AWS認定資格12種類の試験概要!難易度と勉強方法まで解説

AWS認定資格12種類の試験概要!難易度と勉強方法まで解説

AWS認定資格を取得してキャリアップをしたいと思ったとき、12種類ある資格のどれから取得すべきなのだろうかと悩んでしまうでしょう。

そのような悩みを解決するために、AWS認定資格の試験概要をご紹介します。この記事を読めば、どの資格から取得すべきか、難易度はどれぐらいかが理解できるようになります。

試験に合格するための勉強方法まで解説しているため、AWS認定資格の取得を目指したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

【はじめに】AWS認定キャリアパスの描き方

AWS認定キャリアパスの描き方

まずは、IT業界でどのような職種で活躍したいかを決めて、どのような資格から取得すべきかを確認していきます。

AWS認定キャリアパスをどのように描けば良いかは、『Start your AWS Certification Journey』で確認できます。

AWS認定キャリアパスの描き方について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。

関連記事:『AWS認定とは?エンジニアのキャリアパスの描き方をわかりやすく解説

【難易度別】AWS認定資格の種類の一覧表

AWS認定資格は全部で12種類あります。各資格を難易度別に分けると以下の通りになります。
そのため、難易度の低いものから取得していくとよいでしょう。

 

難易度 資格
AWS Certified Cloud Practitioner
AWS Certified Solutions Architect 
AWS Certified SysOps Administrator
AWS Certified Developer 
AWS Certified Solutions Architect
AWS Certified DevOps Engineer
AWS Certified Advanced Networking
AWS Certified Data Analytics 
AWS Certified Database 
AWS Certified Machine Learning
AWS Certified Security
AWS Certified SAP on AWS

【難易度:低】AWS認定資格の試験概要

AWS認定資格の試験概要.

難易度の低い資格には、「AWS Certified Cloud Practitioner」があります。どのような試験かを確認しておきましょう。

AWS Certified Cloud Practitioner

AWS Certified Cloud Practitionerは、AWSクラウドサービスの基礎知識を持っていることを証明する認定資格です。

IT業界に勤務したことがない方が、この資格を取得するとキャリアチェンジすることができます。また、AWS認定資格の勉強する第1歩目として、この資格の取得を目指す方が多いです。

カテゴリ 基礎
試験内容
  • クラウドのコンセプト
  • セキュリティとコンプライアンス
  • テクノロジー
  • 請求と料金設定
試験時間 90分
試験の形態 65問(選択形式)
料金 100USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語、バハサ語、スペイン語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語

【難易度:中】AWS認定資格の試験概要

AWS認定資格の試験概要

難易度が中に該当する資格には、以下のようなものがあります。

  • AWS Certified Solutions Architect 
  • AWS Certified SysOps Administrator 
  • AWS Certified Developer 

どのような試験かを確認しておきましょう。

AWS Certified Solutions Architect

AWS Certified Solutions Architectは、AWSサービスを構成するコンピューティング、ネットワーキング、ストレージ、データベースの知識があることを証明できる認定資格です。

セキュリティや価格面などを意識したAWSサービスを構築できるようになります。

カテゴリ アソシエイト
試験内容
  • セキュアなアーキテクチャの設計
  • 弾力性に優れたアーキテクチャの設計
  • 高パフォーマンスなアーキテクチャの設計
  • コストを最適化したアーキテクチャの設計
試験時間 130分
試験の形態 65問(選択形式)
料金 150USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、簡体字中国語、スペイン語、スペイン語および、繁体字中国語。

AWS Certified SysOps Administrator

AWS Certified SysOps Administratorは、AWS上でワークロード・アプリケーションのデプロイ、管理、運用ができることを証明するための認定資格です。

試験では、AWS CLIを実際に操作する実技試験が導入されています。

カテゴリ アソシエイト
試験内容
  • モニタリング、ロギング、および修復
  • 信頼性とビジネスの継続性
  • デプロイ、プロビジョニング、オートメーション
  • セキュリティ、コンプラインアス
  • ネットワークとコンテンツ配信
  • コストパフォーマンスの最適化
試験時間 130分
試験の形態 65問(選択形式)
料金 150USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験

