【2024】JavaScript超入門!初心者が押さえておきたい基礎文法や関連資格を徹底解説

【2024】JavaScript超入門!初心者が押さえておきたい基礎文法や関連資格を徹底解説

JavaScriptは、文法がシンプルなため初心者でも習得しやすいことで人気があるプログラミング言語です。

この記事では、JavaScriptをこれから学びたい初心者の方に向けて、押さえておきたい基礎文法や活用されているフレームワーク、そしてスキルを証明するための関連資格について解説します。

この記事を読むことで、JavaScriptの基礎を理解し、Web開発に役立つ知識を身につけられるでしょう。

JavaScriptとは

JavaScriptとは

JavaScriptは、Webページに動的な機能を追加するために開発されたプログラミング言語です。静的なHTMLやCSSと異なり、ユーザーの操作に応じたインタラクティブな動作を実現するために広く使われています。

ブラウザ上で直接実行できるという特徴から、WebサイトやWebアプリケーションの動作を支える中心的な役割を担っています。

現在、JavaScriptはフロントエンド開発で最も重要な言語の一つとされており、ReactやVue.jsといった強力なフレームワークの登場によってその利用はますます広がっています。また、Node.jsの登場により、バックエンドのサーバー開発にも活用されるようになり、Web開発全体を網羅するスキルとして評価されています。

JavaScriptを学ぶことで、Web開発の幅広い分野でのキャリアの可能性が広がり、多様なプロジェクトに対応できる強力なスキルを身につけることができるでしょう。

JavaScriptの歴史

そもそもJavaScriptは1995年、Netscape社によってわずか10日間で開発されたのが始まりとされています。最初は「LiveScript」という名称でしたが、汎用プログラミング言語「Java」の流行にあやかって「JavaScript」という名称に変更されました。

当初は限られた機能しか備えていませんでしたが、1997年にECMAScriptという標準化を経て、Web業界の標準言語として成長。その後、Ajax技術の登場により非同期通信が可能になり、Webアプリケーションがより高度な機能を持つようになりました。

さらに2012年には、静的型付けを導入したTypeScriptがMicrosoft社によって発表されました。TypeScriptはJavaScriptの進化形として注目されており、近年特に人気のあるプログラミング言語です。

TypeScriptの登場により、コードの安全性と開発効率が向上し、従来は小規模プロジェクト向けとされていたJavaScriptが、大規模プロジェクトでも活用できるようになりました。

JavaScriptでできること・できないこと

JavaScriptでできること・できないこと

JavaScriptは、フロントエンドでのページ表示の制御にとどまらず、バックエンドでのAPI構築やサーバー運用にも使われるなど、幅広い用途に対応しています。特に、イベント処理やアニメーション、非同期通信など、Webページをより魅力的かつ機能的にするためのスキルとして欠かせません。

しかし一方で、ブラウザ上でのセキュリティ制約などがあるため、ローカルのファイル操作やシステムの低レベルな操作はできないなど、他の言語に比べて制約も存在します。

JavaScriptでできること、できないことを以下にまとめました。JavaScriptの得意分野と制約を理解することによって、より効果的なコードを書けるようになるでしょう。

JavaScriptでできることとして、次のようなことが挙げられます。

  • Webページを動的に操作
  • ボタンのクリックやキーボード入力などのイベントに応じたインタラクティブな処理
  • 非同期通信(Ajax)
  • データのバリデーション(フォーム入力などのデータが正しいかをチェックし、入力エラーをリアルタイムで表示)
  • シンプルなアニメーションの実装
  • バックエンド開発(Node.jsを利用)

またJavaScriptでできないこととしては、次のようなことが挙げられます。

  • ローカルファイルシステムへの直接アクセス(グラフィックやカメラなど一部のハードウェアアクセスは可能)
  • C言語のようなメモリ管理の直接操作
  • 高負荷の処理やマルチスレッドの処理

JavaScriptでこれだけは押さえておきたい基本文法

ここでは、初心者がJavaScriptでこれだけは押さえておきたい基本文法について具体的に解説します。

変数とデータ型

変数とデータ型

JavaScriptでは、変数を使ってデータを保存し操作します。変数宣言にはlet、const、varの3つがあります。

letは再代入可能な変数を宣言する際に使用し、constは再代入が不要な定数を宣言する際に使います。varも変数宣言に使えますが、ブロックスコープを持たないため、現在ではletとconstの使用が推奨されています。

