E資格の勉強に最適な問題集・参考書はどれ?目的別に良質な一冊を紹介します!

E資格の勉強に最適な問題集・参考書はどれ?目的別に良質な一冊を紹介します!

AIエンジニアとして一流を極めたいならば、ぜひ取得しておきたい資格、「E資格」。

国内におけるディープラーニングに関連する資格のなかでは最高難易度といわれるだけあって、合格への道のりは平坦ではありません。合格を確実に勝ち取るためには、十分な自習時間の確保と、良質なセミナーや講師によるサポート、そして自分に合った問題集・参考書との出会いが重要です。

今回は、E資格合格に向けて学習者の皆さんのお役に立ちそうな問題集・参考書を目的別に厳選して紹介するとともに、教材のクオリティの高さに定評のあるE資格対策講座を紹介します。

目次

E資格とは

E資格の正式名称はJDLA Deep Learning for ENGINEER(JDLAディープラーニングフォーエンジニア)です。JDLA(一般社団法人日本ディープラーニング協会)は、わが国におけるディープラーニングの普及と発展、それによる産業競争力の強化を目指し、E資格を創設・実施しています。

そのような目的もあり、E資格試験で求められるAIに関する知識はかなり高度であり、AIの動きの背景にある理論や数式を理解し、Pythonを使って実装できる能力が必要です。
2018年に始まった比較的新しい資格試験ながら、その高度な内容から、「AIエンジニアの実力を内外に証明できる資格」として、注目を集めています。

E資格試験の試験概要

2024年1月現在、JDLAは以下の試験概要を公表しています。

試験時間 120分
知識問題 多肢選択式・100問程度
試験会場 各地の指定試験会場にて受験可能。
申し込み時に、希望会場を選択する。
出題範囲 シラバスより、JDLA認定プログラム修了レベルの出題
受験費用(税込) 一般:33,000円
学生:22,000円
会員:27,500円

E資格試験に必要不可欠なのは「JDLA認定プログラム」の受講

E資格試験を受験するためには、「過去2年以内にJDLA認定プログラムの受講を修了していること」という条件をクリアしなければなりません。

試験予約時に、認定プログラムの受講修了を証明する「修了者ナンバー」「認定プログラム事業者名」「修了日」の入力が必要となっています。

JDLA認定プログラムは、「AIエンジニアリング講座」や「ディープラーニング講座」といった名称でさまざまな高等教育機関や民間教育事業者が実施しています。
JDLAが認定推奨しているプログラムであればどの講座を受講しても受験資格を得ることが可能です。

ただし、JDLA認定プログラムの修了ナンバーを得るためには、プログラムの修了テストに合格する必要があります。ただプログラムを受講すれば良いという訳ではなく、しっかりと内容を理解することが大切です。

そもそも、E資格試験のレベルはJDLA認定プログラムの内容に準拠しており、プログラムの内容を理解しているということは、E資格試験に合格できるだけの知識を得ているということにもなります。

JDLA認定プログラムは、ただ受験資格を得るために受けるのではなく、E資格試験対策のためのサポートが充実している講座を選ぶと良いでしょう。

目的別!E資格試験の勉強におすすめの問題集・参考書

JDLA認定プログラムでは、E資格試験に必要な知識を身に付けることができます。
しかし、確実に合格を目指すためには自学自習の時間が必要不可欠です。

学習時間をサポートするのは、良質な問題集や参考書です。
ここでは、E資格の勉強に役立つ問題集や参考書を紹介します。

問題演習がしたいとき

「徹底攻略ディープラーニングE資格エンジニア問題集 第2版」

徹底攻略ディープラーニングE資格エンジニア問題集 第2版

(引用:Amazon

E資格試験に向けて問題演習がしたい場合、唯一と言っていい問題集がこちらです。

E資格に出題されやすい内容が網羅されており、この一冊を繰り返し解くことで、合格力を高めることができます。問題のクオリティの高さはもちろん、一問一問に丁寧な解説がついているのも嬉しいポイント。

正答だけでなく誤答にも技術解説しているので、一問解くだけでたくさんの知識が身に付きます。
出題傾向を徹底分析した模擬問題もついているため、学習から演習、実力チェックまで、すべてまかなえる一冊になっています。

初心者なので、基礎的な知識を身に付けたい!

