JDLA(日本ディープラーニング協会)とは?認定試験や講座、コミュニティを紹介!

JDLA(日本ディープラーニング協会)とは?認定試験や講座、コミュニティを紹介!

ディープラーニング技術の啓蒙活動をしているJDLA(日本ディープラーニング協会)とは、どのような協会なのでしょうか?

JDLA主催のG検定やE資格に合格するとどのような効果があるのでしょうか?JDLA主催のイベントに参加すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

今回はJDLAについて詳しく解説します。この記事を読めば、JDLAとはどのような協会か理解できるようになるため、ぜひ参考にしてください。

JDLA(日本ディープラーニング協会)とは

JDLA(日本ディープラーニング協会)とは
出典元:『一般社団法人日本ディープラーニング協会』

JDLA(日本ディープラーニング協会)は、ディープラーニング技術を広めて日本の産業競争力を上げる活動に取り組んでいる協会です。

企業理念

JDLAの企業理念に「ディープラーニング技術を日本の産業競争力につなげていこう」を掲げており、有識者が中心となりAI人材の育成をしています。

中小企業ではAI導入が進んでいない現在でも、AI人材は約4.4万人不足していると言われています。AIの需要が高まれば、2030年には約12.4万人のAI人材が不足すると予測されているのです。

産業の進展にはAIが欠かせないものと捉えており、エンジニアや研究者、学生などにAI技術を習得してもらう場を提供しています。

事業活動

事業活動
出典元:『一般社団法人日本ディープラーニング協会』

JDLAは5つの事業活動を行っています。 

1.産業活用促進

JDLA主催のイベントを開催して、AIを活用する方法などの情報を提供しています。

2.公的機関や産業への提言活動

AIが発展して倫理を守りながら活用されるように、公的機関や企業にアドバイスします。

3.人材育成

AIを活用できる人材を輩出するために資格試験を行います。またAI人材を輩出するためのトレーニングを提供する事業者を認定しています。

4.国際連携活動

AIを活用する上での課題などを国内外の関係者と議論し情報を発信します。 

5.社会との対話

AIが実現できること、実現できないことが曖昧になることで過剰な期待や過大な心配が社会に生まれつつあります。このような過剰な期待や過大な心配を取り除くために情報を提供します。

協会会員

AIを活用したビジネスを展開している企業がJDLAの協会会員になっています。また、デロイトトーマツや野村ホールディングス、NTTドコモなどの有名企業が協賛しています。 

協会会員の例

Aidemy AIプログラミングのオンライン学習サービスを提供
FastLabel 高品質の教師データを提供するAIデータプラットフォームを提供
FiNC Technologies 予防ヘルスケアAIサービスを開発・提供
IGPI Digital Intelligence DX戦略やAI戦略の立案から実行までを支援
Liaro 需要予測AIで発注・プライシング・棚割などを最適化

JDLA資格試験/講座の種類

JDLAはAI人材を輩出するために資格試験を主催しています。

AI をすべての人に

AI をすべての人に
出典元:『一般社団法人日本ディープラーニング協会』

AI For Everyoneとは、ビジネスパーソン向けのAI/ディープラーニングの基礎が学べる無料講座です。オンライン講座プラットフォームCoursera上で受講できます。

講座は無料ですが、受講修了証を希望する場合は$49(約7,200円)支払わなければいけません。受講修了証があるとG検定の受験料が割引となります。

名称 AI をすべての人に
受験資格 特になし
受験期間 制限なし

※修了証付きコースの場合は180日以内に修了する必要があります

学習内容 動画:約5時間

  • AIに関する専門用語と意味
  • AIができること、できないこと
  • 組織の課題解決のためにAIができること
  • 機械学習やデータサイエンスのプロジェクトの進め方
  • AIエンジニアチームと連携して社内AI戦略を構築する方法
  • AIを取り巻く倫理的および社会的議論の概要
料金体系 無料

※修了証付きコースの場合を希望する場合は$49(約7,200円)

JDLA 生成 AI テスト

JDLA 生成 AI テスト
出典元:『一般社団法人日本ディープラーニング協会』

JDLA Generative AI Testとは、生成AIを適切に活用できる能力や知識を認定する試験です。生成AIはクオリティの高い画像、文章、音声を生成できます。

とても便利な生成AIには著作権や個人情報などに関する情報漏洩問題などリスクを伴います。そのため、生成AIを活用していくための認定試験が作られました。

名称 JDLA 生成 AI テスト
受験資格 特になし
試験開催日時 1日
学習内容 生成AIの技術

生成AIの利活用

生成AIのリスク

料金体系 2,200円 (税込)

G検定

G検定
出典元:『一般社団法人日本ディープラーニング協会』

G検定はAIをビジネス活用するための基礎知識を有しているかを認定する試験です。AIの活用方法を覚えることで、既存ビジネスに変革をもたらすことができます。

G検定に合格すれば社内のデジタル推進DXコンサルティングに携わるための知識・スキルを証明できます。 

名称 G検定
受験資格 特になし
試験開催日時 年5回(3月・5月・7月・9月・11月)
試験時間 120分
試験形式 多肢選択式
試験問題数 200問程度
試験内容
  • 人工知能(AI)とは
  • 人工知能をめぐる動向
  • 人工知能分野の問題
  • 機械学習の具体的手法
  • ディープラーニングの概要
  • ディープラーニングの社会実装に向けて
  • 数理・統計
料金体系 一般:13,200円

学生:5,500円

G検定について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。

関連記事:『G検定とは?G検定に合格するための勉強方法を解説!