※AWS CLIを実査に操作する実技試験が導入

対象言語 英語、日本語、韓国語、簡体字中国語

AWS Certified Developer

AWS Certified Developerとは、AWSのコアサービスの使用方法に関する知識を保有しており、AWSを使用したアプリケーションが開発できることを証明できる認定資格です。

カテゴリ アソシエイト
試験内容
  • AWSのサービスによる開発
  • セキュリティ
  • デプロイ
  • トラブルシューティングと最適化
試験時間 130分
試験の形態 65問(選択形式)
料金 150USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、中国語、スペイン語

【難易度:高】AWS認定資格の試験概要

AWS認定資格の試験概要

難易度が高に該当する資格には、以下のようなものがあります。

  • AWS Certified Solutions Architect
  • AWS Certified DevOps Engineer
  • AWS Certified Advanced Networking
  • AWS Certified Data Analytics
  • AWS Certified Database
  • AWS Certified Machine Learning 
  • AWS Certified Security
  • AWS Certified SAP on AWS- 

どのような試験かを確認しておきましょう。

AWS Certified Solutions Architect

AWS Certified Solutions Architectとは、AWSサービスを構成する、コンピューティング、ネットワーキング、シトレージ、データベースの知識を保有していることを証明する認定資格です。

アソシエイトよりも難易度が高い問題が出題されます。

カテゴリ プロフェッショナル
試験内容
  • 複雑な組織に対応するソリューションの設計
  • 新しいソリューションのための設計
  • 既存のソリューションの継続的な改善
  • ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速
試験時間 180分
試験の形態 75問(選択形式)
料金 300USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語、中国語、スペイン語

AWS Certified DevOps Engineer

AWS Certified Solutions Architectとは、システムの開発・運用にとどまらず、インフラ周辺の構築やメンテナンスまでトータルで行えるジェネラリストとしての能力を証明する資格です。

この資格を取得すれば、システム開発チームの中に加わり、チーム連携しやすい環境を整えられるようになります。

カテゴリ プロフェッショナル
試験内容
  • SDLCのオートメーション
  • 設定管理とlaC
  • 耐障害性の高いクラウドソリューション
  • モニタリングとロギング
  • インシデントとイベントへの対応
  • セキュリティとコンプライアンス
試験時間 180分
試験の形態 75問
料金 300USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、日本語、韓国語、簡体字、中国語

AWS Certified Advanced Networking

AWS Certified Advanced Networkingとは、幅広いAWSサービスに対応するネットワークアーキテクチャの設計と管理に関する能力を証明する資格です。

この資格を取得すれば、ネットワーク設計がスムーズに行えるようになります。

カテゴリ スペシャリティ
試験内容
  • ネットワーク設計
  • ネットワーク実装
  • ネットワークの管理と運用
  • ネットワークセキュリティ、コンプライアンス、ガバナンス
試験時間 170分
試験の形態 65問
料金 300USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、日本語、韓国語、中国語

AWS Certified Data Analytics 

AWS Certified Data Analyticsとは、AWSデータと分析ツールを活用して、ビジネス事象を理解できる能力を証明する資格です。

データサイエンティストを目指したい方が取得を目指しているケースが多いです。

カテゴリ スペシャリスト
試験内容
  • 収集
  • ストレージとデータ管理
  • 処理
  • 分析と可視化
  • セキュリティ
試験時間 180分
試験の形態 65問
料金 300USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、日本語、韓国語、簡体字中国語

AWS Certified Database 

AWS Certified Databaseは、オンプレミスサーバーやAWSクラウドサーバーにあるリレーショナルデータベースと非リレーショナルデータベースを扱う経験と専門知識を保有していることを証明できる資格です。

