AWS(Amazon Web Services)の需要は、IT需要拡大に伴って急増しています。同時にクラウドコンピューティングの分野でのスキルを証明するための「AWS認定資格」に注目が集まっているのが現状です。
しかしAWS認定資格試験の申込み手順はどうすればよいのか、またどのような持ち物が必要で、試験前に確認しておくべき事項は何なのかなど、申込み方がわからない方は多いでしょう。本記事では、AWS認定資格試験の申込み手順をはじめ、持ちものや確認すべきポイントについて解説します。
AWS認定資格試験とは?
AWS認定資格試験は、Amazon Web Services(AWS)のクラウド技術に関する知識とスキルを評価する資格試験です。
AWSは数あるクラウドコンピューティングサービスの中でもとくに大きな需要と知名度を誇り、国内のみならず世界中の多くの個人や企業に利用されています。レベル区分は大きく以下の4つです。
- FOUNDATIONAL(初級)
- ASSOCIATE(中級)
- PROFESSIONAL(上級)
- SPECIALTY(専門レベル)
4つのレベルの中に、それぞれ3~4つの試験が組まれているといった具合です。たとえばFOUNDATIONAL(初級)には「クラウドプラクティショナー試験」、ASSOCIATE(中級)には「ソリューションアーキテクト試験」「デベロッパー試験」「シスオプス アドミニストレータ試験」が入っています。
取得によって専門性を証明できるだけでなく、その汎用性と需要の高さから海外で働ける可能性も大きく上がるでしょう。なおAWS認定資格試験の概要については、以下の記事でもくわしく言及していますので参考にしてください。
AWS認定資格試験の申込み手順・方法
ここからは、AWS認定資格試験への申込み手順・方法を、以下の7つの手順に分けて紹介します。
- 公式サイトにアクセス
- Amazonアカウントでサインインする
- 試験内容を選択する
- 試験オプションや言語を選択する
- 利用規約に同意してテストセンターを選択
- 試験の日時を選択して内容を確認
- 支払い情報を入力して確定
申込み手順①公式サイトにアクセス
申込みにはまずはAWS認定資格試験公式サイトにアクセスします。その後、画面中央にあるオレンジ色のボタン「試験のスケジュールを立てる」をクリックします。
申込み手順②Amazonアカウントでサインインする
公式サイトトップページ申込み画面にある「試験のスケジュールを立てる」をクリックすると、以下の画面に遷移します。
申込み画面内の中央にある黒いボタン「サインイン」をクリックし、アカウント情報を入力してサインインを完了させます。
なお、こちらのサインインには一般的なショッピングやプライムビデオを楽しむためのAmazonアカウントではなく、「AWS Builder(ビルダー) ID」というAWS用のアカウントが必要になります。既にある方は問題ありませんが「作成した覚えがない」という方は申込みの新規で作りましょう。
申込み手順③試験内容を選択する
ログイン後、以下のような画面に遷移します。そしたら画面右下の白いボタン「Pearson VUE」をクリックします。
クリック後、AWS認定資格試験の種類を選択する画面に遷移しますので、任意のものを選択しましょう。ここでは、もっとも難易度の低い「FOUNDATIONAL クラウドプラクティショナー」を選択するので、「CLF-C01 AWS Certifired Cloud Practitioner」をクリックします。
申込み手順④試験オプションや言語を選択する
任意の試験の種類を選択したら、次に試験のオプションや言語の選択になります。前述の画面にて任意の資格名をクリックすると、自動的に以下のような画面に遷移します。
上の画面ではオンラインで受験するか、テストセンター(会場)に足を運んで受験するかを確認しています。ここでは会場で受験する「テストセンター」を選択します。
選択すると「テストセンターに必要な持ち物」が表示されるので、しっかり確認のうえ、画面右下「次へ」をクリックします。
その後、言語選択画面が表示されるので、ラジオボタンを「日本語」に設定し、画面右下「次へ」をクリックします。
申込み手順⑤利用規約に同意してテストセンターを選択
言語を選択すると、以下のような「利用規約」のページに遷移します。
ここには主に規約、試験当日の案内、申し込み予約の変更やキャンセルに関する詳細が記載されています。
よく確認のうえ、画面下部「同意する」ボタンをクリックします。
すると、次に「テストセンターの検索」として、どの会場で受けるか申込みを行う画面が出てきます。
最寄りのセンターや都合のいい場所を検索し、画面右下の黒いボタン「次へ」をクリックしましょう。
申込み手順⑥試験の日時を選択して内容を確認
上記のテストセンター選択画面の中に、試験日を選択するカレンダーが表示されます。
会場ごとに空いている日にちが異なりますので、しっかり確認のうえ都合の良い日にちを選択して申込みましょう。
日にちまで選択したら、最後にこれまで選択した「試験の種類」「会場」「日にち」「金額」の最終確認画面が表示されますので、確認して「次へ」をクリックします。
申込み手順⑦支払い情報を入力して確定
申込みの最終確認画面を確認後、最後に支払い情報を入力します。
対応している支払い方法は、クレジットカードかバウチャーです。
間違いなく情報を入力したら、「次へ」をクリックします。
その後、改めて予約した内容の確認画面が表示されるので、画面右下の黒いボタン「予約内容の確定」をクリックしたら、申込み完了です。
AWS認定資格試験をオンラインで受ける際の注意点
オンラインでAWS認定資格試験を申込みする場合、以下のような点に注意が必要です。
- 自宅での試験環境・スペースを設ける
- 必須となるデバイスおよびツールを揃えておく
