AIの知識に特化したE資格とは

AIの知識に特化したE資格とは

AI関連の資格でG検定のワンランク上の資格として知られているE資格。しっかり勉強をしないと合格できない試験と言われていますが、E資格はG検定と比べてどのように難しい試験なのでしょうか。そこで2020年のE資格試験に向けてどのような対策をすべきか、G検定とE資格の間にはどのような違いがあるかなどについて解説します。

2020年8月の試験までにどんな準備をすれば良い?

AI検定はG検定もE資格も年々受験者数が増加傾向にあり、それに伴って問題も難化傾向にあります。そのため、2020年8月のE資格の試験は例年以上に入念な対策が必要と言えるでしょう。まずしっかり行うべきなのが、ディープラーニング・機械学習プログラミングの演習です。E試験のEはEngineerのEであり、その名の通り、ディープラーニングや機械学習を実装するエンジニア向けの試験となっています。そのため、実践的な問題が多い傾向があり、実際にPythonやR言語などといったAI開発によく使われる言語を用いて実際に開発してみることが大切です。

JDLA(日本ディープラーニング協会)の認定プログラムを受けましょう

JDLA

参照サイト:jdla.org/business/certificate/

また、E資格はJDLA(日本ディープラーニング協会)の認定プログラムを受験日までに受講しておく必要があります。申し込みの段階で修了していなくても問題ありませんが、受験日までに修了していないと受験することができないので要注意です。ちなみにJDLA認定プログラムは複数の業者から選ぶことができます。対面しかないもの、オンラインしか対応していないものなどがあるので自分に合ったプログラムを選びましょう。対面に関しては東京や大阪など大都市しか対応していないことから、基本的に地方在住の人はオンライン講座を選ぶのがおすすめです。また、受講期間も業者によって様々なので、受験日までのスケジュールを逆算して受講しましょう。

問題演習がポイント

そして、E資格もG検定同様スピード勝負です。そのため、基本的な学習以上にたくさん問題演習をしてすぐに答えることができるように準備をすることが合否に繋がります。E資格の問題集は販売されていませんが、G検定用の問題集と、JDLA認定プログラムを受講する際に配布されるテキストだけで大分出題範囲を網羅することができるので、この2つをやり込むようにしましょう。

どうしてE資格は時間が足りなくなりやすい?

E資格の試験は4択から正解を選ぶ選択式ですが、試験時間が120分なのに対し、時間が足りなくなってしまうことが多いです。その理由として、出題される問題数が108問とかなり多く、基本的に1問にかけることができる時間が1分程度しかないということが挙げられます。

E資格の試験では実務面における常識問題なども多く出題されており、このような問題はすぐに答えられる人が多いですが、それに対して応用数学分野においては計算式が難しい問題が出題されることが多く、ここに時間がかかってしまいがちです。したがって、E資格を受験するにあたっては計算問題をいかに速く解くかに力を入れましょう。また、それ以外の問題は即答できるように問題集を読み込みましょう。

G検定とE資格の試験はどう違う?

G検定とE資格の試験内容は基本的な部分は同じではありますが、G検定はAIに関する基本的な知識を持っているレベルを証明するもの、E資格は実際にAIを実装できるレベルを目指すものなので、G検定よりもE資格の方が難易度が高いです。そのため、G検定ではAIの基本的な部分、E資格では応用的な部分が出題されるものと思っておきましょう。
AIの知識に特化したE資格とは

G検定とE資格のペース配分

まず、G検定は試験時間が120分で226問出題されます。そのため、G検定はE資格以上にスピード勝負の面が強いです。30秒で1問のペースで解かなければいけないことから、G検定は問題演習に力を入れる必要があるでしょう。それに対して、E資格もスピードが重要ではありますが、G検定よりは時間に余裕があります。ただし、それでも1問1分のペースで解く必要があり、問題数に関係なくAI検定は基礎固めだけでなく問題演習にも力を入れることが合格への鍵と言えるでしょう。

G検定とE資格の必要知識

また、G検定はAIに関する常識的な部分が問われます。そのため、プログラミングに関する知識が無い状態で挑戦しても合格することが可能です。したがって、G検定を受験する人の中には、AIを実装しているエンジニアだけでなく、AIに興味を持っている学生・社会人や、AI関連商品を取り扱う企業の営業マンなども多い傾向があります。
それに対して、E資格は実際にPythonやR言語を使ったプログラミングによる実装も出題範囲に含まれています。そのため、E資格はプログラミングに関する知識が必須です。しかもただコードを書けるだけでなく、軽量化や高速化などより便利で効率の良いコードを書ける必要があり、受験者も実際にAI開発に携わっている人が多い傾向があります。

しっかり対策をして合格を目指そう!

E資格はG検定と比べて難易度が高い試験ではありますが、合格率は70%近くと、しっかり対策をすれば合格するのは不可能ではありません。ただ、E資格もスピード勝負の面が強く、ただ出題範囲の内容を理解しているだけでなく、問題を見てすぐに答えられることも求められます。したがって、E資格を受験する際はG検定よりも問題数が少ないからと油断せずに問題演習を入念に行って試験に挑みましょう。