【2025】AIエンジニア向け資格10選!必要スキル・仕事内容などを徹底解説

【2025】AIエンジニア向け資格10選!必要スキル・仕事内容などを徹底解説

AIエンジニアは、いま急成長を続けるIT分野の中でも特に注目を集める職種です。ChatGPTのような生成AIや画像認識、自動運転技術の裏側には、AIエンジニアの高度なスキルと創意工夫があります。

データを集め、AIモデルを作り、実際に業務やサービスに組み込むプロセスを担うのが、AIエンジニアの役割です。本記事では、仕事内容や必要な資格、キャリアアップのヒントまでをわかりやすく解説します。

AIエンジニアとは?

AIエンジニアは、人工知能(AI)システムやアプリケーションの設計・開発・運用を行う技術者です。機械学習や深層学習などのアルゴリズムを用い、データの収集・前処理からモデル構築、本番環境への実装、運用・改善まで幅広く担当します。

プログラミングスキルや数学的知識に加え、課題解決力や業務理解も求められるのが特徴です。

AIエンジニアの主な仕事内容

ここでは、AIエンジニアの主な仕事内容について解説します。

  1. クライアントや社内との要件定義
  2. データ収集・前処理
  3. モデルの設計・開発
  4. 本番環境への実装
  5. 評価・改善

クライアントや社内との要件定義

AIシステムを開発する前に、クライアントや社内の関係者と目的・課題・必要な機能を明確化します。解決すべき業務課題や利用環境、予算や納期などをヒアリングし、要件として文書化していくことが、開発全体の指針になります。

データ収集・前処理

AIの精度はデータの質に左右されるものです。そのため、必要なデータを社内外のシステムやセンサーなどから収集し、欠損値やノイズの除去、形式統一、特徴量抽出などの前処理を行います。

これを怠ってしまうと、学習モデルの性能が低下してしまいます。

モデルの設計・開発

目的に応じたAIモデルを選定し、機械学習や深層学習アルゴリズムを用いて設計・開発をします。モデルの構造やパラメータを調整し、精度向上を目指すのが目的です。

必要に応じて既存モデルの転移学習やカスタマイズも行います。

本番環境への実装

開発したモデルを業務システムやアプリケーションに統合し、実際に利用できる状態にします。API化やクラウド上でのデプロイ、処理速度や可用性の最適化などを行い、安定稼働を確保します。

評価・改善

実稼働後のモデルをモニタリングし、精度や応答速度、業務効果を評価するのがこのフェーズです。新しいデータを使った再学習やパラメータ調整、不具合修正を継続的に行い、性能を維持・向上させます。

AIエンジニアにおすすめの資格10選

この章では、AIエンジニアになるためにおすすめの資格10選を、以下のとおり紹介します。

資格名 運営元・主催 概要・特徴 受験費用(公式・税込)
E資格 JDLA
  • ディープラーニング実装エンジニア向け
  • JDLA認定プログラム修了者のみ受験可
  • 一般:33,000円
  • 学生:22,000円
  • 会員:27,500円
G検定 JDLA
  • AIジェネラリスト(基礎~応用知識)
  • 企業・個人問わず多く利用
  • オンラインCBT試験
  • 一般:13,200円
  • 学生:5,500円
AI実装検定 一般社団法人AI実装推進協会
  • AI基礎から実装スキルまで評価
  • CBT形式、全国またはオンラインで受験可
  • S級 33,000円
  • A級 一般 14,850円(学割 8,250円)
  • B級 一般 9,900円(学割 5,500円)
DS検定(リテラシーレベル) 一般社団法人 データサイエンティスト協会
  • データサイエンス入門者向け
  • AI人材育成のリテラシーレベル
  • CBT方式
  • 一般:11,000円
  • 学生:5,500円
Python3エンジニア認定データ分析試験 Pythonエンジニア育成推進協会
  • Pythonデータ分析・基礎技術実践力評価
  • CBT式で随時受験可
  • 一般:11,000円
  • 学生:5,500円
統計検定 日本統計学会・統計検定運営組織
  • 統計知識のレベル別認定(4級~準1級、調査士、DS基礎・発展等)
  • マークシート式・会場受験等
  • 4級:5,000円
  • 3級:6,000円
  • 2級:7,000円
  • 準1級:8,000円〜(学割有)
画像処理エンジニア検定 公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)
  • 画像処理技術・基礎/応用力を評価
  • ベーシックとエキスパートの2級あり
  • マークシート式
  • ベーシック:5,600円
  • エキスパート:6,700円
AWS Certified Machine Learning-Specialty アマゾンウェブサービス(AWS)
  • AWS上での機械学習専門スキルをグローバルに証明
  • 英語/日本語対応
  • オンライン/会場試験可
300USD
Professional Data Engineer グーグル(Google Cloud)
  • Google Cloud上のデータ分析/ML技術、設計・運用
  • 英語試験、世界で通用する資格
200USD程度(変動あり)
AI-900: Microsoft Azure AI Fundamentals マイクロソフト(Microsoft Azure)
  • AzureのAI系基礎資格
  • AI活用・MLの入門知識を認定
  • オンライン随時受験
12,980円 (学割:9,680円)

