ジェネラリスト検定は、日本ディープラーニング協会(JDLA)が主催している検定試験です。人工知能(AI)についての基礎的な知識や、それらの知識を十分に事業に応用および活用することができるかどうかを検定します。受験資格に条件はなく、誰でも受けることができる検定試験です。ジェネラリスト検定の実施概要や試験対策などを詳しく紹介します。
ジェネラリスト検定の概要
AIに関する資格の種類
ジェネラリスト検定は人工知能(AI)に関する知識と技術を持った人材を育成する目的で開設されました。ジェネラリスト検定は、Generalistの頭文字をとってG検定と呼ばれることもあります。一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施している、ディープラーニング検定の一つです。AI業界において、ジェネラリストとはディープラーニングの基礎的な知識を持ち、有効に活用することができる人材を指します。ジェネラリスト検定とは別のAI検定としてエンジニア検定(E検定)があります。
ジェネラリスト検定とエンジニア検定の違い
ジェネラリスト検定が入門的な資格試験であるのに対して、エンジニア検定は中級者から上級者向けの資格試験です。エンジニア検定によって、ディープラーニングに関する理論を理解し、実装することができる人材の育成を目指しています。エンジニア検定を目指す人も、まず最初にジェネラリスト検定を受験し、その後エンジニア検定へとステップアップする人が多いです。
ジェネラリスト検定の詳細
ジェネラリスト検定を受験するメリット
ジェネラリスト検定は、ディープラーニングを活用することができる知識やスキルを判定します。知識やスキルといった目に見えにくいものに対して、資格試験という形をとり能力などを可視化することが可能です。AI検定であるジェネラリスト検定をパスすることによって、就職や転職の際にアピールしやすいというメリットを持っています。またジェネラリスト検定には試験資格に条件がなく、どのような人でも受験することが可能です。
ジェネラリスト検定に合格するコツ
検定試験の難易度としては、そこまで高くはありませんが、専門的な知識が必要になるため対策が必要となります。試験範囲も広いため、計画的な学習を行うことがポイントです。試験範囲の内容は、AIに関する基礎知識・ディープラーニングに関する基礎知識・ディープラーニングの手法・ディープラーニングの研究分野について・ディープラーニングの応用・機械学習・応用数学となります。これに加えてJDLAによる推薦図書などもあるため、検定のための学習に加えて推薦図書を読む時間も確保しなくてはいけません。時間を効率よく使うことを意識するのがベストです。
G検定試験の概要について
ジェネラリスト検定を受けるには?
ジェネラリスト検定におけるG資格試験の実施概要は、JDLAのホームページで確認することが可能です。E検定の試験の場合は、JDLAの認定プログラムを修了しなくてはいけませんが、G資格試験では特別な受験資格はありません。制限がないので、何歳からでも受験が可能です。試験はオンライン受験のため自宅で受験することができます。試験時間は120分で、多肢選択式の問題が200問前後出題されるのが一般的です。資格試験は1年に3回開催されるので、自分の希望するタイミングで受験できます。
ジェネラリスト検定の受験料は?
受験料は一般の方が12,000円で、学生が5,000円です。学生の方が格安で受験できるので、学生中にG資格試験に挑戦する人が増えています。申し込みはG検定受験サイトから簡単に申し込むことが可能です。大きな特徴としてオンラインで試験が実施されるため、自宅でリラックスした状態で受けることができます。遠方の試験会場に足を運ぶ必要もないため便利です。試験中にインターネットで調べたり、テキストを見て回答してもOKです。2018年の11月に開催されたG資格試験は、合格率が65%と高い結果が出ています。しっかりとした試験対策を行って臨みましょう。
G資格の試験対策方法
ジェネラリスト検定の出題範囲
G資格の試験対策のポイントは、広い出題範囲をどれだけ効率よく学習できるかという点にあります。G資格試験ではディープラーニングの基礎的な知識が問われるため、出題範囲が広く問題数も多いのが特徴です。自宅受験ですので、わからない問題はテキストを確認したりできますが、いちいち調べていると時間が足りません。200問前後の問題を制限時間120分の間に、すべて回答するためには1問1問に時間をかけられないので注意してください。1問30秒で回答していくのが理想となります。試験中の時間配分など、実際に練習をして感覚をつかんでおくのがおすすめです。
基礎知識を身につけていないとスピーディーな回答は難しいので、テキストと推薦図書をじっくりと読み込みましょう。書かれている内容を理解しつつ、専門用語や人物名を暗記していきます。その後、練習問題を解き、自分が間違った問題のやり直しを繰り返ししましょう。自分の受ける試験日から逆算して、学習スケジュールを立てるとロスがなく学習を進めることが可能です。
ジェネラリスト検定はAI業界で活躍したい人におすすめ!
AIの普及に伴い、ディープラーニングに関する知識や技術を持った人材へのニーズが高まっています。ジェネラリスト検定は、ディープラーニングの基本的な知識を持ち、それを活用することができる人材の育成目的で実施されている検定です。
AI業界での活躍を希望する方は、まずは入門的な試験であるジェネラリスト検定を最初のステップとして受けてみましょう。