JDLA協会主催のG検定とは何だろうか?AI関連の資格を取りたくて、G検定に興味があるけれど、どのような資格か詳しく知りたいと思っていませんか?そのような方向けに、今回はG検定について解説します。
JDLA協会主催の「G検定」とは
G検定とはJDLA協会が主催しており、ディープラーニングの基礎知識を持っているかを検定する試験です。JDLA協会はディープラーニング技術を活用できる人材を育成して、日本の産業競争力を上げるために検定を実施しています。・G検定の試験概要
受験資格 | 制限なし |
試験時間 | 120分 |
試験問題数 | 220問 |
試験方法 | 多肢選択式 |
試験会場 | オンライン受験 |
試験問題(出題範囲) | シラバスより出題 |
受験費用 |
※割引制度あり |
試験開催日 | 年5回 |
JDLA協会主催のG検定のシラバス
G検定の試験出題範囲は以下の通りです。
人工知能(AI)とは | 人工知能の定義 |
人工知能研究の歴史 | |
人工知能をめぐる動向 | 探索・推論 |
知識表現 | |
機械学習・深層学習 | |
人工知能分野の問題 | 人工知能分野の問題 |
機械学習の具体的手法 | 教師あり学習 |
教師なし学習 | |
強化学習 | |
モデルの評価 | |
ディープラーニングの概要 | ニューラルネットワークとディープラーニング |
ディープラーニングのアプローチ | |
ディープラーニングを実現するには | |
活性化関数 | |
学習の最適化 | |
更なるテクニック | |
ディープラーニングの手法 | 畳み込みニューラルネットワーク(CNN) |
深層生成モデル | |
画像認識分野 | |
音声処理と自然言語処理分野 | |
深層強化学習分野 | |
モデルの解釈性とその対応 | |
モデルの軽量化 | |
ディープラーニングの社会実装に向けて | AIと社会 |
AIプロジェクトの進め方 | |
データの収集 | |
データの加工・分析・学習 | |
実装・運用・評価 | |
クライシス・マネジメント | |
数理・統計 | 数理・統計 |
JDLA協会主催のG検定の申し込み方法
G検定の受験の申し込み方法は以下の通りです。
STEP1:受験チケットを購入する
G検定受験チケット購入サイトから、受験チケットを購入します。決済方法はクレジットカード決済とコンビニエンスストア決済の2通りです。
受験チケットの有効期限はチケット購入日より1年間です。受験チケットを紛失してしまった場合は再発行されないため、大切に保管しておきましょう。
STEP2:希望の試験回に受験予約する
G検定を受験したい場合は、G検定ジェネラリスト検定受験日程予約サイトで申し込みます。試験受験日の8日前であればG検定試験事務局(jdla@jtp.co.jp)にメールするとキャンセルできます。そして、チケット購入後に1年以内であれば再度受験することが可能です。
STEP3:試験日に受験ページで受験する
G検定ジェネラリスト検定受験サイトにログインをして受験します。試験時間が短いため、試験当日までに動作確認、操作マニュアルの確認をしておきましょう。自宅で受験はできますが、カンニングすると不正行為とみなされて合格を取り消されてしまいます。
JDLA協会主催のG検定を受験するメリット
G検定を受験するメリットは3つあります。
リスキリングのキッカケとなる
1つ目がAIのスキルを新しく身につけられることです。さまざまな仕事をAIが代替していく時代にAIのスキルを身に付けておけば、仕事が奪われる心配がなくなります。
あらゆる場所でリスキリングが行われており、G検定の取得を必須とする企業も登場してきました。企業は既存業務をAIで効率化していくことでしょう。このような時代でも、働き続けるためにはリスキリングが欠かせません。G検定を受験すればリスキリングの機会が得られます。
リスキリングした結果、社内でDX推進担当者に配属されたなど、キャリアアップしている人も数多く見受けられます。
ディープラーニングの知識を保有していることを証明できる
2つ目が、G検定に合格するとディープラーニングの知識を保有していることを証明できます。なぜなら、g検定に合格すると合格証とオープンバッジが発行されます。オープンバッシは、オンライン上で公開・送信したりSNSやメール等で共有したりすることが可能です。つまり、客観的に知識や技術を証明できるため、就職・転職活動を有利に進めていくことができます。
日本最大級のAI人材コミュニティ「CDLE」に参加できる
G検定に合格すると、合格者のみが参加できる日本最大級のAI人材コミュニティ「CDLE」に参加できます。CDLEではAIについて学び続けることができるコミュニティです。日常的に情報交換、交流ができて、仕事に繋がることもあります。
JDLA協会主催のG検定に合格する方法
G検定に合格する方法をご紹介します。
合格者の勉強方法を知る
G検定に合格するために、どのように勉強すれば良いかわからない方は合格者の勉強方法を参考にしましょう。G検定の公式サイトには、G検定に向けてどのように学習を進めたのか合格者が語っている「G検定公式学習法講座」があります。合格者によって勉強方法は異なり、非常に参考になるため必ずチェックしておきましょう。
