E資格はどうやって勉強するの?試験の概要や勉強のコツ、必要な勉強時間を解説

E資格はどうやって勉強するの?試験の概要や勉強のコツ、必要な勉強時間を解説

近年、さまざまな業界でAIの活用が進んでいます。AIは、人手不足や働き方改革などの問題を解決するだけでなく、事業を未来に躍進させる大きな改革を実現しています。

AIを効果的に活用するために重要な役割を果たすのがAIエンジニアです。日本の産業を発展させ、より良い社会をつくるためにも、多くの優秀なAIエンジニアの活躍が望まれています。そんなAIエンジニアとしての能力を確固たるものとし、内外に証明するために最適な資格が「E資格」です。

この記事では、E資格の概要や勉強方法、勉強時間などについて解説するほか、おすすめのE資格対策講座についても解説します。

E資格はどんな資格?

E資格は、正式名称をJDLA Deep Learning for ENGINEER(JDLAディープラーニングフォーエンジニア)といいます。ディープラーニングを中心としたAIに関する知識を深く追求し、AIエンジニアとしての高い能力を証明できる資格として近年注目を集めています。

ここではE資格の概要や試験について解説します。

E資格とは

E資格は国内のAIに関連した資格試験としては最高難易度といわれています。E資格の目的は、ディープラーニングを仕組み・背景まで理解し、自らの手で実装できる能力を持ったAIエンジニアの育成です。フレームワークやライブラリアプリをゼロから構築し、AIの動きの一つ一つを数式で解読し、プログラムに変換できるといった、ハイレベルな能力が求められます。

このように、専門性と実践力を極め、「本当に優秀な人材」を育成するための試験として、世界レベルで見ても類を見ない資格試験になっています。
実際に、トヨタ自動車やPreferred Networks、NVIDIAなど、世界のAI技術を牽引する企業が監修・協賛しているなど、試験の有用性・信頼性は疑いようがありません。

E資格はいつ始まった?受験者数、合格率は?

E資格試験が初めて実施されたのは2018年であり、まだまだ新しい資格といえます。
当初の受験者数は300人台でしたが、近年では毎回1000人ほどが挑戦しています。それだけE資格が実践的な価値を持つ資格として認知されてきたということでしょう。

E資格の合格率は7割前後となっており、近年は70%を超える年が続いています。E資格が始まってから年月も経ち、しっかりと準備して試験に臨む人の数が増えたからと考えられます。難易度の高いE資格ですが、効率的な勉強法や質の高い試験対策講座が増えてきたことも合格率の高さにつながっているかもしれません。

E資格の試験概要

2022年10月現在、JDLAは以下の試験概要を公表しています。

試験時間 120分
知識問題 多肢選択式・100問程度
試験会場 各地の指定試験会場にて受験可能。申し込み時に、希望会場を選択する。
出題範囲 シラバスより、JDLA認定プログラム修了レベルの出題
受験費用 一般:33,000円(税込)、学生:22,000円(税込)、会員:27,500円(税込)

E資格の効果的な勉強方法

E資格は教材が少なく、過去問も存在しないことから、勉強方法がわからないという人は少なくありません。ここでは、E資格試験の出題内容や受験資格を踏まえながら、効果的な勉強方法について解説します。

一番はJDLA認定プログラムをしっかり理解すること

E資格試験を受験するためには、過去2年以内にJDLA認定プログラムの受講を修了している必要があります。つまり、JDLA認定プログラムを終了して2年間は受験資格があるということです。

JDLA認定プログラムは、「AIエンジニアリング講座」や「ディープラーニング講座」といった名称で高等教育機関や民間事業者が実施しており、現在は十数個の講座が存在します。JDLAが認定推奨しているプログラムであればどの講座を受講しても受験資格を得ることが可能です。

