Pythonは近年とくに人気を急上昇させているプログラミング言語で、データサイエンスやAI開発、Webアプリケーションなどあらゆる分野で活用されています。そのため資格取得を目指す人も増えており、それに伴って国内・海外ともにPython資格も増えています。
資格を選ぶ際には、目指すキャリアやスキルレベルに合った資格を選ぶことが重要です。今回の記事では、おすすめの資格を国内・海外別に紹介すると同時に、資格のメリットや合格のためのポイントを見ていきます。
Python資格に挑戦するメリット
Python資格に挑戦するメリットは以下のとおりです。
- PythonやAI関連の就職・転職で役立つ
- 将来的にも需要の高い市場で活躍できる
- 現場での戸惑いが軽減される
それぞれ解説します。
メリット①PythonやAI関連の就職・転職で役立つ
PythonやAI関連の職種において就職や転職に有利になります。近年データ分析や機械学習といった分野での需要は急増しており、資格取得はそのスキルを証明する手段として評価されるからです。
さらに資格取得を通じて体系的に学習することで、自信を持って実務に臨むことができるようになります。
メリット②将来的にも需要の高い市場で活躍できる
Pythonは人工知能やデータサイエンス、機械学習などの成長分野で広く使用されています。このためPython資格を取得することで、今後ますます拡大する市場で多くのキャリアチャンスを得られます。
企業はスキルを持つ人材を求めており、資格を持つことで需要の高い分野での就職が期待できるため、長期的なキャリア形成にも役立ちます。
メリット③現場での戸惑いが軽減される
実践的なスキルや知識を身につけることができ、現場での戸惑いが軽減されます。
たとえば基本文法や標準ライブラリの使い方が問われるため、実際の業務で遭遇する問題に対処する際に自信を持って対応できます。資格取得を通じて学んだ知識は、職場での即戦力となり、スムーズな業務遂行に繋がります。
国内のPython資格おすすめ4選
この章では、国内のおすすめPython資格を、以下のとおりご紹介します。
区分 | 主催者 | 対象 | 試験形式 | 試験時間 | |
Python3エンジニア認定基礎試験 | 国内 | Pythonエンジニア育成推進協会 | Python初心者 | CBT方式 | 60分(40問) |
Python3エンジニア認定データ分析試験 | 国内 | Pythonエンジニア育成推進協会 | データ分析を行いたい人 | CBT方式 | 60分(40問) |
Python3エンジニア認定実践試験 | 国内 | Pythonエンジニア育成推進協会 | 実践的スキルを身につけたい人 | CBT方式 | 60分(40問) |
PythonZen & PEP 8 検定試験 | 国内 | 一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 | コーディング規約に関心がある人 | CBT方式 | 60分(20問) |
国内Python資格①Python3エンジニア認定基礎試験
Pythonの基礎知識と実践力を評価する資格です。どちらかというと初心者向けに設計されており、プログラミング経験が少ない方でも受験しやすいのが特徴です。
合格することでPythonを使ったプログラミングができることの証明となり、就職やキャリアアップに役立ちます。
国内Python資格②Python3 エンジニア認定データ分析試験
こちらは「データ分析に特化したPythonのスキル」を評価する資格です。データの取得、前処理、可視化、分析手法など、実務で必要な知識と技術、具体的にはPandasやNumPyなどのライブラリの活用法について深く理解していることが求められます。
合格することでデータ分析の専門家としての証明となり、データサイエンスやビッグデータ関連の職種において優位性を持つことができます。データ分析はいまやどの企業のどのサービスでも必須なので、汎用性の高い資格といえるでしょう。
なおデータ分析に関する資格について興味のある方は、以下の記事でわかりやすく紹介していますので、ぜひご一読ください。
国内Python資格③Python3エンジニア認定実践試験
実践的なスキルを評価するために設計された試験です。Pythonを使用する上で重要な仕様やライブラリの使い方に焦点を当てています。
初学者が実践的な学習を通じてコーディング力を向上させることを目的としているのが特徴です。
国内Python資格④PythonZen & PEP 8 検定試験
Pythonを中心とした成長市場において、適切な文法やコーディングスタイルを学ぶことを目的とした試験です。Python需要が急増している昨今で、不慣れな著者や講師による不適切な文法が広がっている現状への懸念から生み出されたことが特徴です。
受験にかか費用はなんと無料。インターネットとブラウザ環境があればで誰でも受験できます。
海外のPython資格おすすめ3選
ここでは、海外の資格を以下の3つご紹介いたします。
区分 | 主催者 | 対象 | 試験形式 | 試験時間 | |
PCEP | 海外 | OpenEDG Python Institute | Pythonプログラミング初心者 | CBT方式 | 45分(35問) |
PCAP | 海外 | OpenEDG Python Institute | 中級レベルのPythonスキルを身につけたい人 | CBT方式 | 65分(40問) |