G検定の合格者の勉強時間や勉強法について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『G検定合格に必要な勉強時間とは?3名の合格者の勉強法まで紹介!』
合格者が利用したテキストを購入する
G検定の合格者が利用したテキストを購入すれば、図解が豊富に含まれてわかりやすく解説されているものや、試験と同レベルの問題が用意されているものを購入できます。これらの本を活用して試験対策すれば合格に近づけるでしょう。G検定の合格者が学習に使用した教材は以下の通りです。
- ディープラーニングG検定(ジェネラリスト) 公式テキスト 第2版
- ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 最強の合格テキスト[明瞭解説+良質問題
- スッキリわかる ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) テキスト&問題演習
- AI白書2022
- この1冊で合格!ディープラーニング G検定 (ジェネラリスト) 集中テキスト&問題集
G検定におすすめのテキストの特徴について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『G検定のおすすめテキスト5選!書籍の選び方までわかりやすく解説』
問題集・模擬試験を活用する
G検定は過去の試験問題と類似の問題が7割~8割ほど出てきます。そのため、問題集・模擬試験を活用して、たくさんの問題を解いていきましょう。問題を大量に解いておくと合格が近づきます。そのため、以下の問題集でたくさん問題を解いておきましょう。
- 最短突破 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト) 問題集 第2版
- 徹底攻略 ディープラーニング G検定ジェネラリスト問題集
G検定対策の問題集の違いについて詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『G検定の問題集はどれがおすすめ?黒本と赤本どっちを買うべきかまで解説』
JDLA協会主催のG検定に関する質問
最後にG検定に関する質問をご紹介します。
Q.G検定の難易度や合格率はどれぐらいですか?
2017年から開催されているG検定の平均合格率は65%です。AIに携わっているエンジニアや研究者だけでなく、製造業や建設業の一般社員の方、大学生の方も合格しているため難易度は易しいと捉えて問題ないでしょう。
Q.G検定は自宅受験のためカンニングできますか?
JDLA協会はG検定の受験で不正行為があれば合格を取り消すと発表しています。また、120分の試験時間に220問回答していかなければいけません。そのため、テキストで答えを探す時間の余裕もないでしょう。
しかし、カンニングペーパーを作成したら自己学習に繋がったという声もあります。そのため、勉強のためにもカンニングペーパーを作成してみてもよいでしょう。カンニングペーパーの作成方法について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『G検定のカンニングはできる?できない?カンペの作成方法まで解説』
Q.独学で勉強することが難しいと感じた場合はどうすればいいですか?
G検定の公式テキストや問題集を購入しても「内容が難しくて勉強が捗らない」「継続して試験勉強するのが難しい」と感じたら、G検定対策講座を受講しましょう。講師や生徒と一緒に試験勉強をすれば、良い刺激が受けられて勉強が捗ります。
G検定対策の講座なら「AI研究所 G検定対策講座」
JDLA協会主催のG検定対策講座をお探しの方は、AI研究所のG検定対策講座の受講を検討してみてください。G検定対策講座には、以下のような特徴があります。
- 最短1日でG検定の合格に必要な知識を習得できる
- 受講スタイル(会場受講・ウェビナー受講・eラーニング)が選べる
- G検定に合格するまで、講師に不明点を質問することができる
- リーズナブルな料金体系で法人・問わず受験しやすい
とくに、G検定の勉強を会場でできる講座は数限られています。そのため、講師や生徒と励まし合いながら勉強をしたいという方におすすめの講座となっています。法人様のリスキリングでも講座の受講されているため、法人・個人問わず受講を検討してみてください。
AI研究所のG検定対策講座にご興味がある方は、下記からサイトを覗いてみてください。
まとめ
G検定とはJDLA協会が主催しており、ディープラーニングの基礎知識を持っているかを検定する試験です。次世代の働き方のスキルを習得できて、合格すれば合格証やバッジがもらえて就職・転職活動を有利に進めていけます。
G検定の難易度は易しいため、AIスキルを習得したいとお考えの方におすすめです。この記事を読んでG検定に興味を持った方は、ぜひ、受験を検討してみてください。