- 起動や接続の状況をあらかじめチェックする
それぞれ見ていきましょう。
注意点①自宅での試験環境・スペースを設ける
AWS認定資格試験をオンラインで申込みする際、まずは自宅での試験環境とスペースの準備が必須です。試験は試験官とカメラをつないだ状態で実行されるためです。
カメラをつなぐと、試験官から「デスクにカメラをセットしてください」「顔と両腕がうつる状態にしてください」などという指示が出ます。つまり最低限「自分の両腕が写せるカメラアングルを確保できるスペース」が必要ということです。
また静かで集中できる場所を選び、試験中に邪魔されないような対策も必要です。さらに試験中はWebカメラを回す必要があるため、インターネット接続は安定していることが必須となります。
注意点②必須となるデバイスおよびツールを揃えておく
申込み前に、必須となるデバイスとツールを事前に揃えておきましょう。必須となるデバイスとツールとは、主に以下のようなものです。
- PC(デスクトップでもノートでも可)
- マウス・キーボード
- カメラ
PCはなるべく安定したインターネット接続ができるスペックのものが推奨されます。また、PC内蔵でも外付けでも構いませんが、オンラインの場合カメラが必須となるので忘れずに用意しましょう。
またマウスやキーボードが無線のものであれば、電池残量や充電状況が十分かどうかも確認してください。
注意点③起動や接続の状況をあらかじめチェックする
AWS認定資格試験をオンラインで申込みする際には、試験前にデバイスの起動やインターネット接続状況をあらかじめチェックすることが重要です。試験当日や試験中のトラブルを避けるため、試験用のPCが正常に動くかどうか、通信が問題ないかなど、申込み前に確認しましょう。
ちなみに可能であれば、インターネット接続は有線を選択したほうが安心です。。
AWS認定資格試験をオフラインで受ける際必要な持ち物
AWS認定資格試験をオフライン(会場)で申込みするなら、必要なものは以下です。
- グループAから2つ
- グループAから1つ+グループB・C・Dから1つ
- グループBから1つ+グループCから1つ
区分 | 具体例 | 注意点 |
グループA |
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– |
グループB |
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下記の5つの条件をすべて満すものに限る
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グループC |
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– |
グループD |
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– |
全て揃えられない場合でも、組み合わせ次第で条件を満たすことができるので、申込み前によく確認のうえ持参しましょう。
AWS認定資格試験の申込みに関するよくある質問
ここでは、AWS認定資格試験の申込みに関するよくある質問を紹介します。
AWS試験はいつでも受けられる?
オンラインの場合はいつでも申込み可能、かつ受けることが可能です。
ただしオフラインの申込みの場合、会場の空き状況によります。
自由度が高いのはオンラインですが、安定したネット環境やWebカメラなどの用意が必要になります。申込みを行う際は、自身のスケジュールに合わせましょう。
1番簡単なAWS資格は何?
もっとも簡単なのは、分類「FOUNDATIONAL(初級)」レベルの中の「クラウドプラクティショナー」です。AWS認定資格試験には、他にもたくさんの資格の種類が存在します。
以下の記事でわかりやすくまとめていますので、気になる方は申込み前にぜひご一読ください。
AWS試験は何日前に申し込む必要がある?
1日前(24時間前)となっています。
ただオフライン(会場受験)の場合、試験日に近づくほど希望の日時が埋まる可能性が高くなるので、申込みは早いに越したことはありません。
AWS認定資格試験への合格を目指すならAI研究所!
AWS認定資格試験への合格を目指すなら、AI研究所が運営する「AWSで始めるインフラ構築基礎セミナー」がおすすめです。こちらはスピーディーにインフラ構築のノウハウを身につけられる2日間の集中講座となっており、「学習に時間をかけたくない」「地道にコツコツ継続するのが苦手」という方にピッタリです。
クラウドの基礎からネットワーク・サーバー構築をハンズオンで学べるので、初心者でもスムーズな理解が得られます。AWS認定資格試験に必要な知識が網羅されているので、対策としても有効です。
さらに金額も33,000円と、他のセミナーと比較して圧倒的に安価となっています。これからAWSに触れる方や資格に挑戦する方は、申込み前にぜひご検討ください。
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AWS認定資格試験申込みまとめ
以上、AWS認定資格試験の概要や申込み手順、注意点などを解説してきました。一般的にAWS認定資格試験の申込みは、敷居が高いイメージを持たれがちです。
しかし申込み自体はまったく難しいことはありません。本記事で紹介したような流れさえ把握しておけば、画面のガイドどおりに操作するだけで申込みが完了します。
それ以上に懸念しなければならないのは、申込み以上に、自宅での試験環境およびスペースの確保、試験に必要なデバイスの準備など、AWS認定資格試験を受験するにあたっての事前準備のほうです。もちろん試験対策の勉強も欠かせません。
確実に申込みを済ませ、入念な事前準備や試験対策を行ったうえで、AWS認定資格試験にチャレンジしましょう。