Microsoft認定試験DP-100とは?試験概要、合格率、勉強方法まで解説

Microsoft認定試験DP-100とは?試験概要、合格率、勉強方法まで解説

AI資格を取得する人が増えてきていますが、Microsoft社が認定するDP-100も人気を集めています。DP-100とは、どのような試験なのでしょうか?合格率、難易度は高いのでしょうか?

今回はMicrosoft社の認定試験DP-100について詳しく解説します。この記事を読めば、DP-100を受験するべきかどうか判断できて、どのように勉強していけば良いかまで理解できます。
ぜひ、AI資格の取得を検討している方は、この記事を読んでみてください。 

AI関連の資格に関しては、下記の記事でも解説しているため、ぜひ読んでみてください。

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DP-100とは

DP-100とは
 出典元:『試験 DP-100: Azure でのデータ サイエンス ソリューションの設計と実装』

DP-100はMicrosoft認定資格であるAzure Data Scientist Associateを取得するための試験です。
この試験に合格すれば、Azure Machine Learningを用いた機械学習モデルの開発の実務スキルを保有していることを証明できます。国家資格ではありませんが、Microsoftの資格のため世界中で評価されています。 

試験概要

問題数 約55問
出題形式 選択式
試験方式 テストセンターまたは自宅受験
試験時間 180分
合格基準 700点以上
受験資格 特になし
受験料(税込) 21,103 円(税込)

※試験は日本語で受験することができます。 

DP-100試験の出題範囲(シラバス)

DP-100では、以下の試験問題が出題されます。

概要
  • Azure Machine Learningの概要
  • 機械学習モデル開発のフロー
  • 人工知能、機械学習、ディープラーニングの違い
Azure Machine Learning Designerの基礎
  • 分類モデル構築のフローの作成
  • 学習済みモデルのデプロイ
  • 回帰モデル構築のフローの作成
Azure Machine Learning Designerの応用
  • 手持ちデータの読み込みとデータ操作
  • ハイパーパラメータの調整
  • 分類の評価指標
分類のアルゴリズムの実装
  • データの前処理
  • モデルの学習
  • モデルの評価
Azure Machine Learning SDKの基礎
  • Experimentの基本操作
  • 学習結果をExperimentに記録
Azure Machine Learningで学習の高速化
  • データセットの取り扱い
  • 並列分散処理で学習の高速化
Azure Machine Learningで自動ハイパーパラメータ調整  
  • ハイパーパラメータ調整の設定
  • 早期終了の設定
  • 学習済みモデルをWorkspaceに登録
Azure Machine Learningで学習の自動化
  • パイプラインの作成
  • パイプラインのデプロイとスケジューリング
学習済みモデルのデプロイ
  • リアルタイム推論
  • バッチ推論
データセットの監視
  • データドリフトの概要
  • データドリフトモニターの活用

 DP-100の難易度と合格率

Microsoft社主催のDP-100の合格率は非公開となっています。
しかし、Azure Data Scientist Associate(DP-100)合格者の体験記では「難易度は普通」と回答しています。また、試験に合格できなかった場合は試験問題集の料金を返金するというものも多いです。
このような結果から分かる通り、DP-100は勉強すれば合格することができます。

 DP-100の勉強方法

Microsoft認定資格DP-100の難易度は普通と説明しましたが、正しい方法で勉強しなければ不合格になってしまいます。DP-100を効率よく学び、合格するためにも勉強方法を学んでおきましょう。

Microsoft社が提供する講座で勉強する

Microsoft社が提供する講座で勉強する

出典元:『Microsoft Learn』Microsoft社はAzure資格を取得するための知識を習得する講座「Microsoft Learn」を提供しています。
DP-100に合格するための、さまざまな講座が提供されているため受講してみましょう。 

講座内容

  • Azure Machine Learning でのデータの操作
  • Azure Machine Learning service で機械学習モデルの選択を自動化する
  • Azure Machine Learning でスクリプトを使用してモデルをトレーニングする
  • Azure Machine Learning でパイプラインを使用してモデル トレーニングを最適化する 

