E資格は、ディープラーニングに関する高度な知識と実務スキルを証明する認定資格で、取得しているとAI関連企業のキャリアアップにも繋がります。
本記事では、E資格を学ぶためのおすすめ講座について詳しく解説します。また、E資格のおすすめ講座の選び方や出題範囲なども掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
E資格とは?
E資格とはディープラーニングに関する高度な知識やスキルが問われる認定資格です。ディープラーニングの一般的な知識だけではなく、実務で活用できるスキルなども問われるため、AI関連企業で高く評価されています。
- E資格の概要
- E資格の受験資格
- E資格の申込方法
- E資格の合格率や平均点数率
- E資格の難易度
上記内容を詳しく見ていきましょう。
E資格の概要
主催 | JDLA(一般社団法人ディープラーニング協会) |
日程 | 年2回(冬・夏) |
時間 | 120分 |
会場 | 申込時に希望会場を選択 |
問題数 | 100問程度 |
出題方法 | 多肢選択式 |
費用 |
|
会員になると、E資格で使えるクーポンが発行され、一般価格と比べると5,500円ほど安くなります。
E資格の受験資格
E資格を受験するには、「 JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了している」ことが条件です。
JDLA認定プログラムとは、民間事業者や高等教育機関が提供する教育プログラムのことで、JDLAが定めた基準およびシラバスを満たしていることを指します。
JDLA認定プログラムは、「ディープラーニング講座」や「エンジニアリング講座」といった講座名でさまざま企業が実施しています。
ただし、講座を受けてE資格に挑む場合は、修了テストに合格しなければならないため、しっかり学習しましょう。
E資格の申込方法
区分 | 申込方法 | 手続き・必要書類 |
一般(個人) | ピアソンVUEEサイトから申込み | クレジットカード決済 |
一般(団体5名以上) | クーポン取得後、各自申込み | クーポン申込み |
正・賛助会員(個人) | 受験チケット取得後、申込み | クーポンの申請 |
正・賛助会員(団体2名以上) | 担当者が一括で申込予約 | クーポン申請+修了者情報 |
学生 | クーポン申請後、個人申込 | 学生証などの証明書 |
E資格の申込みパターンは5つあります。自身はどの区分で申し込むかを確認し、手続き等の漏れがないようにしましょう。
E資格の合格率や平均点数率
E資格の全体の合格率や平均点数率を紹介します。
- 全体の合格率・合格者数
- 各科目の平均点数率
各科目の平均点数率は、2024年第2回に行われた結果をまとめています。
全体の合格率・合格者数
E資格の合格率と合格者数を見ていきましょう。
開催日時 | 合格者数 | 合格率 |
2018 | 234人 | 69.44% |
2019 #1 | 245人 | 63.31% |
2019 #2 | 472人 | 67.82% |
2020 #1 | 709人 | 68.04% |
2021 #1 | 1,324人 | 78.44% |
2021 #2 | 872人 | 74.53% |
2022 #1 | 982人 | 74.00% |
2022 #2 | 644人 | 71.79% |
2023 #1 | 807人 | 72.57% |
2023 #2 | 729人 | 68.45% |
2024 #1 | 867人 | 72.61% |
2024 #2 | 600人 | 66.23% |
各科目の平均点数率
2024年第2回に開催されたE資格の各科目の平均点数率を見ていきましょう。
科目 | 平均得点率 |
数学(応用) | 58.89% |
機械学習 | 58.07% |
深層学習 | 56.03% |
開発・環境 | 68.50% |
E資格の難易度
E資格の合格率は約70%前後となっており、けして低い訳ではありません。しかし出題範囲が広く、深い知識が問われるため、効率的に学習しないと合格は難しいです。
E資格の出題内容を効率よく学ぶためには、セミナーを利用するのがおすすめです。
ProSkilllでは、短期間で合格を目指せるE資格対策ディープラーニング短期集中講座があり、経験豊富な講師から直接指導を受けられます。疑問点が発生したらすぐに質問ができるのも大きなメリットです。
E資格対策ディープラーニング短期集中講座は3種類(会場・ライブウェビナー・eラーニング)の学習スタイルがあるので、自分に合った方法で勉強が可能です。
E資格の出題範囲
E資格の出題範囲を5つに分けて紹介します。
- 数学的な基礎
- 機械学習
- 深層学習(基礎)
- 深層学習(応用)
- 開発・運用
上記内容を詳しく見ていきましょう。
①数学的な基礎
下記は2024年第2回目に出題された内容です。
- 確率や統計
- 情報理論
確率や統計は、AIで使用するデータやディープラーニングモデルの出力結果、評価関数、考え方など、技術に関連している部分が出題されました。高校から理系の大学レベルの知識が必要です。
②機械学習
下記は2024年第2回目に出題された内容です。
- パターン認識
- 機械学習の課題
- 機械学習の分類
- 検証
- 性能指標
機械学習では、パターン認識、教師あり、教師なし学習など、機械学習に特化した問題が出題されました。そのため、機械学習での正しい知識が必要です。
③深層学習(基礎)
下記は2024年第2回目に出題された内容です。
- 深層モデルの最適化
- 深層モデルの正則化
- 順伝播型ネットワーク
- リカレントニューラルネットワーク
- 畳み込みニューラルネットワーク
- 汎化性能が向上するテクニック
- Transformer
深層学習(基礎)では、ニューラルネットワークが多く出題され、データの拡張、ハイパーパラメータの精度向上テクニックなどが問われています。
④深層学習(応用)
下記は2024年第2回目に出題された内容です。
- 物体検出
- 画像認識
- 自然言語処理
- 生成モデル
- セマンティックセグメンテーション
- 深層強化学習
- 学習方法
識別モデルと生成モデルについてや半教師あり学習、自己教師あり学習など、深層学習を使用した場合のモデルについて細かく出題されました。