この資格を取得すると、AWSデータベースソリューションを設計、管理できるようになります。

カテゴリ スペシャリスト
試験内容
  • ワークロード固有のデータベース設計
  • デプロイと移行
  • マネジメントとオペレーション
  • モニタリングとトラブルシューティング
  • データベースセキュリティ
試験時間 180分
試験の形態 65問
料金 300USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、日本語、韓国語、簡体字中国語

AWS Certified Machine Learning

AWS Certified Machine Learningとは、機械学習モデルを構築して、学習、チューニングなど実際に動くように開発できるスキルを証明する資格です。

AIの登場により注目を浴びている資格です。

カテゴリ スペシャリスト
試験内容
  • データエンジニアリング
  • 探索的データ分析
  • モデリング
  • 機会学習の実装とその運用
試験時間 180分
試験の形態 65問
料金 300USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、日本語、韓国語、簡体字、中国語

AWS Certified Security

AWS Certified Security (Specialty)は、セキュリティソリューションの実装に関して知識を保有していることを証明する資格です。

データ保護メカニズムやデータの暗号化などについて理解できるようになります。

カテゴリ スペシャリティ
試験内容
  • インシデントへの対応
  • ログ記録とモニタリング
  • インフラストラクチャのセキュリティ
  • アイデンティティ管理とアクセス管理
  • データ保護
試験時間 170 分
試験の形態 65 個
料金 300 USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、日本語、韓国語、ポルトガル語)、中国語、スペイン語

AWS Certified SAP on AWS

AWS Certified SAP on AWSとは、AWSクラウド上でSAP社製品を設計・構築・運用・移行するための能力を保有していることを証明する資格です。

カテゴリ スペシャリティ
試験内容
  • AWSでのSAPワークロードの設計
  • AWSでのSAPワークロードの実装
  • SAPワークロードのAWSへの移行
  • AWSでのSAPワークロードの運用とメンテナンス
試験時間 170分
試験の形態 65個
料金 300USD
受験方法
  • Pearson VUE テストセンター
  • オンライン監督付き試験
対象言語 英語、日本語、韓国語、簡体字中国語

AWS認定資格の勉強方法

AWS認定資格の勉強方法

AWS認定資格の試験概要を理解できたら、どのように勉強すればよいかを考えていきましょう。

ここでは、AWS認定資格を取得するための勉強方法をご紹介します。

AWS Skill Builderで勉強する

AWSは、学習できるサブスクリプションサービス「AWS Skill Builder」を提供しています。

125コース以上あるプログラムを受講し放題のため、AWSに関する知識を深めたい方はサブスクリプションサービスを利用してみると良いでしょう。

このサービスにはオンラインレッスンだけでなく、スキルチェックやロールプイングゲーム、模擬試験も用意されています。

そのため、試験前に模擬試験を受けてみたいという方にもおすすめです。しかし、英語の講座が多く、英語が苦手な方は少しわかりにくいと感じてしまうでしょう。

AWS認定資格の本を読む

AWS認定資格は人気のため、取得を目指すための関連書籍が販売されています。そのため、以下のような書籍を購入して勉強してみてください。

図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書

図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書引用:Amazon

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー

AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー引用:Amazon

一夜漬け AWS認定クラウドプラクティショナー 直前対策テキスト

一夜漬け AWS認定クラウドプラクティショナー 直前対策テキスト引用:Amazon

外部研修を受ける

独学で勉強するのがつらいと感じたら、外部研修を受講するのも1つの選択肢です。

AWS認定資格を取得している現役エンジニアから学べば、「どのように試験勉強をすればよいのか?」「合格するために、押さえておきたいポイントはどこか?」など教えてもらえます。

まとめ

今回はAWS認定資格12種類を難易度別にご紹介しました。また、AWS認定資格の取得を目指して、どのように勉強していけば良いかも解説しました。

ぜひ、この記事を参考にしながら、自分の目指したいキャリアに向かって必要な資格を取得してみてください。