【2024】シナモンAIとは?サービス内容や強み、導入事例をご紹介!

【2024】シナモンAIとは?サービス内容や強み、導入事例をご紹介!

「AIブーム」という言葉のとおりさまざまな業界において、あらゆるやり方でAI導入が進んでいる現代。関連企業の需要は全体的に右肩上がり、まさに成長期真っ只中といえます。

そんな中でもひときわ勢いに乗っている企業が、シナモンAIを運営・提供する企業「株式会社シナモン」です。今回の記事は、そんな株式会社シナモンについてまとめたものになります。

本記事を読むことで、いま波に乗っている「シナモンAI」の概要や事業内容が理解できるようになるでしょう。ぜひ最後までお読みのうえ、参考にしていただければと思います。

株式会社シナモン(シナモンAI)とは?

株式会社シナモン(シナモンAI)とは?

引用:株式会社シナモン公式サイト

株式会社シナモン(シナモンAI)は、東京都港区を所在地として事業を展開しているAI企業です。「AIの力で世界の進化を加速させ、インパクトを共創すること」を主なミッションとしています。

また株式会社シナモンが掲げている3つの企業理念は、以下のとおりです。

  1. purpose…誰もが新しい世界を描こうと思える、創造あふれる世界を、AIとともに
  2. mission…志を共有する様々な人々と共創し、世界規模で起きているトランスフォーメーションにAIの力で強烈なインクトをもたらす
  3. vision…業界を先導するIDP技術をコアとして様々な同志のKCT実現を推進する

引用:株式会社シナモン公式サイト

その他、株式会社シナモンの概要を一覧にまとめたものが以下になります。

会社名 株式会社シナモン
住所 〒105-0001
東京都港区虎ノ門3-19-13
スピリットビル6階
創業日 2016年10月5日
代表取締役Co-CEO 平野未来
堀田創
社員数 国内営業拠点および管理部門等のべ200名以上
事業内容 AI技術を活用したソリューション提供
主な取引先 ・TOYOTA
・JR東日本
・日本生命
・TOSHIBA
ほか多数
公式ホームページ https://cinnamon.ai/

シナモンAIが行っている事業内容

シナモンAIが行っている事業内容

シナモンAIが行っているのは、主に以下のとおりコンサルティング事業とプロダクト事業の2つです。

  • 開発ソリューション(コンサルティング)
  • SaaS(プロダクト)

両者それぞれ内容が異なりますので、順を追ってご紹介します。

開発ソリューション(コンサルティング)

開発ソリューション(コンサルティング)事業では、顧客のビジネス課題を解決するためのさまざまなソリューションを提案しています。

そのソリューションには独自の自社開発AIエンジンを用いていることが特徴です。そして顧客のニーズベースで開発を進める形式のため、あらゆる業界の業務改善と効率化を実現しています。

たとえば住友生命や第一生命をはじめとする保険会社ではAI-OCR(工学文字認識システム)を駆使して各種手続き自動化や簡略化に成功。また製造現場においては、AIによる危険予知システムの導入で安全性担保や事故情報の利活用・共有が促進した事例もあります。

SaaS(プロダクト)

SaaS(プロダクト)事業は、主に「業務効率化」および「ナレッジ収集」を行っています。

独自に開発した高度なAIソリューションがスピーディーに活用できることが大きなポイントで、導入も容易にできて個別開発も一切不要など、初めての方でも迷わない工夫が施されているためです。

現在は主に以下の3つのプロダクトをメインで提供しています。

サービス名 概要
Flax Scanner HUB ・誰でも手軽に使える最先端AI-OCR(工学文字認識システム)
・定型および非定型帳票から任意の箇所を正確に読み取る
※2024年4月より提供開始
ぜんぶよむもん ・ハイスペックな全文AI-OCRモデル(工学文字認識システム)
・長文文書や画像、文書ファイルのアップロード、読み取り、抽出が可能
Knowledge Collector ・ナレッジ(ノウハウ、技術、技能、経験)を収集できるツール
・音声や写真、動画から情報のインプットが可能
・書くのではなく「撮る、話す」形式で直感的にレポーティング

シナモンAIが開発したシステム

ここでは、シナモンAIが独自に開発したシステムを以下のとおりご紹介します。

  • ぜんぶよむもん
  • Flax Scanner
  • Rossa Voice

ぜんぶよむもん

「ぜんぶよむもん」は簡単にいうと、あらゆる形式の文書を簡単にデジタル化できるAI-OCR(工学文字認識システム)です。画像ファイルやテキストデータはもちろん、一覧表を混じえた手書きの文書まで読み取ってくれる精度の高さが最大の特徴です。

面倒なインストールやセットアップの作業不要で申込後にすぐ使えるため、初めての方でも迷わず使えます。また、読み取りデータを学習させない「LLMオプション」も簡単に設定できるため、安心して機密情報を扱える点もメリットです。

文章生成ツールについて深堀りしたい方は、以下の記事も参考になるのでぜひご一読ください。

【2024】AIによる文章要約ツールのおすすめ5選!メリットや上手に使うコツも紹介

Flax Scanner

Flax Scannerも株式会社シナモンAIが開発したAI-OCR(工学文字認識システム)のひとつで、主に契約書の要点を抽出や請求書の登録、手書き文書の読み取りを行えるツールです。たとえば請求書は取引先によってフォーマットが違うので処理が面倒ですが、そのような場合に重宝するでしょう。