E資格試験の出題範囲はJDLA認定プログラムの内容に準拠しているため、プログラムの内容をしっかりと理解することは、E資格試験合格への一番の近道になります。

プログラム終了後には修了テストがあり、これに合格しなければ修了ナンバーがもらえません。E資格試験に申し込む際は修了ナンバーやプログラムを実施する事業者名などを入力しなければならないので、JDLA認定プログラムで確実に知識を身に付ける必要があります。JDLA認定プログラムの受講は、E資格試験の一次試験のような位置付けになっているのです。

JDLA認定プログラムは実施する事業者によって費用や受講期間、教材などが違います。自分に合った講座を選ぶことが、合格への第一歩といえます。

出題傾向やポイントをおさえておく

E資格試験の受験者のうち、約半数はG検定の合格者といわれています。E資格の出題範囲はG検定の応用編ともいえるので、AIに関して知見があまりない人はG検定の受験からスタートするのもおすすめです。ただし、G検定ではAIに関する法律知識や歴史など全般的な知識が「広く、浅く」出題されるのに対し、E資格試験の出題範囲は「より狭く、より深く」なっているといえます。

出題範囲は、応用数学、機械学習、深層学習、開発・運用環境の4科目であり、深層学習の出題が一番多くなっています。高校~大学レベルの基礎的な数学の知識や、ディープラーニングやディープラーニング以外の機械学習の知識、エッジコンピューティングなどの開発環境についての知識、PyTorchまたはTensorFlowを利用したプログラム実装に関する知識が求められます。

E資格試験で出題される内容は、大きく分類すると以下の4つになります。これらを意識して勉強することが大切です。

①既存のAIの仕組みや手法を正しく理解しているかを問う問題

AIに関する知識が問われます。AI技術が進化するなかで、さまざまなアルゴリズムが生まれました。それらの違いやメリット・デメリットを正しく回答できるか、改善できるロジックについて説明できるか、などは重要な勉強ポイントです。

②数式の意味を理解しているかを問う問題

なぜその数式が重要なのか、数式自体の意味を理解していることが大切です。文系出身の人は、長い数式を見ると難しく感じてしまうものですが、学習率や勾配のイメージをしっかりと理解することで、必要な数式の形がおのずとわかるようになります。重要な数式と、そのロジックを理解しておきましょう。

③Pythonで表現したものを読み解く問題

E資格試験の目的は、プログラムを実装できるAIエンジニアを育成することにあります。前提となる知識をもとに、数式をあてはめ、それをPythonで書けるようになることが大切です。

④数式を計算できるか問う問題

計算問題なので、計算方法を知っていることが大切です。良く問われる手計算の出題傾向は決まっているので、狙われやすい範囲をよく練習しておくことでクリアできるでしょう。ただし、近年は計算問題の出題は少なくなっています。

勉強時間はどれくらい必要?

E資格試験に合格するためには200~300時間の勉強時間が必要といわれています。ただし、数学やAIに関してあらかじめ知識があるかどうかで、必要な勉強時間は大きく変わります。

E資格試験に出題される科目はいずれも突き詰めればどこまでも学べる奥深い分野です。しかし、アカデミックな領域まで極めるには時間がかかりすぎてしまいます。E資格に最短距離で合格するためには、要点をしっかりと掴みつつ、問題を解くために必要な知識を効率よく学んでいく必要があります。独学の場合、あまり重要でない箇所に時間をかけてしまうことがあるため、知見のある人から勉強内容のサポートやアドバイスを受けることが大切でしょう。

受験者から聞いた、E資格試験は「こんな試験」

E資格試験では、100問前後の問題を120分で解かなければならないため、時間はタイトです。残念ながら不合格だった人のなかには、最初からじっくり問題を解きすぎて、後半時間不足になってしまったという人は少なくありません。そのため、試験本番は解けそうな問題からどんどん解いていき、わからない問題は後回しにした方が失敗が少ないといわれています。

問題はパソコンの画面上で解きます。多肢選択式(4~5つ)となっており、記述問題などは出題されません。試験中はホワイトボードが手元に配備されるので、計算式の途中メモなどに使うことができます。