E資格

E資格対策ディープラーニング短期集中講座

E資格は、AIエンジニアを目指す方やスキルを客観的に示したい方に最適です。数学・統計・Pythonなどの基礎知識をベースに、機械学習モデルや深層学習の実装スキルを問われます。

効率的に合格を狙うなら、「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」の活用がおすすめです。本講座は修了率99%以上・合格率83%以上を誇り、基礎から本番対策まで一貫サポートします。

自宅でも会場でも受講可能で、未経験から短期間で合格レベルへ到達できます。

セミナー名E資格対策ディープラーニング短期集中講座
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)54,780円〜
開催期間4日間
受講形式対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング

JDLA認定 E資格対策講座はこちら

G検定

G検定対策講座

G検定はAIやディープラーニングに関する幅広い知識を問う検定試験で、AI活用の企画や導入に関わる人材に最適です。アルゴリズムや活用事例、社会的影響までカバーし、エンジニアだけでなくビジネスパーソンにも有益です。

最短合格を目指すなら、「G検定対策講座」がおすすめです。最新の出題範囲に対応した独自カリキュラムと専門スタッフによる徹底サポートで、知識ゼロからでも短期間で合格レベルへ到達可能です。受講形式もさまざまで、忙しい社会人にも最適です。

セミナー名G検定対策講座
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)38,500円〜
開催期間1日間
受講形式対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング

G検定対策講座の詳細はこちら

AI実装検定

AIエンジニア育成講座

AI実装検定は、AIモデルの構築から実装、評価までの実務スキルを問う資格です。Pythonによる機械学習プログラミング、ライブラリ活用、自然言語処理や画像認識など、幅広い分野をカバーしており、現場で即戦力として活躍したいエンジニアに最適です。

実践的なスキルを体系的に学びたい方には、「AIエンジニア育成講座」がおすすめです。短期集中型で、未経験からでもAIモデルの実装・評価まで習得可能です。

オンライン対応で、仕事や学業と両立しながら学べるので、ぜひご検討ください。

セミナー名AIエンジニア育成講座
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)41,800円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング

DS検定 リテラシーレベル

データサイエンティストセミナー

DS検定(リテラシーレベル)は、統計・AI・機械学習・データ活用の基礎を幅広く学べる資格で、数理やプログラミングの高度なスキルが不要なため、社会人・学生・非エンジニア職にも受験しやすいのが特徴です。AI時代に必要なデータリテラシーを身につけたい方に最適です。

データサイエンティストセミナー」では、資格合格に直結する学習ポイントから実務応用まで体系的に習得可能で、短期間で効率的にスキルアップを目指せます。

セミナー名データサイエンティストセミナー
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)41,800円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京)・ライブウェビナー・eラーニング

データサイエンティストセミナーの詳細はこちら

Python3エンジニア認定データ分析試験

Python基礎セミナー講習

Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonを用いたデータ分析スキルを客観的に証明できる資格です。試験範囲はデータ構造、ライブラリ(pandas・NumPyなど)、統計や可視化まで幅広く、実務でのデータ活用に直結します。

これからAIやデータサイエンス分野で活躍を目指す方にとって、基礎力と分析力を同時に示せる有効な資格です。短期間で効率的に合格を目指すなら、「Python基礎セミナー講習」がおすすめです。

短期間で文法からデータ分析、可視化、機械学習まで体系的に習得でき、試験対策にも直結します。資格取得と即戦力化を同時に進めたい方は、ぜひ活用してみてください

セミナー名Python基礎セミナー講習
運営元GETT Proskill(ゲット プロスキル)
価格(税込)27,500円〜
開催期間2日間
受講形式対面(東京・名古屋・大阪)・ライブウェビナー・eラーニング

Python基礎セミナー講習はこちら

統計検定

統計検定は、統計学に関する知識や活用力を測定する資格です。1級から4級まであり、ビジネス実務や学術研究、データ分析など幅広い分野で役立ちます。

AIエンジニアやデータサイエンティストを目指す人、また機械学習モデルの精度評価や特徴量選択など、実務で統計を応用する機会が多い人におすすめです。以下の記事では統計検定を詳しく解説しているので、気になる方はご一読ください。

【2025】統計学の検定「統計検定」とは?取得難易度やメリットを解説

画像処理エンジニア検定

画像処理エンジニア検定は、画像処理技術に関する知識と応用力を評価する民間資格で、「エキスパート」と「ベーシック」の2区分があります。製造業、医療、監視システム、ロボット工学など、画像処理を活用する業界でのキャリアを目指すエンジニアや研究者にも最適な資格となっています。

