【2024】GCP資格とは何?種類と合格率や学習ステップを解説!

【2024】GCP資格とは何?種類と合格率や学習ステップを解説!

Google Cloud Platform(GCP)の資格は、クラウドコンピューティングの分野で専門知識を証明するための重要な資格です。近年ではクラウドサービスの利用が一般化している背景から、GCPの資格取得が求められることが増えています。

この背景に伴いGCP資格の取得を目指す方が増えているものの、概要や種類にはどんなものがあり、どんな学習方法がおすすめなのかわからない方は多いでしょう。この記事では、GCP資格の種類や合格率、効果的な学習ステップについて詳しく解説します。

GCP資格とは何?

GCP資格はGoogleのクラウドサービスであるGoogle Cloud Platformを専門的に理解・活用する能力を証明する資格です。クラウドアーキテクトやデータエンジニア、ネットワークエンジニアなどさまざまな種類の資格が存在しており、取得によって特定の役割に特化した技術者としてのスキルを認定できます。

試験は実務に基づいたシナリオや問題を含み、GCPの主要なサービスやリソースの設計、実装、管理能力を測定します。GCP資格を取得することで企業やクライアントに対し、GCPにおける最適なソリューションを提供する能力を証明できることがメリットになります。

GCP資格にはどんな種類がある?

GCP資格の種類は全部で11個存在します。一覧にまとめると、以下のようになります。

レベル 資格名称 受験価格(ドル) 対応言語 制限時間
基礎レベル Cloud Digital Leader $ 99 英語
日本語
90分
Associate Cloud Engineer $ 125 英語
日本語
スペイン語
インドネシア語
120分
Professional Cloud Architect $ 200 英語
日本語
120分
Professional Cloud Developer $ 120 英語 240分
Professional Data Engineer $ 200 英語
日本語
120分
Professional Cloud DevOps Engineer $ 200 英語 120分
Professional Cloud Security Engineer $ 200 英語 120分
Professional Cloud Network Engineer $ 200 英語 120分
Professional Collaboration Engineer $ 200 英語
日本語
120分
Professional Machine Learning Engineer $ 200 英語 120分
Professional Google Workspace Administrator $ 75 英語 120分

難易度はProfessionalレベルになるほど上がり、Associateレベルは初心者向けです。クラウド技術を扱うものもあれば、ネットワークやセキュリティに特化したものなど、その分野と難易度は多岐にわたります。

もちろん目指すエンジニア像や目的・ゴールによって受験する資格は変わってきますが、どれを受験したら良いか迷っている初心者の方であれば、とくに人気と知名度の高い「Cloud Engineer」か「Cloud Architect」に挑戦するのがいいでしょう。

また実務経験者としてより高度な技術を扱ったり、責任のあるポジションで仕事を行いたいという方であれば、「Cloud Security Engineer」や「Cloud Network Engineer」の受験もおすすめです。

なお、本記事で紹介しているGCP資格とおなじクラウド系の資格として、代表的なものに「AWS Certified Machine Learning」があります。以下の記事では概要を詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。

【2024】AWS Certified Machine Learningとは?概要と勉強方法を詳しく解説

なお、AI研究所が運営するAWSで始めるインフラ構築基礎セミナーは、初心者向けのAWS短期集中講座です。2日間でAWSを用いたインフラ構築の基礎から応用までを学び、実務で役立つスキルを身に付けることができます。

受講形式は会場での対面授業とライブウェビナーの2種類があり、どちらも税込33,000円と安価で受講可能です。
クラウドインフラの基礎、Webサーバーの構築、アプリケーションの実装、システム監視などの実践的な内容が学べるので、ぜひ以下のリンクからご確認下さい。

AWSで始めるインフラ構築基礎セミナーのスケジュール/お申し込みはこちら

GCP資格の難易度・合格率は?

GCP資格の難易度・合格率は?

GCP資格の合格率は、一般的に公開されていないので、厳密な合格率や難易度は不明となっているのが現状です。あくまで推測にはなりますが、「Associate」「Professional」ともに70%前後と言われています。

一般的な試験と比較すると圧倒的に高めと思われがちですが、GCP試験の受験者ははいずれも同業者や有識者、経験者であることが多いのも事実です。それが全体の合格率を底上げしているという背景もあるので油断は禁物と言えるでしょう。

また上記で紹介したほぼ全ての資格が、合格水準を「正答率70%~80%」としています。合格率だけを見て気を抜かず、入念な試験対策が必要になりそうです。

ビジネスにおけるGCP資格のメリット

ビジネスにおけるGCP取得のメリットを挙げると、以下のようなものがあります。

  1. より責任のあるポジションで仕事ができる
  2. より高待遇で働ける可能性が高まる
  3. Googleコミュニティの参加権が得られる

それぞれご紹介します。

GCP資格のメリット①より責任のあるポジションで仕事ができる

GCP資格を取得することで、ビジネスにおいてより責任のあるポジションで仕事ができるメリットがあります。

そもそもGoogle Cloud Platform(GCP)の認定資格は、クラウド技術に関する高度な専門知識とスキルを証明するものです。そのため取得によってクラウドインフラの設計や管理、データ分析、セキュリティ対策など、比較的重要なプロジェクトや業務に従事する機会は増えるでしょう。