E資格

E資格
出典元:『一般社団法人日本ディープラーニング協会』

E資格とは、ディープラーニングの理論を理解できて、適切な手法でAIを実装できる能力を認定する試験です。国内のAI関連の資格試験としては最高難易度と言われています。

AIを実装できる能力を証明する資格のため、AIエンジニアやデータサイエンティストになるキッカケができます。

名称 E資格
受験資格 JDLA認定プログラム修了証が必要
試験開催日時 年2回(2月と8月)
試験時間 120分
試験形式 多肢選択式
試験問題数 100問程度
試験内容 応用数学

深層学習

機械学習

開発・運用環境

料金体系 一般:33,000円(税込)

学生:22,000円(税込)

会員:27,500円(税込)

E資格について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。

関連記事:『E資格とは?JDLA協会が認定するAIエンジニア資格を徹底解説

JDLA主催のイベント

JDLAはAIの啓蒙活動ができるイベントを主催しています。

CDLE

CDLE
出典元:『CDLE』

CDLE(シードル)は、5万人以上のメンバーが登録している日本最大級のAIコミュニティです。JDLAが実施するG検定やE資格に合格した人が参加できて、AIを使える人、AIを作れる人が情報共有する場です。

有識者や著名人を招いたメンバー限定の勉強会や勉強会、もくもく会などに参加できます。またLT会やハッカソンなどのアウトプットの場が提供されており、AI技術を磨くことができます。

DCON

DCON
出典元:『DCON』

DCONとは高専生によるAIを活用した事業創出イベントです。全国の高専がエントリーしてAI技術を競い合います。

DCONのプレゼンテーションで高評価を獲得できた事業は、スタートアップ応援基金1億円が投資され、スタートアップ企業として起業できます。

また、事業化支援プログラムを提供してもらえるなどサポートが受けられるなど、若者企業家を輩出するためのイベントです。

オンラインセミナー

オンラインセミナー
出典元:『一般社団法人日本ディープラーニング協会』

定期的に開催されているオンラインセミナーでは啓蒙活動ができます。過去には、以下のような内容のオンラインセミナーが開催されました。 

  • 無料で学べる実践的AI勉強会スキルアップAIキャンプ「JDLA Generative AI Test2023対策」
  • トップイノベーター像実現に向けた中外製薬のデジタル人財育成・風土改革の取り組み
  • サントリーグループのデータ人財育成 ~現場社員の成果創出に向けた取り組み~
  • コクヨの実験カルチャーを加速するデジタル人材育成とは?

JDLAの評判・口コミ

さまざまな活動をしているJDLAの評判・口コミには以下のようなものがあります。口コミ・評判を見ると、AIに関する情報が得られたり、AIに興味・関心がある人と繋がれたりと満足している方が多い印象です。 

  • 「これはデータサイエンス系に限りますが、転職したいならE資格とってJDLA協賛の企業受ければ受かります。知り合いでもエンジニア未経験でE資格だけで合格。E資格は合格率70%超えてるので普通にやれば受かります。簡単にリスキリング&DX人材!」 
  • 「今日はJDLAさん主催のもくもく会#3に参加しました。G検定+E検定に合格して転職に成功した方のお話や、G検定テキストでもやもやしていた点を質問してすっきりしました。また、おにぎりごちそうさまでした!」
  • 「私が有識者委員を務めるJDLAから「生成AIの利用ガイドライン」が公表されました。いきなり「条項なし」バージョンを見ていただくよりも「簡易解説付」バージョンから見て頂いた方がわかりやすいと思います。」

まとめ

JDLA(日本ディープラーニング協会)は、ディープラーニング技術を日本の産業競争力に繋げるための活動に取り組んでいる協会です。

JDLAが実施する検定試験に合格をすれば、AI人材として就職・転職することができます。またJDLAが主催するイベントに参加をすればAIに関する最新情報が得られます。

JDLAの口コミ・評判を見ても満足している方が非常に多いため、気になった方は資格の勉強を始めてみたりイベントに参加してみたりしてみてください。

また、弊社でもJDLA認定プログラムを提供しています。ぜひ、E資格やG検定を取得したいとお考えの方は、JDLA認定プログラムを受講してみてください。

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