかりやすく解説します。また、講座の中にはプログラミング言語を習得するためのハンズオン形式の授業が用意されています。
ソースコードの添削をしてもらえるため、実装能力を身に付けたい方におすすめです。
試験直前フォローアップ講座付き
ProSkilllのJDLA認定プログラムには、試験直前フォローアップ講座+試験問題対策があります。
過去の出題傾向をもとに作成された問題演習に取り組み合格レベルへの到達を目指せます。また、最新のAIトレンドを分析して作成した予想問題にも取り組み、正答率70%以上を目指せる講座です。
安心の返金保証制度つき
ProSkilllのJDLA認定プログラムには、返金保証制度が用意されています。
講座に受講して8日以内に、「講座内容が難しく付いていけない」「自分に合わない講座だ」と納得できなかった場合は、申し出れば、講座受講料金を返金させていただきます。
そのため、自分に見合う講座かどうかを確かめることができます。
まとめ
E資格の難易度は高いですが、未経験者でも対策すれば合格できます。主な対策方法には以下のようなものがあります。
- 学習時間をしっかり確保する
- プログラミングのコードを写経する
- わかりやすい講座、参考書を使用する
- まとめノートを作成する
- E資格の問題集を解いてみる
ProSkilllのJDLA認定プログラムを受講すれば、上記に関する対策が打てます。
ぜひ、E資格の合格を目指したい方は講座の受講を検討してみてください。