G検定に合格した人たちで情報交換できるコミュニティとは

G検定に合格した人たちで情報交換できるコミュニティとは

近年のIT業界ではAI(人工知能)への関心が高まっており、中でもディープラーニング(深層学習)の分野が重視されています。

G検定はディープラーニングに関する知識を有し、事業活用する人材(ジェネラリスト)を育成することを目的とした検定試験です。

ここでは、G検定の詳細や合格後に参加できるコミュニティなどについて、詳しく確認してみましょう。

G検定はディープラーニングのジェネラリストを育成する試験

G検定を行う一般社団法人日本ディープラーニング協会は、ディープラーニングを中心とする技術による日本の産業競争力の向上を目指して設立されました。

さまざまな領域のエンジニアや研究者、学生などが技術を習得できる環境づくりに力を入れており、ディープラーニングに関する検定試験もその一環として行われています。

G検定は、ディープラーニングを事業に活かすための知識を検定する試験です。その他に、ディープラーニングを実装するエンジニアの技能を認定するE資格の試験が行われています。

G検定の受験資格は制限なしとなっており、誰でも受験することができます。ただし、検定試験はパソコンを使用したオンライン形式で行われるため、受験のためにはインターネットが利用できる環境を有することが必要です。

試験の制限時間は120分で、小問226問(前回実績)の多肢選択式の知識問題が出題されます。出題範囲は人工知能関連の問題・機械学習関連の問題・ディープラーニング関連の問題となっており、それぞれの詳細は日本ディープラーニング協会が発行するテキストや公式ホームページに記載されたシラバスで確認することができます。

G検定は年に数回(2020年は3回)行われており、受験料は、一般12,960円・学生5,400円(いずれも税込み)となっています。合格ラインは毎試験ごとに異なりますが、合格するためには6割~7割程度の問題に正解することが必要だと考えておきましょう。

日本ディープラーニング協会ではG検定のための関連書籍(テキスト・参考書・問題集など)を発行しており、これらを活用して自宅等で学習に取り組むことができます。合格に必要な学習時間には個人差がありますが、3ヶ月~半年程度の学習でG検定に合格する人が多いようです。

合格者は専用コミュニティに参加することができる

G検定の合格者には、PDFファイル形式で合格証が発行されます。さらに、合格証とは別に合格認証ロゴのデータが提供され、合格認証ロゴを名刺などに載せることが認められます。

合格認証ロゴには、JDLA(日本ディープラーニング協会)の文字とロゴマーク、さらに受験年度と試験回が記載されており、G検定の合格者であることを周囲にアピールできます。

加えて、G検定の合格者には2018年に開設されたG検定・E資格の合格者を対象とした専用のコミュニティであるCDLE(Community of Deep Learning Evangelists)への参加が認められます。

合格者には日本ディープラーニング協会からcdleへの招待メールが配信されますので、公式ホームページの会員専用ページにアクセスして、招待メールに記載されたパスワードを入力しましょう。ログインにより会員専用ページの閲覧が可能になります。

CDLEではSlackワークスペース(ビジメス向けのグループチャットツール)上でのサービスを提供しており、G検定・E資格の合格者と自由にコミュニケーションすることができます。AIやディープラーニングに関する最新知識の情報交換を行ったり、ビジネスのための人脈作りに役立てるなど自身の目的に合わせて活用すると便利です。

2020年1月の時点におけるG検定・E資格の合格者数はおよそ15,000人であり、そのうち9,800人以上がcdleに参加しています。

さらに合格者の会に参加することが可能

G検定の合格者は専用コミュニティだけでなく、合格者の会などに参加することも可能です。日本ディープラーニング協会ではオンラインのサービスであるCDLEに加えて、オフラインでもG検定合格者を対象とした各種のイベントや活動を行っています。

日本ディープラーニング協会が中心となり、G検定合格者の交流を目的とした合格者の会を定期的に開催しています。合格者の会の内容は理事長祝辞・優秀者表彰・ディープラーニングに関わる調査発表・E資格試験デモなどとなっており、日本ディープラーニング協会の役員・関係省庁の担当者・AI関連企業の担当者などの生の声に触れることができます。自分以外のG検定合格者と顔を合わせて話ができることも合格者の会ならではの魅力だと言えるでしょう。

さらに、2019年からは新しい取り組みとして、CDLEハッカソンが開催されています。ハッカソンとはソフトウエア開発を行うイベントのことであり、CDLEハッカソンではG検定・E資格の合格者がチームを作り、メンター(指導的立場)となる企業と協力して設定された課題に挑戦します。合格者はCDLEハッカソンに参加することで、最新技術の習得や先端企業との交流が体験できます。

合格者のコミュニティなどを積極的に活用しましょう

G検定試験合格のために学習した知識を仕事やプライベートに活かすためには、自らが積極的に周囲に働きかけることが重要になります。

G検定の合格者には専用コミュニティであるCDLEや合格者の会、CDLEハッカソンなどの各種イベントへの参加が認められますので、ディープラーニングに関する知識のアップデートや新しい人脈作りなどに是非役立ててみてください。

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