[種類別]Pythonエンジニア認定試験とは?キャリアパスの描き方を解説

[種類別]Pythonエンジニア認定試験とは?キャリアパスの描き方を解説

Pythonを活用できることを証明するために、Pythonソフトウェア財団(PSF)が主催するPythonエンジニア認定試験の受験を考えていませんか?

その際に、「どの試験から受験すべきなのだろうか?」「各試験の合格難易度はどれぐらいなのだろうか?」と気になってくることでしょう。

そこで、今回はPythonエンジニア認定試験について解説します。

この記事を読めば、どのようなキャリパスを描けば良いかが明確に分かるようになるため、ぜひ読んでみてください。

Pythonエンジニア認定試験とは

Pythonエンジニア認定試験のサイト
出典元:『Pythonエンジニア認定試験』

Pythonエンジニア認定試験とは、Pythonソフトウェア財団(PSF)が、Pythonの理解・促進を目的に実施している認定試験です。

Pythonエンジニアを目指す方やPythonデータエンジニアを目指す方など年間15,000人が受験しています。 

4つの試験が用意されており、合格すれば認定証が付与されます。

  •   PythonZen & PEP 8 検定試験
  •   Python 3 エンジニア認定基礎試験
  •   Python 3 エンジニア認定実践試験
  •   Python 3 エンジニア認定データ分析試験

2024年度から、Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験が実施される予定です。

また、ネットワークエンジニア向けに外部連携してPythonとネットワークの自動化基礎検定を開催しています。

Pythonエンジニア認定試験のメリット

Pythonエンジニア認定試験に合格するメリットは3つあります。

仕事の効率を上げていける

1つ目が仕事の効率を上げていけることです。

Pythonは、手動の作業を自動化することができます。例えば、Exceのグラフ作成やデータ分析を自動化することができます。

毎日1時間かけて作成していたレポートも5分で作成できるようになるなど、生産性を上げていけることが大きなメリットです。

キャリアチェンジできる

2つ目がAIエンジニアやデータエンジニアなど希少価値のあるエンジニアとしてキャリアチェンジできることです。

Pythonエンジニア認定試験に合格すれば認定証が付与されるため、客観的にスキルを証明できます

AI関連のエンジニアは不足しており、基礎知識を持った人であれば採用したいと考えている企業も多く存在するため、就職・転職を有利に進めていけます。

資格手当がもらえるなど年収アップが期待できる

3つ目が資格手当などによって年収アップが期待できることです。

企業によって、資格手当に関する考え方が変わりますが、資格に合格すると5,000円~30,000円/月程度が支給されることが多いです。

つまり、6万円~36万円の年収アップが期待できます。

※資格手当は各企業で考えが異なるため、勤務先の就業規則を確認してみてください。

Pythonエンジニア認定試験のキャリアパス

Pythonエンジニア認定試験は4つありますが、目指す職種に応じた理想のキャリアパスが提案されています。

そのため、どの試験を受験すべきか悩んだとき参考にしてみてください。

Pythonエンジニア
  1. Python 3 エンジニア認定基礎試験
  2. Python 3 エンジニア認定実践試験
ネットワークエンジニア
  1. Python 3 エンジニア認定基礎試験
  2. Pythonとネットワークの自動化基礎検定
Pythonデータエンジニア
  1. Python 3 エンジニア認定基礎試験
  2. Python 3 エンジニア認定データ分析試験
  3. Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験
AIエンジニア
  1. Python 3 エンジニア認定基礎試験
  2. Python 3 エンジニア認定データ分析試験
  3. Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験
機械学習エンジニア

データアナリスト

  1. Python 3 エンジニア認定データ分析試験
  2. Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験

Pythonエンジニア認定試験の種類

キャリアパスを描いたら、各試験の概要や出題範囲、合格難易度などを理解しておきましょう。

PythonZen & PEP 8 検定試験


PythonZen & PEP 8 検定試験とは、Pythonコードを書く上での心得(The Zen of Python)と、Pythonコードの作法をまとめたコーディングスタイルガイド「PEP8」に関する知識を問う試験です。

この試験に合格すれば、PythonZenとPEP 8の心得を理解していることを証明できます。

したがって、Pythonでコーディングする前の心得やルールを知っておきたい方におすすめの試験です。

試験名称 PythonZen & PEP 8 検定試験
試験問題
  • PythonZen
  • PEP 8
試験問題数 20問
試験問題の出題形式 選択形式
合格ライン 正答率70%
難易度・合格率 合格率:非公開

難易度:易しい

試験場所 WBT(通年、受験可能)
受験料 無料
受験資格 特になし
申し込み https://pythonzen-pep8-exam.jp/

Python 3 エンジニア認定基礎試験


Python 3 エンジニア認定基礎試験とは、Pythonを理解して、正しく利用できる知識とスキルを問う試験です。


Pythonの基礎文法が出題されます。この試験に合格すれば、Pythonの基礎知識があることを証明できます。

したがって、Pythonの基礎スキルを身に付けたい方におすすめの試験です。

試験名称 Python 3 エンジニア認定基礎試験
試験問題
  • Python入門
  • 制御・構造ツール
  • データ構造
  • モジュール
  • 入出力
  • エラーと例外
  • クラス
  • 標準ライブラリ
  • 仮想環境とパッケージ

