AI・ディープラーニング関連資格の中でも有名!G検定を受験するメリットは?

AI・ディープラーニング関連資格の中でも有名!G検定を受験するメリットは?

AI関連検定の中でも高い知名度を誇る日本ディープラーニング協会が運営するG検定。エンジニアとして働いている人だけでなく、AIやディープラーニングに興味を持っている人も受験者に多い資格ですが、この資格を取得するメリットにはどんなものがあるのでしょうか。そこでここでは、G検定で求められる知識やこの資格を活かせる仕事について解説します。

G検定はジェネラリストを育成する資格

G検定は機械学習・ディープラーニングを仕事に活かすことができるジェネラリストを育成する目的で作られた資格です。したがって、AIエンジニアやデータサイエンティストとして働いている人だけでなく、AI関連開発に興味があるエンジニアや、AI関連商品を取り扱う企業の営業職、情報系学部に通う学生など様々な人が受験しています。ただ、この資格はあくまでAIエンジニアとなるための資格というよりは、AIエンジニアになるにあたって必要な考え方を理解するための資格と言えるでしょう。

G検定に合格するために必要な勉強は?

G検定の難易度は、AI関連資格の中では比較的容易ですが、出題される問題量がかなり多いうえに、AIの基礎は高校~大学レベルの数学・統計学の知識が求められるので、一切機械学習・ディープラーニングに触れたことが無い人からすると難しめと言えるでしょう。基本的にG検定の学習は、日本ディープラーニング協会が推奨しているテキストを活用しましょう。メインで使うのは「深層学習教科書ディープラーニングG検定公式テキスト」がおすすめです。試験に出題される範囲がまとめられているので、このテキストをメインに学習を進めれば効率良く学習ができます。

もう1冊必ず読んでおきたいのが、「AI白書」です。こちらに関しては毎年更新されているので、最新のものを読んだうえで受験に取り組みましょう。AI白書には最新のAI業界の動向についてまとめられています。そして、G検定は2時間で120問が出題されるので、すぐに問題に解答できるように準備をする必要があります。そこで問題演習におすすめの図書が「徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集 徹底攻略シリーズ」です。こちらはG検定関連講座を開講しているスキルアップAI社から発売されており、実際に試験で出題される問題のうちの6割程度をカバーできるので対策用に読み込んでおきたいところでしょう。

AI白書

徹底攻略 ディープラーニングG検定 ジェネラリスト問題集

G検定で学んだことを活かせる仕事は?

G検定で学んだことを活かせる仕事は、IT関連の企画職や営業職です。あくまでG検定はジェネラリストを育成する目的の資格であり、AIエンジニアデータサイエンティストになるにあたっては、AIプログラミングや実装に関するスキルが必要ですが、G検定ではこの点をカバーできません。そのため、AIエンジニアではなく、どちらかというとAIを事業で取り扱うための活用法などを理解し、AIエンジニアなどと問題なく用語を使って会話できるスキルが求められる企画職や営業職なら役に立つと考えておくと良いでしょう。

社会のIT化が進むにつれて、AIに関する知識がある人材は重宝されるようになってきている傾向があります。ただし、エンジニアばかりに偏ってしまい、営業や企画職はこれまでAIと関係なかったことから、AIに関する知識が無い人の方が多いです。今後IT以外の業種でもAIを導入することを考えるようになる企業が増える見込みがあるものの、AIに関する知識を持った人材は社内にいないもしくはかなり限られている可能性が高いでしょう。したがって営業職企画職の人は将来性を見越して取得する価値はあると言えます。

E資格を受験してG検定レベルからさらにステップアップ!

先ほど解説したようにG検定は試験範囲にAIプログラミングや実装が含まれていないので、AIエンジニアやデータサイエンティストになるためには知識が足りません。そこで、G検定レベルからステップアップし、これらの仕事を目指すにあたって取得するのをおすすめするのが、G検定と同じJDLAが運営するE資格です。こちらでは、G検定と同様に、機械学習やディープラーニングに関する理論、AI開発に必要な数学・統計学知識に加えて、Pythonを使ったAIの実装も出題されます。そのため、G検定以上に実践的な知識が身につき、AIエンジニアとして働くにあたって必要なスキルがあることをアピールすることができるでしょう。

E資格の他にもう1つG検定からレベルアップできる知識が身に着くのが、一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が運営する「Python 3 エンジニア認定データ分析試験」です。こちらの資格はJDLAのAI検定と比べて受験料が1万円と手頃な価格なので比較的受験しやすいでしょう。その名の通り、Pythonプログラミングに特化した資格であり、Pythonエンジニアとして必要なプログラミングスキルが問われます。G検定やE資格のように理論的な部分はあまり問われず、Pythonを使ったデータ分析など実践重視の資格なので、プログラミングスキルを重視したい人はこちらの資格に挑戦してみると良いでしょう。

G検定でAIに関する知識を身に着けよう!

G検定ではAIに関する基本的な知識を身に着けることができます。そのため、これからAIを業務に取り入れようとしているけれども取引先のエンジニアなどと対等に話し合いができるかどうか不安などといった人におすすめの資格です。また、さらにスキルアップを目的とした資格にE資格が挙げられ、E資格を受験する前の基礎固めとしてG検定を受験するのも良いでしょう。