一通り回答が終わると、「回答済み問題/未回答問題/あとから見直す問題」を一覧でチェックすることができるので、飛ばした問題や見直したい問題に戻ることもできます。

E資格試験の出題内容は一切他言してはならないことになっており、試験開始前に秘密保持同意書の記入を求められます。そのため、E資格試験には過去問が存在しません。
合格基準も非公開となっていますが、60~65%程度が合格の目安とされています。

おすすめのE資格対策講座を紹介【E資格対策ディープラーニング短期集中講座】

E資格試験では、AIに関してかなり「深い」部分まで知識が要求されます。しかし、限られた時間内で出題範囲のすべてを深く勉強していくのは不可能です。効率的な勉強をするためには、試験に出題される箇所を短期間で集中的に学べる講座を選ぶことが重要です。

ここでは、AI研究所が提供する「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」についておすすめポイントを紹介します。

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短期間でE資格合格が目指せる!

「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」は週に一回の講義が4回分の構成になっています。つまり、一か月でE資格に必要な知識を全て網羅できるということです。もちろん確実に合格を目指すためには、講義を受けるだけではなくしっかりと自習の時間を確保することが大切です。しかし、重要な箇所だけ濃縮した、クオリティの高い講義を受けることで、効率の良い勉強を進められるようになります。

勉強時間が限られている人や、短期間で集中的に学びたい人には最適です。

手厚いサポートが受けられる

勉強を進めるなかでわからないことがあったり、試験対策に不安があったりした場合は、個別に講師に質問・相談することができます。これはeラーニングでも同様であり、合格までしっかりとサポートしてもらえる体制を構築しています。

前提知識は不要

JDLA認定プログラムのなかには、高校数学や機械学習の基礎知識がない人は受講ができないものも存在します。しかし「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」では、AIに関する前提知識がない人でも理解できるように、基礎的な内容からスタートしているので安心です。不安な人には本講義の前段階に「E資格基礎講座(8.5時間分)」も用意されているので、数学や機械学習、Pythonの基礎知識を身に付けることが可能です。

本講義でも丁寧なフォロー体制が構築されており、挫折率の高いE資格対策講座のなかでは、驚異の修了率99.2%を誇っています。

教材が充実している

「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」では、全572ページに渡るオリジナル教材「E資格完全攻略テキストブック」や「丸暗記ブック」など、自習にも役立つテキストや問題集が配布されます。また、本講義後には実際の試験を想定した模擬試験を受けることもできます。
実際にE資格に合格した受講者からは、テキストや問題集で詳しく解説されている内容が試験に出たという声が多く聞かれており、教材のクオリティの高さには定評があります。

講義のレベルが高い

AI研究所の講師陣は現役のAIエンジニアであることはもちろん、わかりやすく丁寧な説明が得意な選りすぐりの人選となっています。
AI関連のセミナーは近年増加傾向にありますが、AIエンジニアを名乗るにあたって資格や経歴は必要ないため、講師の質に問題がある講座も散見されます。

AI研究所を運営する株式会社VOSTは、AIをはじめとしたさまざまな技術を社会に実装すべく、技術コンサルタント事業をメインに展開する会社です。本業でAIを扱っている会社ですから、講義や講師の質はどこにも負けない自信を持っているのです。

受講スタイルは3パターン

「E資格対策ディープラーニング短期集中講座」では、対面講義/オンライン受講/eラーニングの3パターンのなかから自分に合った受講スタイルが選択できます。eラーニングのみの講義が多いなか、リアルタイムで進行する講義が受けられるプログラムは貴重です。
実際に会場に足を運び、臨場感ある講義を受けた方が集中できるといった声は多く、好評です。

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効率的な勉強で、最短距離の合格を目指そう

難易度の高いE資格試験ですが、出題傾向を理解し、効率的な勉強を進めれば一発合格は不可能ではありません。質の高いサポートを受けることで、最短距離の合格が目指せるでしょう。

そのため、E資格対策講座は「効率性」「短期集中」「サポートの充実」などをキーワードに自分に合ったものを選ぶと良いでしょう。