「G検定の問題はどんな内容なのか、試しに解いてみたい!」「無料で本番さながらの過去問題を提供しているサイトはないの?」という方は少なくないでしょう。
結論、無料となると「お試し感覚でほんの一部の過去問題を閲覧できる程度」に限られます。本番さながらの過去問題演習を行いたいなら、少なからずお金を払う必要があります。
今回の記事では、G検定の問題集を無料で体験できるサービスや極力安く過去問題を活用する方法、安くておすすめのG検定講座サービスを紹介します。G検定にかかる出費は小さなものではないので、本記事を参考に少しでも出費を抑えてG検定に挑戦してください。
G検定の概要
G検定はJDLA(日本ディープラーニング協会)が運営している、AI関連資格のひとつです。
AIやディープラーニングの高度なスキル、またジェネラリストとしてAIの事業活用を行えるだけの技術をもつことをを証明するのが主な目的です。G検定の詳しい概要を一覧にまとめると、以下のようになります。
目的 | ・AIおよびディープラーニングの基礎~応用スキルの証明 ・AIおよびディープラーニングのビジネス活用スキルの証明 |
正式名称 | G検定 |
運営団体 | 一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA) |
試験日程 | 年6回(1・3・5・7・9・11月) |
受験資格 | なし |
受験料 | 一般 13,200円(税込) 学生 5,500円(税込) (両者ともに2年以内の再試験の場合は半額) |
会場 | オンライン |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 220問 |
出題内容 | ・人工知能(AI)の概要 ・現代における人工知能の傾向 ・機械学習の手法の具体例 ・ディープラーニングとは ・ディープラーニング手法の具体例 ・統計数学 |
合格率 | 約60%前後 |
主な対象受験者 | ・これからAIを実務で扱うビジネスマン ・専門的なスキルより、汎用的かつ幅広いノウハウを身につけたいジェネラリスト |
AIやディープラーニングはもちろん、分析・解析や確率論といった応用数学も範囲に含まれているのが特徴です。また、年に6回の開催はIT資格の中でも多い方なので、会社員として忙しく働く方でも受験しやすくなっています。
G検定の合格率
G検定の合格率は、例年約60%前後です。代表的なIT資格「基本情報技術者試験」の合格率が平均で30%前後なので、高い方であることがわかります。
合格率が60%と高くなっている理由は、受験者のうちIT従事者や同業者、経験者の割合が多いためです。そのため、これまでAIに触れたことがない完全未経験者にとっては簡単とはいえない資格なので、油断は禁物です。
G検定の問題集を無料で体験できるサービス
G検定の問題集を無料で体験できるサービスを挙げると、以下のとおりです。
- G検定対策テスト(キカガク)
- G検定の例題・過去問(JDLA公式)
- G検定スキルチェックテスト(AVILEN)
- G検定模擬テストと公式例題解説 無料β版(Study-AI)
それぞれ、順を追ってご紹介します。
G検定対策テスト(キカガク)
引用:キカガク
AIプログラミングスクール「キカガク」による、JDLAによる認定を受けた事前確認テストです。G検定でよく出題される問題にフォーカスを当て、100問以上の問題をピックアップしています。
数あるサービスの中でも唯一、無料で100問を網羅している対策テストとなっているため、G検定の問題はどのようなものなのかを体験したい方や、これまでの学習の理解度を確認したい方にもおすすめです。
G検定の例題・過去問(JDLA公式)
引用:JDLA
こちらはG検定の運営元「JDLA}が運営している過去問題サイトとなります。公式から出ている問題となるため、G検定本番さながらの難易度を体験することが可能です。
問題数は14問と少ないですが、より出題率の高い問題がピックアップされていることから「かならずおさえておきたい14問」と捉えていいでしょう。G検定の挑戦のために、難易度を体験して確認したい方におすすめです。
G検定スキルチェックテスト(AVILEN)
引用:AVILEN
AVILENが運営するこちらの問題集は、問題数20問と少なめではあるものの、すべて解くことで「どれくらいのスキルと知識が身についているか」を判定できる内容となっています。また回答後はレベルの判定、それに合わせた試験勉強法を提示してくれるため、G検定に挑戦する方であれば腕試しおよびスキルチェックの用途で重宝するでしょう。
AVILENは有料のG検定講座も提供しており、それについては以下の記事でも詳しく言及しているので、ぜひご一読ください。
G検定模擬テストと公式例題解説 無料β版(Study-AI)
引用:Study-AI
問題数200問+新シラバス対応の100問を、120分の模擬試験形式で実践できるのが、Study-AIが運営する「G検定模擬テストと公式例題解説」です。ベータ版なので期間は限られますが、無料にもかかわらず合計300問ものボリュームを誇る点が最大の特徴となっています。
