【2025】Pythonのwhileを使ったループ処理をマスターしよう!break・continue・elseと無限ループも解説

【2025】Pythonのwhileを使ったループ処理をマスターしよう!break・continue・elseと無限ループも解説

Pythonのwhile文は、条件を満たしている間、処理を繰り返すことができる構文です。繰り返し回数が決まっていない処理や、条件によって実行を制御したい場面で特に役立ちます。

この記事では、Pythonのwhileを使ったループ処理をわかりやすく解説し、あわせてbreak・continue・elseの使い方や無限ループの仕組みと対処法についても詳しく紹介します。

Pythonのwhile文の使い方を正しく理解し、柔軟でエラーに強いループ処理を自在に書けるようになりましょう。

Pythonのwhile文でできること

Pythonのwhile文は、「ある条件が真(True)である限り、繰り返し処理を行う」ための制御構文です。条件を満たす間、何度でも同じ処理を繰り返すことができるため、柔軟なループ処理を実現できます。

while文を使うことで、次のような処理ができます。

  • 指定した条件が成立する限りループを継続する
  • 条件を満たさなくなったときにループを自動終了する
  • 任意のタイミングでループを抜ける
  • 特定の条件時だけ処理をスキップする
  • ループが正常終了した場合のみ処理を実行する
  • 無限ループを作成する

このように、while文はシンプルながらも多彩な制御が可能で、幅広い場面で活躍します。

Pythonの基礎文法や学習方法について知りたい方は、こちらも参考にしてください。

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Pythonのwhile文の基本構文とサンプル

Pythonのwhile文の基本的な使い方

Pythonのwhile文を使いこなすためには、まずその基本的な構文を理解することが大切です。ここでは、シンプルなサンプルコードを交えながら、while文の基本的な使い方をわかりやすく解説していきます。

基本構文

まずはPythonのwhile文の基本構文を押さえましょう。

while 条件式:

­実行する処理

while文の基本構文は、上記のように非常にシンプルです。「条件式」がTrueの間はずっと、ブロック内の実行する処理が繰り返し実行されます。条件がFalseになるとループは終了し、その下の処理へ進みます。

なお、Pythonではインデントが構文の一部となっているため、「:」の後に正しくインデントすることが重要です。

サンプルコード

Pythonのwhile文の基本構文を理解したところで、サンプルコードを見てみましょう。ここでは、1から5までの数字を順番に表示するシンプルなwhile文の例を紹介します。

count = 1

while count <= 5:

print(count)
count += 1

このコードでは、countの初期値を1とし、「count <= 5」の条件を満たす限り、現在の値を表示し続けます。ループのたびにcountを1ずつ増やしていくため、最終的に条件がFalseとなり、ループが終了します。

このように、while文は「繰り返す条件が明確に決まっているとき」や「ループの回数が事前にわからない場合」に特に便利です。柔軟な条件で処理を制御できるのが、while文の大きな魅力と言えるでしょう。

while文とfor文との違い

Pythonには繰り返し処理を行う構文として、while文のほかにfor文もあります。一見似ているようですが、目的や使い方に明確な違いがあります。

それぞれの特徴を比較しながら見ていきましょう。まずはwhile文の例から。

count = 1

while count <= 5:

print(count)
count += 1

このコードでは、「条件」が満たされている間、countの値を表示し続けます。while文は、ループの回数が条件によって決まる場合に適しています

次に、for文の例も見てみましょう。

for count in range(1, 6):

print(count)

こちらのコードでは、range関数を使って1から5までの数字を順に取り出して表示しています。for文は、あらかじめ回数や範囲が決まっている繰り返しに向いています

while文とfor文の主な違いをまとめてみましょう。

比較項目 while文 for文
条件 条件式がTrueの間、ループ継続 反復可能オブジェクトの要素を順に処理
回数の制御 明確な回数がわからないときに便利 回数や範囲が決まっているときに便利
主な用途 センサー入力待ち、ユーザー操作待ち等 リスト処理、指定回数の繰り返し等
終了条件 条件式がFalseになるまで 要素がなくなるまで

処理の目的に応じてwhile文とfor文を使い分けることで、より効率的で読みやすいコードが書けるようになるでしょう。

Pythonのwhile文とbreak・continue・elseの使い方

Pythonのwhile文とbreak・continue・elseの使い方

Pythonのwhile文にbreak文やcontinue文、else文を組み合わせることで、より柔軟なループ制御が可能になります。それぞれの使い方について詳しく見ていきましょう。

なお、Pythonのwhile文をはじめ、基礎からしっかり身につけたいという方には、参加者の満足度99.5%と人気の「Python基礎セミナー講習」がおすすめです。ループ処理や条件分岐といった基礎構文を実践的に学びながら、短期間でエラーに強いコードが書けるようになります。「Pythonを勉強したいけど、時間がなかなか取れない」という方にもおすすめです!

