AWSは、拡張性が高くセキュリティが高いため、さまざまな現場で使用されています。
この記事を読んでいる方の中には「AWSに精通した人材になりたい」と思っている方もいるでしょう。
そこで、今回はAWS認定について詳しく解説します。
この記事を読めば、どのAWS認定資格から取得すべきなのか、キャリアアップのためのロードマップを作成できるようになります。
そのため、AWS認定に興味がある方は、この記事を読んでみてください。
AWS認定とは
出典元:『AWS認定』
AWS認定とは、Amazon Web Servicesに関する専門的な知識、技術を保有していることを証明できる認定資格です。
AWSは、拡張性が高くセキュリティ面でも優れていてすぐに利用できるクラウドであることから、さまざまなインターネットサービスに利用されています。
MM総研『国内クラウドサービスの市場動向』によると、PaaSを利用している企業の60%がAWSを利用しています。
このように、さまざまなサービスで利用されているため、AWSの運用・保守ができる人材の価値は上がっているのです。
そのため、AWS認定の資格取得を目指す人が増えてきています。
AWS認定資格を取得するメリット
AWS認定資格を取得するメリットは6つあります。
AWSのスキルを磨ける
1つ目は、AWSのスキルが磨けることです。
AWSサービスの設計・構築ができるようになったり、保守・運用ができるようになったりします。
また、AWS上のアプリケーションソフトの開発ができるようになります。AWS認定資格の取得を目指せば、AWSを活用して、さまざまなソリューションを作れるようになるのです。
また、豊富な知識を身に付けられるため、お客様に対する提案力を上げていきます。
デジタルバッジでスキルを証明できる
2つ目は、AWS認定試験に合格すれば、デジタルバッジが付与されることです。
デジタルバッジは、SNSやメールの署名に添付できます。AWS認定資格を取得していることを資格で証明できれば、就職・転職活動を有利に進めていけます。
認定者限定イベントに参加できる
3つ目は、AWS認定者限定イベントに参加できることです。
AWS認定資格に合格すれば、Appreciation Reception の招待状がもらえます。AWS re:InventやAWS Summitには、ラウンジが用意されていて、入場するには資格合格者であることが必要です。
認定者限定イベントに参加をすれば、有益な情報を取得できます。
ビジネスを効率化できる
4つ目は、ビジネスを効率化できることです。
AWS認定資格を取得すれば、スキルを証明できて、周囲の人々が信頼してくれるようになります。システム開発する上で、エンジニアと粒度を合わせて話せるようになれば、認識ズレがなくなり手戻しがなくなります。
年収アップが期待できる
5つ目が、AWS認定を取得することで、年収アップが見込めることです。
多くのシステム会社では、AWS認定資格を取得したら、資格手当がもらえるようになっています。AWS認定資格をコンプリートすれば、毎月10万円の資格手当が支給される会社もあります。
そのため、資格を取得することで年収アップが期待できるのです。
就職・転職活動に有利
6つ目が就職・転職活動を有利に進めていけることです。
AWSは、拡張性が高くセキュリティにも優れており、すぐに利用できるクラウドであるため、さまざまなインターネットサービスに利用されています。
AWSの需要は高いため、AWSに関する専門知識や技術を保有しているエンジニアの需要も高いです。
AWS認定資格を条件にしている会社もあるほどなので、就職・転職活動を目指している方は、AWS認定資格の取得を目指すとよいでしょう。
AWS認定資格を取得する流れ
AWS認定資格を取得したいと思ったら、以下の流れで資格取得を目指していきましょう。
- STEP1:キャリアパスを描く
- STEP2:試験概要を確認する
- STEP3:AWS Skill Builderで学習する
- STEP4:AWS認定試験を受験する
ここでは、各手順についてわかりやすく解説していきます。
STEP1:キャリアパスを描く
出典元:『AWS認定』
まずは、IT業界でどのような職種で活躍したいかを考えてみてください。
希望する職種を見つけたら、AWS『Start your AWS Certification Journey』で、どの資格から取得すべきなのか、ロードマップを確認しましょう。
例えば、クラウドエンジニアを目指したい場合、推奨されているキャリアパスは次の通りです。
クラウドエンジニアのキャリアパス