※テキスト「Pythonチュートリアル」から出題されます。

試験問題数 40問
試験問題の出題形式 選択形式
合格ライン 正答率70%
難易度・合格率 合格率:75~80%

難易度:易しい

試験場所 全国のCBTテストセンター(通年、受験可能)
受験料(税込) 一般:11,000円

学生:5,500円

受験資格 特になし
申し込み http://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.htm

 Python 3 エンジニア認定基礎試験について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。

関連記事:『Python3エンジニア認定基礎試験とは?試験概要、難易度、受験メリットを解説

Python 3 エンジニア認定実践試験


Python 3 エンジニア認定実践試験は、Pythonを利用するための仕様やライブラリの使い方を問う試験です。

Python 3 エンジニア認定基礎試験の上位試験として位置づけられています。

この試験に合格をすれば、Pythonを実装するためのスキルを持っていることを証明できます

試験名称 Python 3 エンジニア認定実践試験
試験問題
  • Pythonの環境
  • コーディング規約
  • Pythonの言語仕様
  • Pythonのクラス
  • タイプヒント
  • テキスト処理
  • 数値処理
  • 日付と時刻の処理
  • データ型とアルゴリズム
  • 汎用OS・ランチタイムサービス
  • ファイルとディレクトリへのアクセス
  • データ圧縮とアーカイブと永続化
  • 特定のデータフォーマットを扱う
  • インターネット上のデータを扱う
  • HTM/XMを扱う
  • テスト
  • デバッグ
  • 暗号関連
  • 並行処理、並列処理

※テキスト「Python実践レシピ」から出題されます

試験問題数 40問
試験時間 75分
試験問題の出題形式 選択形式
合格ライン 正答率70%
難易度・合格率 合格率:45%

難易度:難しい

試験場所 全国のCBTテストセンター(通年、受験可能)
受験料(税込) 一般:13,200円

学生:6,600円

受験資格 特になし
申し込み https://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.htm

Python 3 エンジニア認定データ分析試験


Python 3 エンジニア認定データ分析試験とは、Pythonの基礎や数学の他、ライブラリによる分析などに関する知識・スキルを問う試験です。

難易度は高いため、Python 3 エンジニア認定基礎試験で基礎知識を習得した上で受験しましょう。

データエンジニアやAIエンジニアを目指している方におすすめの試験です。

試験名称 Python 3 エンジニア認定データ分析試験
試験問題
  • データエンジニアの役割
  • Pythonと環境
  • 数学の基礎
  • ライブラリによる分析実践
  • データ収集と加工

※テキスト「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」から出題されます。

試験問題数 40問
試験時間 60分
試験問題の出題形式 選択形式
合格ライン 正答率70%
難易度・合格率 合格率:86%

難易度:高い

※Python未経験者は、Python 3 エンジニア認定基礎試験から合格したほうがよい

試験場所 全国のCBTテストセンター(通年、受験可能)
受験料(税込) 一般:11,000円

学割:5,500円

受験資格 特になし
申し込み http://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.htm

 Python 3 エンジニア認定データ分析試験概要や勉強方法について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。

関連記事:『Pythonエンジニア認定データ分析試験とは?難易度や勉強方法を解説

Pythonとネットワークの自動化基礎検定

Pythonとネットワークの自動化基礎検定は、Pythonを活用したネットワークの自動運用に関する知識・スキルを問う試験です。

この試験に合格をすれば、Pythonを活用したネットワークの自動運用に関する知識を証明できます

この試験は、Pythonソフトウェア財団(PSF)が一般社団法人日本ネットワーク技術者協会と外部連携して主催しています。 

試験名称 Pythonとネットワーク自動化基礎検定
試験問題
  • Python基礎 
  • 文字列/ファイル操作 
  • Pythonのデータ型 
  • subprocessでコマンド実行 
  • tenetibの使い方 
  • ライブラリ利用方法
  • Netmikoライブラリ 
  • NAPAMライブラリ 
  • openpyxライブラリ 
試験問題数 40問
試験時間 60分
試験問題の出題形式 選択形式
合格ライン 正答率70%
難易度・合格率 合格率:非公開

難易度:高い

※ネットワークエンジニアの実務経験3年以上を対象にしている

試験場所 全国のCBTテストセンター(試験日、毎年1月)
受験料(税込) 一般:11,000円
受験資格 特になし
申し込み マイページにログインして試験に合格する

まとめ

Pythonエンジニア認定試験とはPythonソフトウェア財団(PSF)が、Pythonの理解・促進を目的に実施している認定試験です。

PythonエンジニアやPythonデータエンジニアとしてキャリアを磨きたい方が多く受験している試験となっています。

どのようなキャリアを築きたいかで取得したい資格が異なってくるため、キャリアパスの描き方は覚えておきましょう。

Pythonエンジニア認定試験は推奨テキストがありますが、テキストを読んで理解できない場合は、Pythonや数学の基礎を学ぶようにしましょう。

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