【2024】AI実装検定A級とは?S級、B級との違いや取得するメリットを紹介

【2024】AI実装検定A級とは?S級、B級との違いや取得するメリットを紹介

「AI実装検定の問題はどんな内容なのだろう?」「A 級検定とS級、B 級検定の違いは何?」と思っている方は少なくないでしょう。
今回の記事では、今の時代にAIを活用する必要性、AI実装検定の概要・A 級とS級・B 級の違い・メリットを紹介します。
本記事を参考にしてAI実装検定に挑戦し、AI時代に活躍する人材を目指してください。

AIを活用する必要性

AI(人工知能)の活用は、現代社会における多くの課題解決に対する鍵となります。AIは大量のデータを高速に処理し、複雑な問題を解析する能力を持っており、これにより、ビジネスの意思決定を助け、効率性を向上させ、新たなビジネスモデルを生み出すことが可能となります。

ここ最近ではChatGPTが話題となり、ビジネス現場でも業務効率化などに活用され始めています。そして、AIは医療、教育、交通、エネルギーなど、さまざまな分野でのイノベーションを推進します。
例えば、AIは医療画像診断を支援し、病気の早期発見に貢献しております。教育分野では、AIは個々の学習者に合わせたパーソナライズされた学習経験を提供します。

しかし、AIの活用は適切な倫理規範とプライバシー保護の下で行われるべきです。AIの潜在的なリスクを管理し、公正で透明な使用を確保することが重要です。
これらを達成するためには、AIの開発と使用に関する包括的な理解と教育が必要となります。AI実装検定もその内の1つとなるでしょう。

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AI実装検定A級とは?

AI実装検定
引用:AI実装検定実行委員会

前章では今の時代にAIを活用する必要性について述べました。その中でAI実装検定の中でもA級がどのような立ち位置で、どのような検定なのでしょうか。AI実装検定とは、AIの実装能力を評価するための資格試験です。

この試験は、AIの理論的な知識だけでなく、実際にAIを設計し、実装し、運用する能力を評価します。
試験は3つのレベル(S 級検定、A 級検定、B 級検定)があり、A級は2つ目に該当します。
A級はS級に比べて基礎的な知識と実装能力を問うレベルであり、AIの基本から応用までの幅広いスキルを身につけたい方に向いています。また、A級はB級に比べて応用レベルに対応しています。

このように、AI実装検定A級は、AIの専門家やエンジニアが自身のスキルを証明し、キャリアを進めるための有効な手段です。

AI実装検定とは?レベル別の試験概要や難易度、勉強方法を解説

AI実装検定A級を取得して得られるメリット

前章ではAI実装検定A級とは何か、について紹介しました。ここでは、AI実装検定A級を取得することで得られるメリットについて述べます。

  1. スキル証明
    AI実装検定は、AIの理論的知識と実装能力を証明する公的な資格です。
    これにより、自身のスキルを客観的に示すことができます。
  2. キャリアアップ
    AIの専門家やエンジニアとしてのキャリアを進めるための有効な手段となります。
    A級資格を持つことで、就職や昇進のチャンスが広がる可能性があります。
  3. 自己啓発
    AI実装検定A級の学習を通じて、AIの最新の知識と技術を習得することができます。
    これにより、自身のスキルを向上させることができます。
  4. 信頼性の向上
    AI実装検定を取得することで、クライアントやビジネスパートナーからの信頼を得ることができます。

以上4つのAI実装検定のメリットを活かして、AIの分野で活躍するための一歩とすることができるでしょう。

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AI実装検定受験の流れ

受験の流れ

前章ではAI実装検定で合格することのメリットについて述べました。
本章ではどのような受験の流れなのかについて紹介します。

受験までの流れ

AI実装検定の申し込み、準備から当日の受験までの流れは以下の通りです。
A級以外のS級、B級も流れは同じです。

  1. 試験申し込み
    公式ウェブサイトから試験の申し込みを行います。
    試験は年に数回実施され、申し込みは試験日の数ヶ月前から開始されます。
  2. 学習・準備
    試験範囲となる知識と技術を学習します。
    公式テキストやオンラインリソースを利用することが一般的です。
  3. 試験受験
    指定された日時と場所で試験を受けます。
    試験は主に筆記試験で、一部のレベルでは実技試験も行われます。
  4. 結果発表
    試験後、結果が公式ウェブサイトで発表されます。
    合格者にはAI実装検定の資格証が送られます。

受験当日の流れ

前章では受験全体の流れを紹介しました。
本章では受験当日に絞って流れを紹介します。
A級以外のS級、B級も流れは同じです。

  1. 試験会場到着
    試験開始時間よりも前に試験会場に到着します。
    遅刻は避け、余裕をもって準備を行いましょう。
  2. 受験票確認
    受験票と身分証明書を持参し、試験監督者に提示します。
    これにより、受験者の身元を確認します。
  3. 試験開始
    試験時間が始まると、問題冊子が配られ、試験が開始されます。
    試験は主に筆記試験で、一部のレベルでは実技試験も行われます。
  4. 試験終了
    試験時間が終了すると、問題冊子と解答用紙を提出します。
    試験監督者の指示に従い、会場を静かに退出します。