なお、画像処理エンジニア検定についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

【2025】画像処理エンジニア検定の難易度・合格率は?勉強時間や学習法も解説

AWS Certified Machine Learning-Specialty

AWS環境での機械学習(ML)ワークフロー全般に関する高度な知識とスキルを証明する認定資格です。

AWSのSageMakerやBedrockなどのサービスを駆使したモデル開発・最適化に強みがあり、AWSを利用するAIエンジニアやデータサイエンティストにおすすめです。

Professional Data Engineer

こちらはGoogle Cloud認定資格の一つで、データ基盤の設計・構築・運用・保守に関するスキルを証明します。データモデリングやセキュリティ設計など、クラウド上のデータ活用に必要な知識が問われます。

AIエンジニアはもちろん、データ分析基盤のアーキテクトを目指す方にもおすすめです。

AI-900: Microsoft Azure AI Fundamentals

Microsoftが提供する入門レベルのAI資格で、クラウド上でAIを活用するための基礎知識を証明します。プログラミング経験がなくても学習・受験できるため、これからAI分野に携わりたいビジネス職や初学者、Azureを使ったプロジェクト参画を目指す方におすすめです。

AIエンジニア向けの資格を取得するメリット

AIエンジニア資格を取得するメリット

ここでは、AIエンジニア向けの資格を取得するメリットとして、代表的な以下の3つを紹介します。

  1. AIエンジニアとしての専門知識を客観的に証明できる
  2. AIエンジニア転職や昇進などキャリアの幅が広がる
  3. AIエンジニア向け最新技術や業界動向がわかる

AIエンジニアとしての専門知識を客観的に証明できる

AIエンジニア向けの資格は第三者から見て信頼性の高いスキル証明になります。たとえば採用担当者やクライアントに対して、自身が一定水準以上の知識・技術を持つことを明確に示せます。

独学や実務経験だけでは評価が難しい分野でも、資格があれば専門性を客観的に裏付ける材料となり、選考や案件獲得で有利に働くでしょう。

AIエンジニア転職や昇進などキャリアの幅が広がる

AIエンジニア向けの資格の取得は、転職や社内昇進において大きなアピールポイントになります。AI分野は急成長中で需要が高く、資格を持つことで未経験からのキャリアチェンジや上位ポジションへの挑戦がしやすくなるからです。

中でも外資系や大企業では、資格保持が採用条件や昇進基準に組み込まれているケースもあるため、キャリアアップの可能性を大きく広げてくれます。

AIエンジニア向け最新技術や業界動向がわかる

資格取得に向けた学習過程で、最新の生成AI技術や機械学習フレームワーク、業界での活用事例を体系的に学べます。また、資格試験は定期的に出題範囲が更新されるため、継続的に学習すれば市場の変化や新技術にも追いつけます。

日々進化するAI分野で時代遅れにならず、実務への即応力も向上するでしょう。

AIエンジニア向け資格を取得する際の注意点

AIエンジニア資格取得の際の注意点

AIエンジニア向けの資格を取得する際は、いくつかの注意点もあります。ここでは、以下のとおり紹介します。

  1. 資格だけだと実務スキルは保証されない
  2. 挑戦する資格は目的やレベルに合わせて選ぶ
  3. 更新や上位資格取得の必要性を考慮する

資格だけだと実務スキルは保証されない

資格は知識の証明になりますが、実際のプロジェクトでの課題解決能力やチームでの開発経験までは担保しません。

企業が重視するのは一般的に「即戦力」なので、資格取得後は必ずPoC(概念実証)や個人開発、Kaggleなどのコンペ参加を通じて実務経験を積むことが重要です。

挑戦する資格は目的やレベルに合わせて選ぶ

資格は基礎知識を問うものから高度な専門性を求めるものまで幅があります。転職や昇進、スキルアップなど、自分のキャリア目標や現状スキルに合った資格を選ぶようにしてください。

そして難易度や試験範囲を事前に確認し、無理のない計画で学習を進めましょう。

更新や上位資格取得の必要性を考慮する

AI関連資格の中には有効期限が設定されているものや、継続的なアップデートが求められるものがあります。業界の変化に柔軟に対応するためにも、資格取得で終わりではなく、更新要件や上位資格の存在を把握し、最新スキルを維持することが大切です。

AIエンジニアについてまとめ

AIエンジニアは資格や知識の習得だけでなく、実務経験を通じて応用力を身につけることが重要です。取得した資格を活かし、プロジェクトで成果を積み重ねることで、着実にスキルを高められます。

目的やキャリアに合った資格を選び、変化の激しいAI業界で活躍できるエンジニアを目指していきましょう。