その他にも、約40分の機械学習入門動画も無料で配信されているため、G検定を体験したい方をはじめ、試験直前の総復習を行いたい方にも最適です。気になる方は早めに申請することをおすすめします。
本番さながらの過去問および講座に無料のものはない
G検定の問題を無料で活用できるサービスを紹介してきましたが、「本番さながらの出題数および形式の過去問題」を求めると、無料のものはありません。たとえば代表的なIT資格「基本情報技術者試験」では、「基本情報技術者試験ドットコム」という模擬試験と分析が無料で行えるサイトがありますが、G検定にはそのようなもの存在しないのが現状です。
また現段階ではG検定の講座にも、無料のものはありません。本物の過去問題で実践的なアウトプットを行いたいなら、ある程度投資する必要があります。
G検定の問題集を極力安く利用する方法
G検定の過去問題集を、極力安く利用する方法として、以下のようなものが挙げられます。
- 書店で問題集を購入する
- インターネットやアプリを活用する
- 格安のG検定講座を活用する
それぞれ解説します。
書店で問題集を購入する
書店で実際のG検定過去問題集を購入するのが、最安で過去問題集を入手する方法といえるでしょう。
電子書籍という選択肢もありますが、過去問題と電子書籍はあまり相性がいいとはいえないため、紙のほうが使い勝手はいいでしょう。
インターネットやアプリを活用する
安くG検定の問題集を活用したいなら、インターネットおよびアプリも有効な選択肢です。
問題数は限られますが無料で提供されているものもあれば、有料で本番さながらの過去問題に挑戦できたり、分析を行ってくれるサイトがたくさんあります。
またStudy-AIは、G検定の運用元であるLDLAが開発した「G検定アプリ」を提供しています。こちらもインストール時に1,200円さえ払えば使い放題なので、安価で利用したい方におすすめです。
詳しい概要については、以下の記事を参考にしてください。
格安のG検定講座を活用する
過去問を安く利用するなら、「格安のG検定講座を活用する」という手もあります。講座を活用することで、より実践的な過去問題に挑戦できるだけでなく、良質なカリキュラムをもらえたり、実績豊富な講師からの徹底指導を受けることも可能で、合格の可能性をさらに上げることができるでしょう。
G検定の対策講座は、5,000円程度で利用できるものから20万円を超えるものまで、その種類はピンキリです。中でもおすすめなのが、次章で紹介する「JDLA認定G検定対策講座」です。
G検定の過去問題を安く利用できるサービス
G検定の過去問題を安く利用できるサービスはさまざまですが、とくに代表的で人気なものを挙げると、以下の3つになります。
- JDLA認定 G検定対策講座(AI研究所)
- G検定アプリ(スキルアップAI)
- 【全200問の模擬試験付き】G検定に合格するための集中講義!(Udemy)
それぞれ解説します。
JDLA認定 G検定対策講座(AI研究所)
「JDLA認定 G検定対策講座」は、AI研究所が運営するG検定対策講座です。「コスパ重視の方が選ぶAIセミナー運営会社」で1位を獲得し、ユーザー満足度は99.8%を誇ります。
受講形式は「会場受講」「ライブウェビナー」「eラーニング」の3種類から選ぶことができ、最安はeラーニングで、今なら44,000円のところ5,500円で受講可能となっています。
また東京大学教授が監修を務めるなど、講義の質もお墨付きです。安価で効率よく合格を狙いたい方に活用してほしい講座となっています。
G検定アプリ(スキルアップAI)
引用:SkillUp-AI
こちらはスキルアップAIが提供する、G検定学習アプリです。全部で320問が収録されており、模擬試験形式での利用が可能です。
そして自身の回答はデータとしてすべて残せるため、「どの部分をなぜ間違えるか」分析ができることが大きなメリットです。運用はスキルアップAIですが、開発はG検定運用元のJDLAが担当。よく出題される形式や傾向に基づいた問題がピックアップされています。
インストールに1,200円が必要ですが、月額制でもないのでその後は追加料金を気にせず使えます。
【全200問の模擬試験付き】G検定に合格するための集中講義!(Udemy)
引用:Udemy
講座名にもあるように、G検定に合格するための知識を体系的に学べる初心者向けの集中講座となっています。全200問もの問題のほか、計17.5時間のビデオ講義、その他ダウンロードコンテンツがたくさん盛り込まれながら、3,600円という価格を実現しています。
たいへんコストパフォーマンスに優れた内容なので、G検定に挑戦するAI未経験者であればまず最初に検討したい講座です。
まとめ
G検定の過去問題を無料で利用できるサイトはたくさんあります、しかし出題形式や傾向など、より実践的で本番に近い過去問題で演習を行いたいなら、有料の書籍やサービスを使うほうが間違いありません。
とはいえ、現代ではリーズナブルで良質なアウトプットができる書籍やサービスが充実しています。一生使える知的財産のための自己投資と考えれば、お金を払う価値は十分にあるといえるでしょう。