この流れを順守し、落ち着いて試験に臨むことが重要です。
事前に試験会場の場所や交通手段を確認し、当日に備えましょう。

AI実装検定A級の試験内容

前章ではAI実装検定の受験の流れを紹介しました。
AI実装検定の難易度は「B 級」「A 級」「S 級」の3つのレベルがあり、それぞれ異なる試験範囲と難易度です。

その中でA 級は基本的なAIの知識と実践的な実装能力を問うレベルです。
ディープラーニングの基本構造であるニューラルネットワークの基礎的な構造の理解を問います。
ディープラーニングの基本的な概念や技術を理解し、適用する能力を証明できます。

AI実装検定A級の過去問題例

過去問題例

AI実装検定では、AIに関して実装力と理論的知識を評価します。
本章では公式ウェブサイトに掲載されているサンプル問題例を紹介します。

【A 級】プログラミングに関する問題例

A 級のプログラミングに関する問題は、ディープラーニングの実装においてデファクトスタンダードであるPythonと、数値計算をするための各種ライブラリの実装知識が問われます。
具体的には、Pythonの基本的な文法や制御構造、関数の定義と使用、クラスの定義とオブジェクト指向プログラミングの理解が必要です。

また、NumPyやPandas、Scikit-learnなどのライブラリを使ったデータ処理や機械学習モデルの実装も問われます。
問題形式は、コードの読解やデバッグ、コードの穴埋めなどがあり、Pythonと各種ライブラリの知識を総合的に評価します。A 級の試験を通じて、AIを実装するスキルを測ることができます。

公式サイトに掲載されているA 級サンプル問題は以下です。

大問:
ニューラルネットワークでは、各層に重みをかけて次の層の値を求める。各々の計算が大量
にあるため、行列を利用することで一度に計算を行っている。Pythonでは、行列の計算は、Numpyというモジュールを利用するが、Numpyについて下記の設問に答えよ。

問題:
w=numpy.array([[w1,w2],[w3,w4]])、x=numpy.array([[x1],[2]]とする時、w.dot(x)につい
て正しく述べたものを選べ
選択肢1 w.dot(x)=[[w1*x1+w2*x1],[x3*x2+w4*x2]] 選択肢2 w.dot(x)=[[w1*x2+w2*x1],[w3*x2+w4*x1]] 選択肢3 w.dot(x)=[[w1*x1+w2*x2],[w3*X2+w4*x1]] 選択肢4 w.dot(x)=[[w1*x1,w2*x2],[w3*x1,w4*x2]]

 

大問:
以下の文章を読み、次の問題に答えよ。LASSOはleast absolute shrinkage and selection operatorの略語であり、L1ノルムを用いた正則化の俗称である。正則化項は学習時に生じる過学習の問題を緩和するために導入される。また、過学習とは、モデルが学習(訓練)データのみにフィットしており、未知のデータ予測精度が低くなること。一般的にモデルを複雑にするほど過学習は起きやすい。

問題:
A = (3 4 5)のとき、L1ノルムを求めよ。
選択肢1 10
選択肢2 11
選択肢3 12
選択肢4 13

【B 級】AI超入門に関する問題例

B 級検定の問題は、AIの概要についての直感的理解を問われます。具体的には、AIの基本的な概念や用語、AIの種類やその適用範囲、AIの基本的な動作原理や学習方法、AIの利用による社会的影響や倫理的な問題などが問われます。

問題形式は、選択肢から最も適切なものを選ぶ形式や、与えられた情報に基づいて短い文章で回答する形式などがあります。B 級の試験を通じて、AIの基本的な知識と理解を測ることができます。

公式サイトにあるB 級検定の問題例は以下です。

大問:
以下の文章を読み、次の問題に答えよ。人工知能の学習モデルを作るとは、入力と(あ)を結ぶ仕組みを作る事である。例えば夏場の日照数とアイスクリームの売り上げの様に、入力と(あ)が互いに無関係ではない事を前提にして構築される。

問題)
(あ)にあてはまる選択肢を答えよ。

選択肢1 出力
選択肢2 入力
選択肢3 バイアス
選択肢4 初期値

まとめ

AI実装検定は、AIの実装能力を評価するための資格試験です。AIの理論的な知識だけでなく、実際にAIを設計し、実装し、運用する能力を評価します。
試験は3つのレベル(S 級、A 級、B 級)があり、それぞれ異なる難易度と試験範囲です。AIを実装する能力はこれからの時代、より求められる機会も多くなるため、重宝されるでしょう。

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