⑤開発・運用
下記は2024年第2回目に出題された内容です。
- 分散処理
- エッジコンピューティング
- アクセラレータ
- 環境構築
開発や運用も試験に出題されるので、しっかり理解しておきましょう。
下記では、E資格の問題が公開されている問題集や学習サイトなどを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
E資格のおすすめ講座の選び方
E資格のおすすめ講座で勉強するときの選び方について紹介します。
- 講座内容
- 合格実績
- サポート体制
- スケジュール
- 価格
上記内容をそれぞれ見ていきましょう。
①講座内容
E資格講座はどれも同じに見えますが、講座内容がまったく違います。E資格試験の内容はもちろんですが、高度なAIスキルが学べる講座もあるので、各公式サイトで内容をしっかり確認してから選ぶようにしましょう。
②合格実績
講座を受講した人の合格率や合格実績が低いところを利用すると、E資格の知識がしっかり得られない可能性があります。
合格実績が80%以上の講座を選ぶとE資格のための知識がしっかり得られるので、公式サイト等で確認しましょう。
③サポート体制
講座には、受講者一人ひとりに専任の講師が付き、さまざまなサポートを受けられるところもあります。最後まで学習できるようにするためには、自分の勉強スタイルに合わせたところを選ぶのがおすすめです。
④スケジュール
E資格講座を受講する際は、自分のスケジュールに合わせたスタイルにすると、無理なく最後まで受講できます。
短い期間でも基礎から応用まで学ぶことができますが、初めからじっくり学びたい人は受講期間が長い講座を選ぶのもおすすめです。
⑤価格
講座によっては、割引制度を設けているところもあります。「G検定合格者だと割引」「初めての人は最大70%オフ」などが書かれている講座もあるので、講座費用の負担を減らすためにも価格はしっかり確認しましょう。
下記では、E資格の講座価格について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
E資格おすすめJDLA認定講座7選
E資格合格対策におすすめの、JDLA認定講座を7つご紹介します。
名称 | 特徴 |
①E資格対策ディープラーニング短期集中講座 |
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②E資格対応 ゼロからわかるやさしいディープラーニング講座 |
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③E資格 for Global AI Engineer |
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④ラビットチャレンジ |
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⑤現場で使えるディープラーニング基礎講座 |
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⑥Premium Plan E資格対策コース |
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⑦ディープラーニングハンズオンセミナー |
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①E資格対策ディープラーニング短期集中講座
「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」は、基礎から応用まで短期間でマスターできる画期的な講座です。プロの講師が教えてくれるため、自信がない人でも理解しやすいのでおおすすめです。
②E資格対応 ゼロからわかるやさしいディープラーニング講座
「ゼロからわかるやさしいディープラーニング講座」は、ディープラーニング初心者向けの講座です。ディープラーニングの基礎から実践的なスキルまでを体系的に学習できます。E資格の模擬テストがオンラインで受講できるので、自宅でテストが行えます。
③E資格 for Global AI Engineer
「E資格 for Global AI Engineer」は、コースを修了すると、E資格の受験資格を得ることができます。また、AI研究者が監修、提供しているため、E資格取得を目指す人におすすめの講座です。
④ラビットチャレンジ
「ラビットチャレンジ」は、入会金22,000円、月額料金3,300円となっており、安い価格でJDLAの認定プログラム終了証が取得可能です。
ラビットチャレンジには、ステージが4つあり、テスト、動画視聴、レポートの提出を行い、クリアしながら次のステージへと進んでいきます。
⑤現場で使えるディープラーニング基礎講座
「現場で使えるディープラーニング基礎講座」は、累計1,100名以上のE資格合格者を輩出し、87%という高い合格率を誇る、JDLA認定プログラム第1号の講座です。
こちらの講座は、講義中の疑問点などはチャットでいつでも質問できるので、長い学習期間でも最後まで学べます。
⑥Premium Plan E資格対策コース
「Premium Plan E資格対策コース」は、高校レベルの数学から学ぶことができるため、基礎からしっかり学習可能です。受講期間は3ヶ月あるので、AIがまったく分からない人にもおすすめです。
⑦ディープラーニングハンズオンセミナー
「ディープラーニングハンズオンセミナー」は、機械学習と深層学習がしっかり学べる講座です。E資格用の知識を学べるのはもちろん、AIの技術を体系的に学習したい人にもおすすめです。体験型の講座なので、実際に使用しながら理解を深めることができます。
E資格のおすすめ講座まとめ
E資格は、ディープラーニングの高度な知識と実務スキルを評価する認定資格です。受験にはJDLA認定プログラムの修了が必要で、試験は年2回実施されます。
E資格の合格率は約70%で、AIに関する幅広い分野の知識が求められます。E資格を取得するには、自分に合ったおすすめ講座を選び、計画的に学習を進めることが重要です。E資格を取得してキャリアアップしましょう。