JDLA認定プログラムのなかには、「数学や機械学習の知識があり、Pythonを使ったことがある人」でなければ受講できないものもあります。

これらの知識がなく、「AIに関しては初心者」という人は、プログラムを受ける前に基礎知識を身に付ける必要があります。ここでは、初学者に最適な入門書を紹介します。

「深層学習」

(引用:Amazon

ディープラーニングの教科書として世界的な評価を受けている入門解説書です。

ディープラーニングに必要な数学やニューラルネットワークの基礎、CNNやRNNといった手法、ディープラーニングに関する研究領域まで、しっかりと学習したい人に最適な内容になっています。

「最短コースでわかる PyTorch &深層学習プログラミング」

最短コースでわかる PyTorch &深層学習プログラミング

(引用:Amazon

E資格の試験でも採用されている「PyTorch」というフレームワークを使用し、ディープラーニングのプログラミングができるように構成されています。

機械学習の基本から、「CNN」などを使った画像認識ディープラーニングモデルの開発・チューニングまでをじっくり学べる内容となっており、プログラミング自体にあまり慣れていないという人にもおすすめです。

数学を学び直したいとき

E資格試験の一番のつまづきポイントといって良いのが「数学」。

高校や大学で数学を学んできた人にとっては基本的な知識であっても、文系出身者や数学が苦手な人にとってはかなり難しいと感じるのが、人工知能に関連する数学です。

ここでは、数学を基礎からわかりやすく学べる書籍を厳選しました。

「人工知能プログラミングのための数学がわかる本」

(引用:Amazon

人工知能プログラミングに必要な数学を基本的な知識からおさらいする一冊です。

変数・定数や関数といった数学の基礎からスタートするので、数学アレルギーがある人も無理なく理解することができます。数学の知識だけでなく、後半ではPythonのコードを動かして学んでいくので、E資格の学習にも役立ちます。

イラストや図がたくさん用いられていたり、要所要所に「人工知能ではこう使われる!」というコラムがあったりと、楽しんで学ぶ工夫がちりばめられています。

「最短コースでわかる ディープラーニングの数学 」

最短コースでわかる ディープラーニングの数学

(引用:Amazon

ディープラーニングの本質を理解するために必要な数学を最短コースで学べる構成となっています。
高校1年生レベルの数学からやさしく解説しているため、JDLA認定プログラムを開始する前の基礎学習にも最適です。

実際にコードを動かしながら学んでいくので、ディープラーニングの動作原理を「本当に」理解できる内容となっています。

「やさしく学ぶ 機械学習を理解するための数学のきほん ~アヤノ&ミオと一緒に学ぶ 機械学習の理論と数学、実装まで~」

(引用:Amazon

機械学習を勉強中のプログラマーの「アヤノ」と、友達の「ミオ」の会話から、機械学習における数学の基本が楽しく学べる一冊です。

数学は高校で学習する内容をおさらいすることからはじめるので、文系出身者の強力なサポートになるはずです。

AIの知識を深めたい

JDLA認定プログラムでは、E資格の出題範囲を効率よく学ぶため、重要な個所を厳選して紹介しています。

しかし、E資格を目指すエンジニアとなれば、もっと深く学びたいと思うのは当然のことです。
ここでは、AIに関する知識を深められる本を紹介します。

「[第3版]Python機械学習プログラミング 達人データサイエンティストによる理論と実践 」

[第3版]Python機械学習プログラミング 達人データサイエンティストによる理論と実践

(引用:Amazon

世界各国で翻訳されている、機械学習本ベストセラーの第3版です。

分類・回帰問題から、深層学習・強化学習まで、機械学習に必要なコンセプト全般をカバーしています。理論的背景とPythonコーディングが詳しく解説されているので、E資格の勉強中は傍らに置いておきたい一冊です。

「scikit-learn、Keras、TensorFlowによる実践機械学習 第2版」

「scikit-learn、Keras、TensorFlowによる実践機械学習 第2版」

(引用:Amazon

コードを動かしながら学び、機械学習が使えるようになることを目的とした、実践力が身に付く一冊
サンプルデータを示しながら、機械学習で問題を解決に導くまでの一連の手法を体系立てて解説します。

E資格でも採用されているフレームワーク「TensorFlow」を使用しているので、実装に関する問題の理解に役立つでしょう。アルゴリズムの説明だけでなく、実務で必要となるスキルをまとめた本書は、機械学習を学びたいエンジニア必携の一冊です。

「ゼロつく」シリーズ

「ゼロから作るDeep Learning ―― Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装」(2016/9)

ゼロから作るDeep Learning
(引用:Amazon

「ゼロから作るDeep Learning ❷ ―― 自然言語処理編」(2018/7)