手書き文書の読み取り精度は、99.2%と高い水準。膨大な時間がかかる書類および伝票処理作業を自動化することで、圧倒的な生産性向上を実現してくれます。

Rossa Voice

Rossa Voiceは「音声認識エンジン」と「自然言語処理技術」によって開発された音声認識AIです。主に議事録作成やコールセンター業務で役立てられています。

会議や電話の内容を聞き取ってデータ化を行えるのはもちろん、その会話の中から重要な内容のみを抽出し、要約およびToDoなどを自動作成することも可能です。

さらに企業や業界独自の専門用語を登録すれば、より聞き取り・出力の精度が向上します。そもそもの音声認識の概要や仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になりますのでご一読ください。

音声認識とは?仕組みや活用事例・おすすめ音声認識サービス6選

シナモンAIの強み

シナモンAIにはさまざまな強みやメリットがありますが、とくに代表的な強みとして挙げられるのは以下2点です。

  • 独自のハイレベルなAIの技術力
  • あらゆる業界への幅広い導入実績

それぞれ順を追って解説します。

独自のハイレベルなAIの技術力

大きな強みとして、ハイレベルな独自の技術力が挙げられます。前述でも紹介しているとおり、工学認証による文書読み取りシステムや自然言語、音声認識などあらゆるモデルを活用したシステムを開発しています。

ハイレベルでありながら、初めての顧客でも迷わず使いやすいUI/UXに仕上がっている点も大きな特徴。さらなる顧客満足度向上のために、今もなお絶えず研究開発を進めています。

また2024年1月に出展した「第3回スマート物流EXPO」でも高く評価されるなど、知名度の向上にも積極的です。

あらゆる業界への幅広い導入実績

あらゆる業界に対して幅広く柔軟に導入を実施していることも強みといえます。具体例を挙げると、以下のとおりです。

  • 保険業界…請求書などの書類手続きや処理の効率化
  • 製造業界…危険予知システムや注文・納品書の自動作成
  • 物流業界…AI-OCR(工学文字認識システム)による貿易書類の入力作業の効率化

この他にも建設業でのナレッジ活用やAIワークショップにおけるDX促進など、さまざまなシーンで導入・活用が広がっています。

シナモンAIのシステム導入事例

シナモンAIのシステム導入事例

この章ではシステム導入事例として、以下の3つをより詳しく紹介します。

  • 住友生命保険相互会社
  • 三菱瓦斯化学株式会社
  • イーデザイン損害保険株式会社

住友生命保険相互会社

住友生命保険相互会社では「給付金の手続きから支払いまでのタスクが膨大のため、時間と手間がかかる」といった課題を抱えていたことからデジタル化が必要とされていました。

そこでシナモンAIのAI-OCR(工学文字認識システム)によって請求書類をカメラで瞬時に読み取り、スマホやアプリなどに自動反映、また給付金の対象・非対称の判断の自動化などを実現しました。請求手続きの手間を大幅に削減することで手続き当日の支払決定も可能になり、ユーザービリティと生産性向上につながっています。

三菱瓦斯化学株式会社

三菱瓦斯化学株式会社では、「多くのヒヤリハット(重大な災害や事故が起きてもおかしくない状況やできごと)報告書が蓄積していることから、過去のデータの利活用が満足にできていない」という課題を抱えていました。

そこでシナモンAIの「スマート保安支援サービス」を導入し、これまでのヒヤリハットのデータを一元化。日にちや作業内容でヒヤリハット報告書を検索・抽出可能にしたことで、十分な利活用と社内情報共有を実現しています。

イーデザイン損害保険株式会社

イーデザイン損害保険株式会社は新しい自動車保険の開発において「保険証券の文字読み取りシステム」および「顧客が撮影した一般的なカメラの画像を正確に読み取るシステム」を必要としていました。

それに対しシナモンAIが生命保険業界向けのAI-OCR(工学文字認識システム)を提案・導入を実施。非定型帳票の高速読み取りによって、見積もり~申し込み完了までの時間の大きな短縮に成功しています

シナモンAIについてまとめ

株式会社シナモンは、企業が抱えるナレッジ活用課題をAIを使ってサポート・解決する企業です。先進的でハイレベルなAI技術を活用した機器を開発していながらも、はじめての方でも迷うことなく使えるわかりやすいUI/UXに仕上がっていることから、大手企業をはじめさまざまな中~小企業からの豊富な取引・導入事例実績があります。

また株式会社シナモンは2024年1月には「第3回スマート物流EXPO」に出展。さらに同年4月にはAI-OCRソリューション「Flax Scanner HUB」の提供を開始するなど、知名度と事業の幅を順調に広げているのが現状です。

そして「Flax Scanner HUB」の提供はスピーディーな導入やセキュアな生成AIの利用を実現しているため、システムインテグレーターやエンドユーザー、さらにはBPO企業などあらゆるユーザーに安心感を与えるソリューションになると期待されています。株式会社シナモンのこれからの大きな飛躍および急成長から目が離せません