こちらの講座は、日本語になっていない箇所があります。
そのため、Microsoft社が提供している講座「Microsoft Learn」が難しいと感じたら、別の勉強方法を取り入れるようにしましょう。

DP-100講座を受講する

DP-100講座を受講する

出典元:『キカガクのDP-100資格対策講座』Microsoftの講座「Microsoft Learn」が難しいと感じた場合は、民間企業のDP-100資格対策講座を受講しましょう。

民間企業のDP-100資格対策講座であれば、英語の教材を日本語でわかりやすく教えてくれて、勉強で躓いた場所に関しても講師に質問できます。民間企業のDP-100資格対策講座には、以下のようなものがあります。気になる講座を受講してみてください。

民間企業のDP-100資格対策講座

  • キカガクのDP-100資格対策講座
  • トレノケーノのAzure のデータ サイエンス ソリューションの設計と実装(DP-100)
  • SkillUP AIのAzure DP-100対応 MLワークロード開発実践講座【無料トライアルあり】 

AI関連の講座を提供しているSkillUP AIがどのような会社なのか気になる方は、下記の記事を読んでみてください。

関連記事:『スキルアップAIとは?JDLA認定の第1号プログラムの特徴・評判を解説

WhizlabsのWeb問題集を解いてみる

WhizlabsのWeb問題集を解いてみる

出典元:『Exam DP-100: Designing and Implementing a Data Science Solution on Azure』DP-100について理解ができたら、問題を解いてみましょう。
残念ながら、DP-100に関する教材は2023年9月時点で販売されていません。そのため、DP-100の問題を解いてみたいという方はWhizlabsのDP-100のWeb問題集を活用しましょう。

WhizlabsのDP-100のWeb問題集は英語表記となっていますが、DeepLなどの翻訳ツールを使えば、どのような問題か把握することができて試験対策ができます。

DP-100に合格するメリット

DP-100に合格すると、次のようなメリットがあります。

Azure Machine Learningを習得できる

DP-100試験を受験すると、Azure Machine Learningが習得できます。

Azure Machine Learningとは、Microsoft社が提供している機械学習ツールです。
サンプルデータがあるため、データを用意しなくても使えます。
もちろん、データを用意して開発することができため、簡単なものから複雑なものまで幅広いモデルが構築できます。また、アルゴリズムが用意されているため、難しい作業が必要ありません。

Azure Machine Learningを使って、AIモデルを作れるようになり、AIとクラウドの知識を証明できることが、DP-100を受験する1つのメリットとなります。

会社から資格手当が支給されて給料アップが見込める

AWSやGoogle Cloudなどのクラウドもありますが、Microsoft Azureを利用することが多い会社であれば、Azure資格を取得することで資格手当がもらえることがあります。
DP-100はAzure資格の中でも中級の資格です。

企業によって方針が異なりますが、DP-100の合格者に資格手当5,000円~10,000円支給している会社もあります。そのため、少しでも給料をアップさせたいという願いを叶えられます。

(※資格手当に関しては、各企業で方針が異なるため、必ず就業規則を確認してください。)

就職・転職を有利に進めていける

この試験に合格すれば、Azure Machine Learningを用いた機械学習モデルの開発の実務スキルを保有していることを証明できます。Microsoft AzureはAWSの次に多く利用されているクラウドです。

Azureでサービスを開発している会社からすると、Azure Machine Learningを用いてモデル構築できることを証明できれば、就職・転職を有利に進めていけます。

まとめ

DP-100はMicrosoft認定資格であるAzure Data Scientist Associateを取得するための試験です。
この試験に合格すれば、Azure Machine Learningを用いた機械学習モデルの開発の実務スキルを保有していることを証明できます。
そして、資格手当をもらったり、就職・転職を有利に進めていけたりすることができます。

Microsoft認定資格のため知名度が高く、取得すればメリットが得られるでしょう。
しかし、試験対策がしづらいというデメリットがあります。この記事では、どのようにDP-100の試験対策をすべきなのかまで詳しく解説しました。ぜひ、この記事を読みながら、試験対策をしてみてください。