AIエンジニアとしてキャリアを磨くために資格を取得していきたいと思っても、さまざまな資格があるため「どれを取得すべきなのだろうか…」と悩んでしまうかもしれません。
AIエンジニアの資格の1つである「Pythonエンジニア認定データ分析試験」とは、どのようなものなのでしょうか?
試験の難易度や合格するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?
今回はPythonエンジニア認定データ分析試験について詳しく解説します。
ぜひ、AIエンジニアとしてキャリアを磨きたい方は、この記事を読んでみてください。
Pythonエンジニア認定データ分析試験とは
Pythonエンジニア認定データ分析試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が運営している試験です。
同協会は、Pythonの力を最大限に引き出せるエンジニアを輩出するために試験を開催しています。
Pythonエンジニア認定データ分析試験に合格をすれば、データエンジニアとしての知識や技術があることを客観的に証明できるようになります。
Pythonエンジニア認定データ分析試験の概要
問題数 | 40問 |
出題形式 | 選択式 |
試験方式 | コンピューター上で実施するCBT |
試験時間 | 60分 |
合格基準 | 70点/100点 |
受験料(税込) | 一般価格:11,000円
学割価格:5,500円 |
受験日 | 通年 |
受験資格 | 特になし |
申し込み方法 | オデッセイコミュニケーションズにお問い合わせ |
Pythonエンジニア認定データ分析試験の出題範囲
Pythonエンジニア認定データ分析試験は、テキスト「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」から出題されます。
データエンジニアの役割 | 役割 |
Pythonと環境 | 実行環境構築 |
Pythonの基礎 | |
Jupyter Notebook | |
数学の基礎 | 数式を読むための基礎知識 |
線形代数 | |
基礎解析 | |
確率と統計 | |
ライブラリによる分析実践 | NumPy |
pandas | |
Matplotlib | |
scikit-learn | |
応用 | データ収集と加工 |
※2023年7月より出題範囲(シラバス)が改訂されました。
Python言語とPythonライブラリのバージョン(Python 3.10、NumPy 1.22、pandas 1.4、scikit learn 1.1、Matplotlib 3.5)が新しいものになりました。
また、非エンジニアの受験者が多いことを理由に、専門用語を使用しなくなりなりました。
Pythonエンジニア認定データ分析試験の難易度・合格率
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会の発表によると、Pythonエンジニア認定データ分析試験の合格率は86%(受験者数:3,158人、合格者数:2,726人)と高い水準を記録しています。
Pythonは、データ分析分野のプログラミング言語として多く使用されているため、非エンジニアでも学びやすいです。
そのため、受験者の比率はエンジニア4割、非エンジニア4割、学生2割となっており、未経験者でも合格しやすい試験となっています。
したがって、Pythonエンジニア認定データ分析試験の難易度は易しいと考えて問題ないでしょう。
合格者の声を読むと、データ分析エンジニアであれば、参考書を一周読み、模擬試験を解くほどの勉強時間で合格できることが伺えます。
Pythonエンジニア認定データ分析試験の勉強方法
Pythonエンジニア認定データ分析試験の難易度は易しいですが、より効率的に勉強するため、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が推奨する試験勉強の方法を覚えておきましょう。
参考書を読む
プログラミング未経験者がPythonエンジニア認定データ分析試験の勉強に取り組むと、躓いてしまうことがあります。
そのため、Pythonについてわかりやすく解説されている参考書を読むようにしましょう。
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が推奨する参考書
- 「いちばんやさしいPythonの教本 第2版」
- 「スラスラわかるPython第2版」
- 「Pythonスタートブック [増補改訂版]
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が推奨する教材
- 「インターネット・アカデミーPythonデータ分析試験学習支援サイト」
- 「PRIME STUDY 動画集」
Python講座を受験する
Pythonエンジニア認定データ分析試験の勉強を1人で進めていく自信がない方は、Pythonが学習できる講座を受講してみましょう。
- おすすめのPython講座