PCPP1 | 海外 | OpenEDG Python Institute | Python上級者 | CBT方式 | 65分(40問) |
海外Python資格①PCEP
PCEP(Python Certified Entry-Level Program)は、Pythonの基本的な知識とスキルを評価する国際的な資格です。プログラミングの初心者やキャリアチェンジを考える方に最適で、Pythonの基礎を学びたい人に向けています。
基本的な文法、データ型、制御構造、関数、モジュールについての理解を問う問題が出題されます。試験はオンラインで受験可能で、合格すると公式な認定証が発行されます。
海外Python資格②PCAP
PCAP(Python Certified Associate Programmer)は、中級レベルのスキルを認定する国際的な資格です。基本的な文法やデータ構造を超え、実践的なプログラミング能力を測定します。
たとえばオブジェクト指向プログラミング、エラー処理、標準ライブラリの活用、データ構造の操作といった多岐にわたる内容が出題されます。受験者はより複雑なプログラムの設計やデバッグができることが求められます。
海外Python資格③PCPP1
「PCPP-32-10x-Certified Professional in Python Programming 1」の略称で、プロフェッショナルレベルのスキルを認定する国際的な資格です。PCAPの知識を基盤に、より高度なプログラミング技術を評価します。
デザインパターン、ファイル操作、データベース操作、ネットワークプログラミングなどが含まれ、受験者は複雑なアプリケーションの設計と実装ができることが求められます。
ちなみに「PCPP-32-10x-Certified Professional in Python Programming 2」という試験も存在し、こちらはより難易度が高い物となっています。
Python資格に合格するためのポイント
この章では、資格に合格するためのポイントを、以下のとおりご紹介します。
- 認定テキストは必ず購入する
- 模擬試験でのアウトプットを最優先にする
- ITセミナーやスクールを使う
ポイント①認定テキストは必ず購入する
資格試験に合格するためには、公式の認定テキストを購入し、しっかりと学習することが重要です。認定テキストには試験範囲や出題内容が詳しく説明されており、必要な知識を体系的に学ぶことができるからです。
テキストに基づいて学習することで、試験で求められる基礎や応用力をしっかりと身につけることができ、合格をより確実にできます。
ポイント②模擬試験でのアウトプットを最優先にする
実際の試験形式に近い模擬試験を解くことで、時間配分や問題の傾向を把握でき、試験本番に向けた準備を整えることができます。
また模擬試験の結果を分析して弱点を補強することで、より効果的な学習が可能になります。アウトプットを重視することで、知識を実践的に活用できる力を養えるので、合格に一歩近づきます。
ポイント③ITセミナーやスクールを使う
資格取得やスキル向上には、ITセミナーやプログラミングスクールの活用が効果的です。
専門家による指導を受けることで、独学では学びにくい実践的な技術や知識を効率よく習得できるからです。また実際の業務に即したカリキュラムが組まれているため、現場での即戦力を高めることができます。
Python基礎セミナー講習は、未経験者からマスターレベルに短期間で到達するための集中講座です。2日間でPythonの基礎から応用技術までを網羅し、実務に即したスキルを習得できます。
受講形式は会場、ライブウェビナー、eラーニングの3つから選べ、自分のペースで学ぶことも可能です。特にeラーニングは特価27,500円(税込)で提供され、申し込み後1年間いつでも視聴できます。
資格試験対策にも効果的なこのセミナーで、実務に役立つ技術を短期間でマスターしましょう。
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また、本記事でも紹介しているPython3エンジニア認定データ分析試験の勉強方法について詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になるのでぜひご一読ください。
Python資格が意味ないとされるのはなぜ?
資格が「意味ない」とされる理由の一つは、多くの企業が実務経験を重視するためです。
自己学習でスキルを身につける人が増えており、資格を持っていなくても高い技術力を持つ場合も多くあります。また資格試験は基本的な知識を問う内容が中心で、実務に直結しないことからその価値が疑問視されがちです。
とはいえ基礎知識を体系的に学ぶ手段としては役立つため、特に初心者にとっては重要です。資格を取得することで、自分のスキルを客観的に示す材料にもなるうえ、就職活動やキャリアアップの際にはプラスになることが多いです。
Python資格まとめ
資格はプログラミングスキルの証明としてメリットが大きいことは間違いありません。初心者から上級者まで、幅広いレベルの資格が用意されているため、自身の学習レベルに応じて挑戦できます。
資格取得のメリットには、スキルの向上や就職・転職でのアピールポイントになることが挙げられます。合格のポイントは認定テキストを購入すること、そして過去問や模擬試験でアウトプットすることがカギとなります。
また効率よく知識を習得したい方は、Python基礎セミナー講習をはじめとするITセミナーの活用もおすすめ。資格取得を通じて、キャリアの幅を広げていきましょう。