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break:ループを中断

break文は、ループ処理の途中で強制的にループを終了させたいときに使われる制御文です。特定の条件を満たした時点でループから抜けたい場合に便利で、while文と組み合わせることで、より柔軟な処理が可能になります。

実際にbreakでループを抜ける方法を見てみましょう。

count = 1

while True:

print(count)
if count == 3:

break

count += 1

このコードでは、「while True」のループの中で、countを1から順に増やしていき、「count == 3」のときにbreak文が実行され、ループが終了します。結果として、1・2・3の数字が順に表示された後、処理が止まります。

このようにbreakを使うことで、特定の条件でループを手動で終了させられるのが分かります。

continue:ループをスキップ

continue文は、ループ処理の中で「特定の条件に合った場合、その回の処理だけをスキップしたい」ときに使われます。前項にあったbreakはループを中断して強制終了するものですが、一方のcontinueは「その回だけ飛ばして次のループ処理へ進む」ため、処理の流れを細かくコントロールしたい場面で役立ちます。

continueの具体的な使い方を見てみましょう。

count = 0

while count < 5:

count += 1
if count == 3:

continue

print(count)

このコードでは、countの値が3のときだけcontinue文が発動し、「print(count)」の処理がスキップされます。そのため、出力結果は「1」「2」「4」「5」となり、「3」が表示されません。

このようにcontinue文は、ループの中で一部の条件に合う処理だけを飛ばしたいときに便利です。ループ全体の制御に柔軟性を持たせることができます。

else:複数条件に分岐

Pythonのwhile文は、else句を組み合わせることができます。elseは、ループが「条件を満たさなくなって正常に終了したとき」にのみ実行されるブロックです。つまり、breakによって処理が中断した場合(=正常に終了していない)には、else内の処理が実行されません。

これは他の多くの言語にはないPython特有の構文であり、ループの判定で処理を切り分けたいときに活用できます。

elseの具体的な使い方についても見てみましょう。

count = 1

while count <= 5:

print(count)
if count == 3:

break

count += 1

else:

print(“ループが正常に終了しました”)

このコードでは、「count==3」のタイミングでbreakが実行され、ループが中断します。そのため、elseブロックの「ループが正常に終了しました」は実行されません。もしbreakがなければ、countが6になるまでループが進み、その後にelseブロックが実行される仕組みです。

このようにwhile文にelseを組み合わせて利用することで、「途中終了しなかった場合だけ処理を行う」という分岐が簡潔に書けます

while文におけるエラー処理

while文におけるエラー処理

while文を使って繰り返し処理を行う場合でも、処理中に例外(エラー)が発生する可能性は十分にあります。例えばユーザーからの入力や外部データを扱う場面では、思わぬエラーが原因でプログラムが強制終了してしまうことも。

そのため、while文の中でも「try-except(Pythonにおけるエラー処理)」を適切に使うことが大切です。特に繰り返し処理の中でエラーが発生しても、処理を継続させたい場合には必須のテクニックと言えます。

サンプルコードを見てみましょう。

while True:

try:

user_input = input(“数字を入力してください(終了は q):”)
if user_input == “q”:

break

number = int(user_input)
print(f”2倍すると: {number * 2}”)

except ValueError:

print(“有効な数字を入力してください”)

このコードでは、ユーザーからの入力を受け取り、それを整数に変換して2倍して表示する処理を行っています。数値以外が入力された場合にはValueErrorが発生するため、try-exceptを使って例外をキャッチし、適切なメッセージを表示することでプログラムが止まるのを防いでいるという流れです。

このように、while文の中でも例外が起こりうる箇所には必ずエラーハンドリングを入れておくことで、安定した繰り返し処理を実現できます。特にユーザー入力や外部とのやり取りを扱う場合は忘れずに対処しましょう。

無限ループの仕組みと対処法

while文を使っていると、意図せず「無限ループ」に陥ってしまうことがあります。無限ループとは、条件が永遠に満たされ続けることで、処理が終わらずに延々と繰り返される状態です。プログラムのフリーズやシステムの負荷につながるため、正しい理解と対処が欠かせません。