- インターネットアカデミー「AIエンジニア育成コース」
- VOST「Python講習セミナー」
- Aidemy「AIエンジニア育成特化スクール」
Python講座を受講すれば、Pythonの勉強を進める上でわからない部分を先生に質問することができます。
また、1人で勉強を進めると下がりやすいモチベーションを維持しやすくなります。
VOST「Python講習セミナー」は最短2日間でPythonの基礎が学べるセミナーです。
興味がある方は参加してみてください。
試験前に模擬試験を受ける
Pythonエンジニア認定データ分析試験を受験する前に、必ず模擬試験を受験するようにしましょう。
なぜなら、試験の出題範囲や時間配分など体験しておくことで、落ち着いて試験当日を迎えられるようになるためです。
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が認定しているスクールでは、模擬試験が無料公開されています。
そのため、試験前に模擬試験を受けてみるようにしましょう。
【模擬試験】
- プライム・ストラテジーの模擬試験
- DIVE INTO CODEの模擬試験
- トレノケートの模擬試験
Pythonエンジニア認定データ分析試験の資格を取るメリット
Pythonエンジニア認定データ分析試験の資格を取るメリットは3つあります。
1.就職・転職を有利に進める
Pythonエンジニア認定データ分析試験に合格しておけば、就職・転職を有利に進めていけます。
経済産業省『IT人材需給に関する調査』によると、AI人材は2030年に12.4万人不足すると予測されています。
このようなAI人材不足の中、DX推進に取り組みたい一部の企業では「半人前でも雇いたい」という考えが持たれているため、就職・転職を有利に進めていけるのです。
AIエンジニア未経験者の場合でも、ポートフォリオを作成するなど、相違工夫をすれば、転職することはできます。
2.AIエンジニアとしてキャリアを磨ける
Pythonエンジニア認定データ分析試験に合格すれば、エンジニアのキャリアを磨くことができます。
現役エンジニアの場合は、データ分析分野のスキル、技術のレベルを再確認できます。
また、試験に合格しておけば、客観的に知識を保有していることを証明できるため、周囲から頼られるようになるでしょう。
その結果、社内評価が上がったり、自分が携わりたかった業務ができたりするようになります。
3.資格手当を支給してもらえる
AIエンジニアを輩出したい企業は増えてきており、関連資格を取得したら資格手当が支給してもらえることがあります。
会社に応じて方針は異なりますが、AI関連資格1つにつき、月5,000円の手当を支給する会社などが存在します。
つまり、Pythonエンジニア認定データ分析試験に合格すれば6万円の年収アップが見込めるのです。
Pythonエンジニア認定データ分析試験は、難易度が易しく、合格を目指しやすい資格のため、費用対効果を感じられるでしょう。
(※資格手当の方針は各企業で異なるため、就業規則などをご確認ください。)
Pythonエンジニア認定データ分析試験の合格者の声
なおさんは、リモートワークができる職種という条件で仕事を探す中で、Pythonを使用したデータ分析の仕事に就きたいと思うようになりました。
しかし、未経験では採用されにくく、アピール材料のため、Pythonエンジニア認定データ分析試験の合格を目指しました。
勉強方法は、参考書「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 第2版」を一通り読んで、自分でコードを書いてみること。そして、試験前に模擬試験を何度も解きました。
模擬試験で間違えた部分を重点的に復習することで、試験に合格することができました。そして、念願のPythonを使用した仕事に転職することに成功したのです。
このように、新たなキャリアを磨くためやキャリアアップのために、Pythonエンジニア認定データ分析試験を受験する方が多く見受けられます。
(※一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会の公式ホームページには合格体験記がまとめられているため、ぜひ読んでみてください。)
まとめ
Pythonエンジニア認定データ分析試験は、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が運営している試験です。
試験に合格をすれば、データエンジニアとしての知識や技術があることを客観的に証明できるようになり、就職・転職を有利に進めていけます。
現役エンジニアが試験に合格すれば、キャリアアップや資格手当による年収アップを期待することも可能です。
難易度は易しいながらも、さまざまなメリットがある資格のため、興味を持った方は受験してみてください。
当社ではPython講習セミナーを行っています。このセミナーを受講すれば、最短2日間でPythonの基礎を学ぶことができます。
そのため、独学でPythonを学ぶことに不安を感じている方は、セミナーを受講してみてください。