- AWS Certified Cloud Practitioner
- AWS Certified SysOps Administrator – Associate
- AWS Certified Security – Specialty
- AWS Certified DevOps Engineer – Professional
- AWS Certified Advanced Networking – Specialty
このように、職種によって、どのような資格を取得すれば良いかが記載されています。そのため、まずはキャリアパスを確認するようにしましょう。
STEP2:試験の概要を確認する
出典元:『AWS認定』
AWS『Start your AWS Certification Journey』にて、どのような資格を取得すべきか把握できたら、取得したい試験の概要を確認しておきましょう。
AWS公式サイト内の、『認定試験ガイドと詳細』にて、取得したい資格を選択すると、試験の概要が確認できます。
試験概要の内容
- AWS認定資格の名前
- 試験問題の内容
- スケジュール
- 試験時間
- 試験形態
- 料金
- 受験方法
- 対象言語
また、AWS認定資格を取得するために、どのような勉強をすべきなのかまで紹介されています。
AWS認定資格は全部で12種類あります。12種類の資格の試験概要について詳しく知りたい方は下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『AWS認定資格12種類の試験概要!難易度と勉強方法まで解説』
STEP3:AWS Skill Builderで学習する
出典元:『Start your AWS Certification Journey』
AWS認定資格の試験概要を把握できたら、AWS Skill Builderで学習していきましょう。
AWS Skill Builderには、125種類以上のオンラインレッスン、AWSのスキルチェック、ロールプレイングゲーム、模試試験が含まれています。
AWS Skill Builderはサブスクリプションサービスのため、何度オンラインレッスンを受けても受講料(1ヶ月29USD)は変動しません。また、7日間の無料トライアルが用意されています。
AWS認定試験に向けた講座のため、AWS Skill Builderで学習することをおすすめします。
補足:AWS Skill Builderが難しいと感じた場合の対処法
AWS Skill Builderは、世界中の人々がAWSを学べるように開発されたサブスクリプションサービスです。
そのため、英語の講座が基本となります。英語が苦手という方は、AWS Skill Builderによる勉強が難しいと感じてしまうでしょう。
このような悩みを抱えたら、書籍や外部セミナーで勉強するようにしてみてください。
STEP4:AWS認定試験を受験する
出典元:『AWS認定』
AWS Skill Builderの模試試験で70点以上を取得できたら、AWS認定試験を受験しましょう。
AWS認定試験の受験方法には、2つの方法があります。
- Pearson VUE テストセンター:試験会場にてテストを受ける方法
- オンライン監督付き試験:オンライン上でテストを受ける方法
そのため、自分の都合が合う方法でAWS認定試験を受けるようにしましょう。
AWS認定資格を取得してキャリアアップした成功事例
株式会社セブン&アイ・ホールディングスの河村さんは、自分の知識量を見えるカタチにしたくてAWS認定資格を取得することを決めました。
エンジニアの部下たちと話すときに、AWSの中身をわかった会話できて信頼してもらいたいという気持ちが芽生え、「僕はAWS認定資格に合格していて、少なくとも知識はあるよ」ということを伝えたいと思ったのです。
AWS認定資格を取得したことで、部下が信頼してくれるようになり、会話の粒度が変わったり話しやすくなったりしました。
それだけでなく、セキュリティ面でも安全に使えているかどうかを確認できるようになりました。AWS認定資格を取得することで、ビジネスがしやすくなったと述べています。
AWS認定とは?まとめ
AWS認定とは、Amazon Web Servicesに関する専門的な知識、技術を保有していることを証明できる認定資格です。
AWS認定資格を取得すれば、スキルを証明できて現場を円滑に進められたり、スキルアップが見込めたりします。
このようなメリットがあるため、AWSに興味がある方は、これを機会に資格の取得を目指してみてください。