JavaScriptの基本的なデータ型として、次のようなものが挙げられます。

型の名前 説明
Number 数値型。整数、小数、特定の特殊値(例: Infinity, NaN)も含む。 42, 3.14, -1
String 文字列を表す型。テキストデータを扱う際に使用する。 “Hello”, ‘World’
Boolean 真偽値を表す型。条件分岐や論理演算で使用される。 true, false
Undefined 値が未定義の状態を表す型。変数が宣言されただけで値が設定されていない場合に使われる。 let x; // x is undefined
Null 値が「無い」ことを明示的に示す型。プログラマーが意図的に設定する場合が多い。 null
Object 複雑なデータを扱う型。キーと値のペアで情報を構造的に管理できる。 { name: “John”, age: 30 }
Array 複数の値を順序付けて格納するためのオブジェクト型。 [1, 2, 3], [“apple”, “banana”]

上記以外にも、以下のような型があります。特定の目的で使われることが多いので、学習内容や進捗に応じて学ぶと良いでしょう。

型の名前 説明
Symbol ユニークな識別子を作成するための型
BigInt 非常に大きな整数を扱うための型
Function 関数そのものを表す型
Date 日付や時間を扱うための型
RegExp 正規表現を扱うための型
Error エラーを表現するための型

演算子と条件分岐

演算子と条件分岐

JavaScriptでは、データを操作するためにさまざまな演算子が用意されています。例えば、算術演算子(+、-、*、/など)は数値の計算に使用し、比較演算子(==、===、!=、!==、>、<など)は条件判定に用います。また、論理演算子(&&、||、!)は複数の条件を組み合わせた論理式を扱う際に便利です。

条件分岐にはif、else if、else、switch文があり、状況に応じた処理を実行できます。if文は特定の条件が成り立つ場合にコードを実行し、switch文は複数の条件分岐をシンプルに書く際に役立ちます。

以下に例を示します。

let score = 85;

// if, else if, else文の例
if (score >= 90) {
­ ­ console.log(“Excellent”);
} else if (score >= 70) {
­ console.log(“Good”);
} else {
­ ­ console.log(“Needs Improvement”);
}

// switch文の例
let grade = “A”;
switch (grade) {
case “A”:
­ console.log(“Excellent”);
­ break;
case “B”:
­ console.log(“Good”);
­ ­ break;
default:
­ console.log(“Needs Improvement”);
}

この例では、if文でscoreに応じて評価を分岐させ、switch文でgradeに応じた出力を行っています。条件分岐を活用することで、柔軟なプログラムを構築できます。

ループと関数の基礎

ループと関数の基礎

JavaScriptには、繰り返し処理を行うためのループと、特定の処理をまとめるための関数があります。ループには、forループとwhileループがあり、特定の条件が成り立つ間、同じ処理を繰り返し実行します。例えば、forループは指定した回数だけ処理を実行し、whileループは条件がtrueである間繰り返し処理を行います。

関数は、特定の処理をまとめたもので、関数宣言やアロー関数を使って定義できます。関数は何度も呼び出すことができ、コードの再利用や保守性の向上に役立ちます。

// forループの例:1から5までの数を出力
for (let i = 1; i <= 5; i++) {
­ console.log(i);
}

// whileループの例:1から5までの数を出力
let j = 1;
while (j <= 5) {
­ console.log(j);
­ j++;
}

// 関数の例:2つの数を足す関数
function add(a, b) {
­ return a + b;
}

console.log(add(3, 5)); // 結果:8

この例では、forとwhileループで1から5までの数字を出力し、add関数で2つの数を足しています。ループを使うことで多くのデータを一度に処理でき、関数を使うことでコードの再利用が可能になります。

JavaScript開発に役立つフレームワーク

JavaScript開発に役立つフレームワーク

JavaScriptのフレームワークは、Web開発を効率的に進めるために欠かせないツールです。特に近年では、React、Vue.js、Angularといった主要なフレームワークで新機能の追加やパフォーマンス最適化が進み、ますます多くの開発者に利用されています。