ゼロから作るDeep Learning❷
(引用:Amazon

「ゼロから作るDeep Learning ❸ ―フレームワーク編 」(2020/4/20)

ゼロから作るDeep Learning ❸ ―フレームワーク編
(引用:Amazon

AIエンジニア必携のシリーズとなっているのが、通称「ゼロつく」シリーズです。

初版の「ゼロから作るDeep Learning(2016/9 創刊)」から、第三弾のフレームワーク編までじっくりと学ぶことで、高度な理解を得ることができます。

タイトルの通り、ゼロからディープラーニングをつくるというコンセプトなので、基礎的な知識だけでなく実践レベルの技術が身に付きます。

E資格の問題例【23問】

E資格の問題集や参考書以外にも問題例を解くことが出来ます。
学習サイトには様々なE資格の問題例があるのでE資格受験前に実力を確認してみてもいいでしょう。
以下のサイトでは23問の問題例を試すことが出来ます

E資格の問題例を見てみる

教材が充実しているJDLA認定E資格対策講座は?

ここまでE資格の学習に役立つ問題集や参考書を紹介してきました。

紹介した書籍はすべてE資格の学習に役立つものですが、合格までの限られた時間内では何冊も精読することはできないでしょう。そのため、効率的に学習を進めるためには、学習サポートや教材が充実したE資格対策講座を選ぶ必要があります。

ここでは、教材のクオリティに定評があるJDLA認定プログラムを紹介します。

【AI研究所】E資格対策ディープラーニング短期集中講座

E資格対策ディープラーニング短期集中講座は、AI研究所が実施するJDLA認定プログラムです。
ここでは、この講座のおすすめポイントを紹介します。

スケジュール/お申込みはこちら

教材の充実度がすごい!

E資格対策ディープラーニング短期集中講座は4日間の講座のなかに、E資格受験に必要な知識が濃縮されています。そのため講義の内容が理解できれば、AIエンジニアとしてかなりのレベルまで成長できるでしょう。

しかし、やはり講義以外の自習時間をしっかりとつくり、充実した学習ができなければE資格試験の合格は難しいです。

E資格対策ディープラーニング短期集中講座では、全572ページに渡るオリジナル教材「E資格完全攻略テキストブック」や「丸暗記ブック」など、自習にも役立つテキストや問題集が配布されるので、自習用の問題集を探し求める必要がありません。

また、試験直前フォローアップ講座や模擬試験が付属しているため、丁寧なサポートのもと講義の総復習や直前対策ができます。

フォローアップ講座では、過去の出題傾向をもとに作成された問題演習に取り組みながら、模擬試験の正答率70%を目指します。一人で問題演習をこなすことに大変さや辛さを感じる人でも無理なくラストスパートができるということですね。模擬試験は、実際の試験を想定した全119問で構成されており、試験中の時間配分などにも慣れることができます。

E資格に合格した受講者からは、模擬試験と類似した内容が実際の試験でも出題されたという声が多く聞かれており、問題集まで合わせると半数は講義で見たことのある問題が試験に出ていたという声もあります。

前提知識は不要

E資格対策ディープラーニング短期集中講座では、AIに関する前提知識がない人でも理解できるように、基礎的な内容からスタートしています。

不安な人には本講義の前段階に「E資格基礎講座(8.5時間分)」も用意されているので、数学や機械学習、Pythonの基礎知識を身に付けることが可能です。

本講義でも丁寧なフォロー体制が構築されており、挫折率の高いE資格対策講座のなかでは、驚異の修了率99.2%を誇っています。

受講スタイルは3パターン

E資格対策ディープラーニング短期集中講座では、対面講義/オンライン受講/eラーニングの3パターンのなかから自分に合った受講スタイルが選択できます。

eラーニングだけしか選べない講義が多いなか、リアルタイムで講義が進行するプログラムは貴重です。

E資格対策ディープラーニング短期集中講座の詳細はこちら

E資格試験の勉強は、楽しさと効率性のバランスが大事

AIや機械学習、ディープラーニングの世界は非常に奥深く、興味のある人は引き込まれるように学習してしまうものです。しかし、アカデミックな領域にまでこだわってしまうと、膨大な出題範囲の学習はいつまでも終わりません。

そのため、試験に出題されやすい箇所を集中的に学び、効率的に学習していく必要があります。
とはいっても、効率性だけを重視していては学習の楽しさは半減してしまいます。

効率的な学習はE資格対策講座に任せ、自分の興味がある部分は書籍などで知識を深めるなど、効率性と楽しさのバランスをとることが大切です。