またGCPの知識を持つことで、組織内でのクラウド戦略の立案や実行においてリーダーシップを発揮できるため、チームを導き、プロジェクトを成功に導く役割を担うことができます。このようにGCP資格はキャリアアップや昇進のための強力なツールとなり、職務上の信頼性と評価を高められるでしょう。

なお企業内で「今よりもっと責任のあるポジションで仕事をしたい」と思っている方には、高度情報処理技術者試験への挑戦をおすすめします。以下の記事では概要や難易度をわかりやすく解説していますので、興味のある方はぜひご一読ください。

【2024】高度情報処理技術者とは?種類や学習ステップを解説

GCP資格のメリット②より高待遇で働ける可能性が高まる

GCP資格を取得することで、より高待遇で働ける可能性が高まります。クラウド関連の高度な知識とスキルを証明できることでクラウドインフラの設計や運用、データ分析、セキュリティ管理などの専門知識が認められ、市場価値向上が期待できるからです。

またGCP資格は転職市場でも有利に働き、給与交渉の際に強力な交渉材料となります。さらに現在の職場においても資格取得により昇給やボーナスの対象となることがあり、総合的に収入アップにつながる可能性が高まるでしょう。

この背景から、多くの企業はGCP資格を持つ専門家を高待遇で採用する傾向にあります。

GCP資格のメリット③Googleコミュニティの参加権が得られる

Googleのクラウドコミュニティは世界中のGCP認定プロフェッショナルが集まり、知識や経験を共有する場のことです。GCP資格を取得することで、このコミュニティへの参加権が得られます。

コミュニティでは技術情報やベストプラクティスを学ぶことができ、業界の最新動向に迅速に対応することが可能になります。またGoogleのエキスパートや他のプロフェッショナルと交流を行うことで、楽しみながらキャリア発展のヒントを得られることもあるでしょう。

このようなコミュニティへの参加は、GCP資格を取得したプロフェッショナルにとって大きなメリットとなり、キャリアアップや専門知識の深化に寄与します。

GCP資格の合格のための学習ステップ

GCP資格の合格のための学習ステップ

GCP資格の合格のための学習ステップとしては、主に以下の手順がおすすめです。

  1. 公式トレーニングでインプットを行う
  2. 書籍やインターネットを用いて知識を深堀りする
  3. 苦手箇所を分析しつつ過去問を繰り返す

それぞれ順を追ってご紹介します。

学習ステップ①公式トレーニングでインプットを行う

GCP資格の合格を目指すなら、まずは公式トレーニングでのインプットを行いましょう。以下のGoogleが提供する公式トレーニングコースは、GCPの各サービスや機能について体系的に学ぶために設計されています。

Google公式トレーニング

式トレーニングを受けることで最新の技術情報を確実にキャッチアップできるだけでなく、試験対策に役立つ深い理解を得ることができます。

学習ステップ②書籍やインターネットを用いて知識を深堀りする

次に、書籍やインターネットを活用して知識を深堀りしましょう。GCPに関する公式ガイドブックや参考書は多岐にわたり、いずれも詳細な技術情報や実践的な事例を豊富に含んでいるため、公式トレーニングで得た知識をさらに強化するのに役立ちます。

それだけでなくインターネット上には多くのリソースが存在し、技術ブログYouTubeなどから最新の情報や実践的なアドバイスを得ることができます。書籍とインターネットを組み合わせて学習することで知識を身につけ、GCP資格試験の合格に向けた準備を万全に整えられるでしょう。

学習ステップ③苦手箇所を分析しつつ過去問を繰り返す

公式トレーニングや書籍、インターネットで学んだ後は、苦手箇所を分析しつつ過去問を繰り返しましょう。GCP資格試験に合格するためには、試験形式や出題傾向に慣れることが重要だからです。

中でも、とくに苦手な分野や理解が浅い箇所を重点的に復習することがおすすめです。間違えた問題や解答に迷った問題を見直し、その原因を分析することで知識のギャップを埋めることができるでしょう。

さらに過去問を繰り返すことで、時間配分の感覚も身につけられます。試験本番では限られた時間内に多くの問題を解く必要があるため、効率的に問題を解くスキルを養うことが不可欠です。

GCP資格まとめ

GCP資格はGoogle Cloud Platformのスキルを証明するための資格であり、初心者からエキスパートまで幅広く対応しています。主な資格にはAssociateレベルからProfessionalレベルまであり、それぞれの資格取得に向けた学習ステップが用意されています。

合格率は資格の種類によって異なりますが、入念な準備をすることで合格できる可能性が高まるでしょう。GCP資格を取得することでクラウドコンピューティングのスキルを磨けるため、ITキャリアの発展や新しい職務への挑戦が可能になります。

自分のキャリアパスに合ったレベルの資格を選び、キャリアアップを図ってみてはいかがでしょうか。

AWSで始めるインフラ構築基礎セミナーの詳細はこちら