これらのフレームワークを活用することで、ユーザーインターフェースの開発がシンプルかつ柔軟になり、複雑なアプリケーションでも効率的に構築できます。

代表的なフレームワークを以下の表にまとめましたので、利用する際の参考として活用してください。

フレームワーク 開発元 特徴 実際に使われているシステム 向いているシステム
React Facebook(元Meta) コンポーネントベースで再利用性が高く、仮想DOMによる高速レンダリングが可能 Facebook、Instagram、Netflix 動的なインターフェースが多いWebアプリ
Vue.js 個人開発→Vueチーム 学習コストが低く、軽量でありながら柔軟性が高い。テンプレートベースで構築が容易 Alibaba、GitLab 中小規模のシングルページアプリケーション
Angular Google 大規模なプロジェクトに適しており、TypeScriptを標準で使用可能 Google、Microsoft、Upwork 大規模なエンタープライズシステム
Svelte 個人開発 ビルド時コンパイルで仮想DOMを使用せずに高パフォーマンスを実現。コード量が少なくて済む The New York Times、Spotify(内部ツール) パフォーマンスが求められる小中規模アプリ
Solid.js 個人開発 高速なレンダリングとリアクティブなデータバインディングが特徴。軽量でパフォーマンスが高い 一部の実験的プロジェクトや小規模アプリ 高速処理が必要な小規模インターフェース

実際にJavaScriptで開発を行う際には、フレームワークと併せて、GitHubのようなバージョン管理システムを利用するのが一般的です。このため、JavaScriptの基礎知識とともにGitHubについての知識も身についておくと、仕事や学習をスムーズに進められるでしょう。

GitHubについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

【2024】GitHubで開発を効率化!基本機能から関連資格まで解説

JavaScriptに関連する資格

JavaScriptに関連する資格

ここでは、JavaScriptに関連する以下の3つの資格についても見ていきましょう。

  1. CIW JavaScript Specialist
  2. HTML5プロフェッショナル認定試験
  3. Salesforce認定JavaScriptデベロッパー資格

資格①CIW JavaScript Specialist

JavaScriptに関する国際資格の一つであるCIW JavaScript Specialistは、Web開発スキルを証明するための資格です。CIW(Certified Internet Web Professional)とはIT分野の国際認定資格のことで、特にWeb技術に関する専門知識を評価する試験を提供しています。

CIW JavaScript Specialistでは、JavaScriptの基本的な構文やDOM操作、イベント処理、フォームのバリデーションなど、実務に必要な知識が問われます。JavaScriptのスキルを幅広く証明できるため、特にWeb開発者やフロントエンドエンジニアを目指す方におすすめです。

資格②HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は日本国内の民間資格で、HTML5、CSS3、JavaScriptといったWeb標準技術の基礎から応用までの知識を評価する資格です。試験は「Level 1」と「Level 2」に分かれ、Level 1では基本的なコーディングの知識、Level 2ではより高度な機能や操作が求められます。

特に、Webサイト制作において必要なマークアップ言語やスタイリング、動的操作に関する技術が問われ、Web制作やフロントエンド開発に携わるエンジニアにとって有利な資格とされています。

資格③Salesforce認定JavaScriptデベロッパー資格

Salesforce認定JavaScriptデベロッパー資格は、Salesforceが提供する民間の認定資格で、JavaScriptに関するスキルと知識を評価する資格です。Salesforceプラットフォーム上でのJavaScriptの活用スキルが問われ、基本的なJavaScriptの構文から、イベント処理、非同期処理、アプリケーションの開発・デバッグまで、幅広い知識が求められます。

この資格はSalesforce環境での実践スキルを証明するため、Salesforceエコシステム内でキャリアを築きたい開発者にとって有利です。国際資格のためグローバルな職場でも通用し、Salesforce開発におけるJavaScriptの技術力を証明する指標として知られています。

JavaScript以外にも、プログラミング言語に関連する資格はさまざまな種類があります。以下の記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

【2024】プログラミング資格おすすめ13選!取得するメリットや選ぶポイントも解説

JavaScriptまとめ

JavaScriptはWeb開発において欠かせない人気のフロントエンド言語であり、Webページに動的な機能を追加したり、インタラクティブな操作を実現できる強力なツールです。これからWebエンジニアとしてのキャリアを考えている方は、JavaScriptのスキルを習得し、活躍の場を広げてみてはいかがでしょうか。

JavaScriptに関連する資格も複数あるので、目的に合わせて挑戦してみるのもおすすめです。資格取得を通してJavaScriptスキルを高め、Webエンジニアとしての一歩を踏み出しましょう。

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