ここでは、無限ループが起こる原因と、それを防ぐ・抜け出すための具体的な方法を紹介していきます。

なぜ無限ループが起こるのか

無限ループは、ループの終了条件が永遠に満たされないことで発生します。while文では「条件式がTrueである限り繰り返す」ため、条件が常に変わらない、または終了に向けて変化しない場合、ループが終わらなくなってしまうのです。

例えばカウンタ変数を更新し忘れる、条件式に誤りがある、終了条件のロジックが破綻しているといったケースが代表的です。また、開発段階でデバッグなどのために「while True:」を使っていて、breakを入れ忘れるという場合もあります。

このように、条件の見落としや変数の管理ミスによって、気づかないうちに無限ループが起きることがあるため、特にwhile文を使う際は注意が必要です。

無限ループから抜け出す方法

無限ループに陥った場合でも、適切な方法を知っていれば安全に抜け出すことができます。

最も基本的な方法は、break文を使って条件に応じてループを強制終了させることです。「while True:」のようにあえて無限ループを使い、内部で終了条件を判断してbreakを実行するのは、制御の自由度が高いテクニックです。

また、ループの中で使用する変数が確実に終了条件に近づくように更新されているかを常に確認することも大切です。デバッグ時にはprint()文などを使って変数の状態を逐一確認するのも良いですね。

さらに、統合開発環境(IDE)やエディタで強制停止(Ctrl+Cやストップボタン)を使うことで、実行中の無限ループを手動で止めることもできます。

このような方法を組み合わせることで、無限ループに対して冷静に対応できるようになるでしょう。

Pythonのwhile文を含めた基礎を学ぶ方法

Pythonのwhile文を含めた基礎を学ぶ方法

Pythonのwhile文をはじめとする基礎構文は、しっかりと理解しておくことで実践的なプログラミングの力が大きく高まります。初学者の多くがつまずきやすい部分でもあるため、効率的な学習方法を選ぶことが重要です。ここでは、Pythonの基礎を習得するための方法をご紹介します。

独学ならオンライン教材を活用しよう

独学でPythonを学ぶ場合は、まずはオンライン教材を活用するのがおすすめです。無料で学べるチュートリアルや動画講座、有料の実践的なコースまで幅広く揃っており、自分のペースで学習を進められます。

while文やfor文などのループ処理は、実際に手を動かして試行錯誤することで理解が深まります。コードを書きながら試せる環境が整っているサービスを選ぶことで、より効果的に基礎を身につけることができるでしょう。

効率的に学ぶなら「Python基礎セミナー講習」

Pythonの基礎を体系的かつ効率的に学びたい方には、「Python基礎セミナー講習」がおすすめです。この講座では、変数やデータ型、条件分岐、ループ処理(while文・for文)など、プログラミングの土台となる基礎知識をしっかりと身につけることができます。

講義形式だけでなく、演習を交えながら理解を深めていくカリキュラムのため、初心者の方でも無理なく実践力を高められるのが魅力です。実際に手を動かしながら学ぶことで、今回紹介したwhile文のような制御構文もスムーズに使いこなせるようになるでしょう。

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資格取得を目指すのもおすすめ

「Pythonを学んだ証明が欲しい」「就職や転職に活かしたい」という方には、Pythonに関連する資格取得を目指すのもおすすめです。基礎力を固めながら、客観的なスキルの証明にもつながるため、モチベーション維持にも効果があります。

初心者におすすめのPython関連の資格には、以下のようなものがあります。

  • Python3エンジニア認定基礎試験
  • Python3エンジニア認定データ分析試験
  • 基本情報技術者試験(FE)

資格を目標に据えることで、学習に明確なゴールが生まれ、より計画的に取り組むことができるでしょう。

Python関連資格についてさらに詳しく知りたい方は、こちらもチェックしてください。

【2025】Python資格のおすすめはどれ?国内・海外別に紹介

Python while文を活用して開発の幅を広げよう

Pythonのwhile文は、シンプルながらも柔軟性の高いループ構文です。条件に基づく繰り返し処理、breakやcontinueによる制御、elseによる分岐、さらにはエラー処理や無限ループの対策まで、さまざまな場面で活用できます。

一見地味に見えるwhile文ですが、正しく使いこなすことで、ユーザー入力の待機やデータの監視、条件付きの処理など、実践的な開発の幅が大きく広がります。初心者にとっても中級者にとっても、確実にマスターしておきたい構文のひとつです。

while文の特徴を理解し、自分のコードに柔軟に取り入れることで、より効率的で洗練されたプログラムを目指しましょう。