G検定とPythonエンジニア認定データ分析試験の違い

G検定とPythonエンジニア認定データ分析試験の違い

さまざまな分野で活躍する人工知能AI。AIという言葉と同時にディープラーニングという言葉をよく耳にする人が多いのではないでしょうか。

G検定とPythonエンジニア認定データ分析試験はAIとディープラーニングに関する試験です。

ここでは、G検定とPythonエンジニア認定データ分析試験について解説するとともに、2つの違いについても紹介していきます。

G検定とは?

G検定とはジェネラリスト検定の略称で、JDLA(日本ディープラーニング協会)が主催する検定試験です。人工知能であるAIについての基礎知識や技術を持った人材の育成を目的として作られました。

Gの正称であるジェネラリストとは、ディープラーニングの基礎的な知識を持ち、それを有効活用できる人材のことをいいます。

ディープラーニングとは簡潔に説明すると、コンピュータが人間の手を借りることなく自動的に大量のデータの中から、そのデータの特徴を発見する技術です。

コンピュータに多くのデータを反復的に学ばせてパターンを見つけ出す機械学習の一技術ともいわれていて、自動運転技術などに活用されています。

G検定はディープラーニングについての基礎知識と、その知識を活用することができるスキルを判定する試験です。

具体的な試験内容は人工知能(AI)やディープラーニングに関する基礎知識とディープラーニングの手法、研究分野についてです。また、ディープラーニングの応用や機械学習、応用数学といった広い範囲となっています。しかも、これらに加えてJDLAが推薦する図書からも出題されることもあるため、本を読む時間も必要です。

このG検定をパスすることによって、就職や転職時のアピールに使えます。なぜなら、AIの普及が多くなるなかディープラーニングに関する知識や技術を持った人材が必要とされているからです。

G検定には特別な受験資格はなく基本的に誰でも受験できます。しかも、試験はオンラインのため自宅で受けられます。受験料は、学生が5000円で一般が1万2000円のため、学生のうちに受ける人が多いです。

JDLA(日本ディープラーニング協会)ではG検定とは別のAI関連資格であるE資格(エンジニア資格)もおこなっています。これはG検定より上級者が受ける検定となり、受験資格にはJDLAの認定プログラムの修了が必要です。多くの人がG検定をパスした後に挑戦しています。

Pythonエンジニア認定データ分析試験ってどんな試験?

開発分野で活躍しているプログラミング言語

Python(パイソン)とは、少ない文量でコードが読みやすく、初心者でも学びやすいといわれているプログラム言語です。

1991年にオランダ人のグイド・ヴァン・ロッサム氏によって開発されました。システム開発はもちろんAI開発や機械学習などの幅広い分野で利用されています。

プログラム言語にはJuliaやJavaScript、C++などさまざまありますが、PythonはAI開発に関して人気のプログラミング言語となっています。理由はCPUでの計算では速度が足りない重い計算を、GPUで高速化してくれるライブラリなどがあり便利だからです。

機械学習の分野で、最もシェアされている言語がPythonとなっています。

データ分析がメインの試験内容

Pythonエンジニア認定データ分析試験というのは、一般社団法人のPythonエンジニア育成推進協会が実施している試験の1つです。他にエンジニア認定基礎試験というものがあり、新たに2020年の春から受けられるようになる試験が、このPythonエンジニア認定データ分析試験となります。

エンジニア認定基礎試験がPythonに関する基礎知識や文法について出題される認定基礎試験に対して、認定データ分析試験はPythonを使ったデータ分析の基礎やその方法、さらには、数学やPythonに関するデータ分析ライブラリについても問われます。

具体的には実行環境構築やライブラリによる分析実践として、NumPyやscikit-learnなどが出題されます。

Pythonエンジニア認定データ分析試験は特に受験資格はなく、未成年者が受ける場合は保護者の同意が必要となります。試験センターが全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターとなるため、受験には事前にOdyssey IDの登録(無料)が必要です。

受験料は、学生や教員が5500円で一般が1万1000円となるため、学生のうちに受験すると得となります。

G検定とPythonエンジニア認定データ分析試験の違い

2つの試験には明確な違いがあります。

G検定AIそのものや、それを構成する機械学習の一技術であるディープラーニングについての基礎的な知識と活用するスキルを判定する試験です。

それに対してPythonエンジニア認定データ分析試験は、AIを開発するためのプログラム言語に関する基礎知識と、データ分析の方法やライブラリなどについての試験です。

自動車に例えるならば、G検定は車の車体や運転に関する試験で、Pythonエンジニア認定データ分析試験は車の作り方の知識や技術、データ分析に関しての試験といえるでしょう。

また、前述したように2つの試験は主催する団体も異なります。G検定はJDLA(日本ディープラーニング協会)が主催する試験で、Pythonエンジニア認定データ分析試験は一般社団法人のPythonエンジニア育成推進協会が実施している試験です。

G検定とPythonエンジニア認定データ分析試験ともにAIに関する重要な試験

G検定はAIやディープラーニングそのものに関する試験で、Pythonエンジニア認定データ分析試験はAIやディープラーニングを開発するための言語や技術などの試験です。

AIそのものに関連する仕事には重要となる試験で、この試験に合格していると就職活動をする上で大きな武器となるでしょう。

どちらも受験資格などはありませんので、AIやディープラーニングに興味がある場合は受けてみる価値はあります。