E資格は、ディープ ラーニングに関する専門知識と実装技術を持ったAIエンジニアのスキルを認定する資格試験です。E資格はエンジニアの技術向上を目的に設立されました。世界トップレベルのAI技術を保持する企業の数々が監修および協賛を行っています。E資格試験は難易度の高いテストと言われていますが、試験内容はどのようなものでしょうか。受験した人の感想と合わせて紹介します。
E資格とは?
E資格は、ディープラーニングを正しく理解し、実装することができる知識と技術を持つ人材であるかの認定を行う試験です。ディープラーニング検定の一つであり、AIエンジニア向けの資格として注目を集めています。急速にAI化が進む社会の中でディープラーニングの高い知識と技術力を持つ人材へのニーズが高まっているのが特徴です。就職や転職の際に有利なため、E資格に挑戦する人も多くいます。ディープラーニング検定には基礎的なG検定もありますが、E資格はその上の応用編的な位置付けです。
E資格の試験を受けるためには、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)の認定プログラム講座を修了しなくてはいけません。試験を受けたいからといっても、誰でも受けられる訳ではありませんので注意してください。認定プログラム講座の修了には、約2ヶ月ほどの時間がかかりますので余裕を持って取り組むことが必要です。しかも認定プログラム講座を終了後、2年以内に試験を受けなければならないという条件もありますので試験のタイミングを間違えないようにしてください。
E資格の試験は、出題範囲が広く学習が大変だというのが特徴です。試験の出題範囲は、応用数学・機械学習・深層学習・開発運用環境となっています。合格率は全体の6割ほどとなっています。試験内容としては、120分の試験時間で100問近くの多肢選択式問題を解くスタイルです。問題数が多いため、問題を解くスピードも問われます。制限時間内に全問解答する練習をすることもおすすめです。しっかりとした試験対策が必要なため、学習計画を最初に立てる必要があります。
E資格を受けた人の声
「E資格2020#1」を受けた受験者の声を集めました。
予想外の問題が出てきた
傾向的に予想していない問題が出たという声が多いようです。出題範囲を広くカバーする必要があります。実装問題が意外と多く、JDLAの認定プログラム講座で取り扱わないような出題もあったそうです。このことから日々AI技術が進歩し次々と新しい技術が生み出されているため、最新の情報に対しても積極的に取り組んでいかなければ対応しきれないということがわかります。
「しっかりと学習し問題を繰り返し解いて復習をしたので、同じような問題は解くことができたが、初めて見る問題には自信がない」
やはり、初見の問題に戸惑う声が多かったです。E資格は、より深い知識が必要になるため苦戦する受験者がいるのが特徴です。難易度の高い試験ということで、受験者は試験後に「難しかった」「不安だ」という感想を持つ人が多くいます。しかし、中には今回の試験がダメでも、次の試験にトライすると決心し、勉強を再びスタートする受験者もいました。
E資格合格までの勉強準備
E資格合格までの学習の進め方は、出題範囲を偏りのないように満遍なく学習することがポイントです。合格のために必要な学習時間は一般的に半年ほどだと言われています。ディープラーニングの知識を十分に持っている場合には、JDLA認定プログラム講座の期間中に集中的に学習をするだけでも効果的です。しかし、ディープラーニングの知識が乏しい場合には、より長期の講座に参加することが望ましいです。講座のプログラムを意欲的にこなし、苦手な問題やつまずきをなくすことがポイントになります。
ディープラーニングの勉強は、複雑であるため独学で学習を進めるには限界があります。独学では疑問点が生まれた時に解消できないままになることが多く、得意な問題と不得意な問題の差が大きくなりがちです。このような弱点をなくすためには、疑問点などをすぐに質問し、しっかりと理解できる学習環境が必要になります。特にE資格は過去問が出回っていないため、過去問を解いて試験対策をすることが困難です。そのためDLA認定プログラム講座の問題演習に取り組むことが合格の近道になります。E資格は年3回開催されますので、しっかりと試験対策をとった上で試験に臨みましょう。
E資格の合格基準は非公開ですが、毎回60%〜70%の受験者が合格しています。受験料は一般33,000円、学生22,000円です。受験料が安い学生のうちに試験にのぞむ受験者も増えています。合格通知は全受験者へメールで届きます。合格すると、合格者証明書をPDF形式で出力することが可能です。
E資格は初見の問題が出ても焦らない!
E資格は、ディープラーニングを実装するエンジニアのスキルを認定します。AIを実装するスキルを持ったエンジニアは様々な企業から求められているため、就職や転職に役立つ資格としても注目されているのが特徴です。E資格試験では新しい技術に関する問題も出題されるため、初めて見る問題だったというケースも多くなります。初見の問題でも落ち着いて取り組むのがポイントです。